「若々しさか、年相応か」【40代お悩み相談】

2018年2月23日
「年相応の格好をすると老けて見えそう」という相談者さんに、みうらじゅんさんと辛酸なめ子さんが独自の視点で回答! 

【今月のお悩み】「若々しさか、年相応か。悩んでいます」

年齢的にも役職的にも、あまり若作りの洋服を着るのはいけないかと思うものの、年相応のファッションでは老けて見えないかと心配です。言動にしても同様で、若々しく振る舞うべきか、それとも大人に徹したほうがいいのか、悩みます。みうらさん、辛酸さん、どうすればいいと思われますか?
(静岡県・さち・43歳・会社役員)

☆辛酸なめこさんの回答

年齢に応じたファッションですが、高級ブランド化や和服とは別のベクトルで、自分を神格化していく人がいます。魂の格が高そうな全身真っ白なファッションなど、スピ界でたまに見かけます。それも妙な威圧感がありますが……。

☆みうらじゅんさんの回答

他人はさほど気にしていません。 自分の好きなようにするのが一番です

 お悩みの文面から察するに、さちさんは「若作りの洋服を着れば老けて見られず、若々しく振る舞える」わけですから、これに越したことはありません。服装も言動も年齢なんて気にせずに、好きなようにやっていいと思うんですよ。若く見られるということがいいことなのか悪いことなのか、僕にはよくわかりませんが、要は、似合っていればいいってことですよね。

 また、「役職的にも」とありますが、もし会社役員として「あるべきファッション」「とるべき言動」のようなものが決められているのだとしたら、仕事上は我慢する。その代わりに、プライベートでは思う存分弾けた格好をする……そんなギャップもすばらしいと思います。

 でも一度、「職場で自分らしい格好を試してみたい」という気持ちがおありであれば、どこまで許されるのか、やってみるべきじゃないでしょうか。それで誰からも何も言われなければ、さらに若作りのファッションを……とやり続けるうち、まわりの反応から「若作りの限度」がわかるかもしれません。

 ただ、自分が思ってるより人は他人のことにあまり関心がないんですよね。それに、自分のキャラクターに合った格好だと思っていても、まわりの人たちからしたら「もっと若い格好でいいんじゃないの?」とフツーに思われているかもしれませんよ。

 結局、〝自分らしさ”って決めつけているのは自分だけで、本来は“あの人らしさ”はまわりが決めることだと思うんですよね。「キャラを通さなきゃ」なんて、自意識過剰以外の何物でもないんです。
 もしかすると、服装を変えて出社したところでまわりからはなんの反応もない、ということもあるかもしれません。するとそこで「誰も私には関心がないのね……」と落ち込ま
れるかもしれませんが、そうじゃない。“らしさ”が足りないくらいに思ってください。だからさちさんも、「大人に徹するべきかどうか」なんて迷ったり悩んだりする必要もないと思います。

 もうひとつ。会社の上司、しかも役員が若い格好をしていたら、社員たちもうれしいんじゃないでしょうか。
 僕は学生のころ、キャラクターグッズの企画販売をする某社の就職説明会に行ったことがあるのですが、その時、社長が、おじいちゃんなのにキティちゃんの腕時計をしていたんです。まあ、自社製品のPRをしていただけかもしれませんが、僕は「ここに入社したい!」って思いましたもん。落っこちましたけどね(笑)。

 そういう、「◯歳だから△△な格好」「□職だから××するべき」というような固定観念がない組織は社員にとっては居心地がいいでしょうし、その結果として、会社の業績も伸びるんじゃないでしょうか。ですから、さちさんも部下たちのため、そして会社のためにもご自分が指針になるようなつもりで、いつまでも若々しくいてくださいね。
  • ●JUN MIURA: イラストレーターなどなど。「マイブーム」「ゆるキャラ」ほか多くのブームを生み出す。近著に『男気の作法』(マガジンハウス)、『人生エロエロだもの』(文藝春秋)など
  • ●NAMEKO SHINSAN: 漫画家、コラムニスト。巫女的な感性でアイドル観察からスピリチュアルまで、あらゆる事象を取材。近著に『魂活道場』(学研)、『おしゃ修行』(双葉社)などがある
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撮影/露木聡子 ヘア&メイク/木下 優(Rossetto/辛酸さん) 取材・文/鈴木裕子

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