星組・七海ひろきさんのお気に入り『重版出来!』【宝塚スターのマイフェイバリット】

2016年9月8日
夢の舞台に立ち続ける男役スターたち。彼女たちの「今のお気に入り」を通じて、その素顔を少し、拝見!

『重版出来!』

漫画家と編集者の 作品をクリエイトする葛藤は、 私たちの仕事にも共通しています

例えば、かっこいい男のチャーミングな弱点をさりげなく表現するような、観る人の乙女心をキュンとさせる繊細な演技はこの人ならでは。役柄ごとに違う魅力を見せ、目を離せないスターでもある。

 そんな七海ひろきさんのマイ・フェイバリットは『重版出来!』。漫画誌の編集部が舞台の松田奈緒子の人気コミックでドラマ化もされた作品。
「ドラマと原作、両方おもしろくて、心に響くことがいっぱいありました。特にドラマ最終回の小日向文世さん演じるベテラン漫画家・三蔵山先生の言葉。『天才も凡人も年齢も性別も人種も国境も関係ない。必要なのは、おもしろい漫画を描くというその一念だ。私は私を諦めない』。彼は、一度は筆を折ろうとするのですが、最終回に生涯漫画家宣言をするわけです。彼の心からの決心にグッときました」
 登場人物それぞれにある心の葛藤が痛いほど伝わってきたという。
「漫画家さんを育てる編集者側の視点も興味深くて。才能とは何なのか。いい作品を売れる作品にするにはどうしたらいいのか。お客さまに喜んでもらうために一番大事なことは何なのか。出版業界のことはこれまで知らなかったのですが、クリエイティブなものを生み出す苦悩は、私たちの仕事と同じだなと思いました」

 観ながら、掘り下げて考える。日ごろのこうした知的な探求が七海さんの舞台での表現につながっている。
 ところで、この日の撮影で着ている私服のセーターがおしゃれ。透けるニットの下地の色は赤。
「ずっとブルーが好きだったんですけど、このごろ、赤もいいなと思って。たぶん今、やる気に燃えているんだと思います(笑)」

 昨年、宙組から星組に組替えし、パワフルな星組を引っぱっていくスターのひとりだ。
「数年前、どういう男役が素敵なのか悩んだ時期もありましたが、ひとりよがりでなく、組全体のことを考えながら個性を発揮するのが一番だ
と感じました。私は自分なりの、ナチュラルなかっこよさを極めたいと思っています。それと、日本語の言葉の力を大事にしたい。観る人の心
を動かすような、ズンと届く言葉で熱い芝居をしたいです。ぜひご覧ください!」
Profile
ななみ・ひろき
茨城県出身。2003年、宙組に配属。15年に星組に組替え。主な出演作に『the WILD Meets the WILD』『こうもり…こうもり博士の愉快な復讐劇…』などがある



Next Stage!

©宝塚歌劇団

★グランステージ 『桜華に舞え』-SAMURAI The FINAL-

★ロマンチック・レビュー 『ロマンス!!( Romance)』

幕末の動乱期、薩摩藩の桐野利秋は人並みはずれた度胸と剣の腕で明治維新の立役者のひとりとなる。しかし、維新後、敬愛する西郷隆盛とともに避けられぬ宿命の西南戦争へと身を投じる。彼が命がけで守り抜こうとしたものは……。
主演:北翔海莉 妃海 風 
8/26~10/3:宝塚大劇場
10/21~11/20:東京宝塚劇場

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