でもせっかくの自由時間、楽しまなきゃもったいない!
ウィーンは3度目で、超めちゃくちゃメジャーな観光地はすでに行ったので、行ってみたかったところ&再訪したかったところを重点的に回りました。
まず向かったのは、わたしが勝手にウィーンのパワースポットだと思っているウィーン美術史博物館。
向かい側にある自然史美術館と双子になっていて、真ん中に女帝マリア・テレジアがドーンと座っているのですが、空がスコーンと突き抜けているので、ここに来るといつもなんだかとても気分がよいのです。
風水のことはよくわからないけど、絶対いい気が流れていると思う。
来日すれば一点だけで何万人もの来場客を集められるような名画が、そこらじゅうにゴロゴロ。
人も少ないので、部屋の中にフェルメールと自分だけ、というような贅沢すぎるひとときを堪能できます。
-
ラファエロ、どーん!
-
ブリューゲル、どーん!
-
フェルメール、どーん!
一つ目はわりとメジャーなのですが、『接吻』で有名なクリムトが若き日に描いた壁画があります。
天井のそばにあって、普段だと裸眼では細部までよく見えないのですが、クリムト没後100年を記念して今年の2月13日から9月2日まで、壁画のすぐ前まで近寄れる橋げたが特別に設置されるそうで、まさに準備真っ最中でした。
美術館の玄関から中に入り、正面の大階段をのぼるときに天井を見上げると、まさに同じように階段をのぼろうとしている男性が描かれています。
神殿風の建物で、彼を待つのは、ミケランジェロ、ラファエロ、レオナルド・ダ・ヴィンチといったルネッサンス時代の巨匠たち。
この天井画もその一つで、階段をのぼる男性がすなわち、わたしたち。
まさにいま、悠久の美術史に触れようとするわたしたちを、ルネッサンスの偉大な芸術家たちが待っていてくれている、というわけなのです!
芸術を堪能したあとは、ランチに向かいます。
知り合いに勧めてもらった「グラーシュミュージアム」。
旧市街のほぼ中心地、モーツァルトが暮らしたアパートの近くにあります。
住所:Schulerstrasse 20 | 1010 Vienna
(ハプスブルク時代の領土がやたら広かったので、いろんな地域のお料理がオーストリア料理になっているのです。ミラノ風カツレツ→ウィンナーシュニッツェルしかり)
たいていはビーフを使うのですが、さすがグラーシュ“博物館”、この店はビーフだけでなく、ポークやベジタリアンなど種類が豊富です。
肉より魚派のわたしは、タラのグラーシュにしました。
お魚のグラーシュなんて、オーストリア広しといえどここでしか食べられないんじゃないかしら?
[後編]につづく……