「体のほとんどの筋肉は体幹につながっていて、日常の動作は体幹と連動して働いています。例えば、歩くという動作は、腕や肩の動きを背骨や骨盤を介して脚の筋肉につなげることでスムーズに動けるように。このように、体幹は全身の運動連鎖にかかわるため、柔軟性を保つ、関節の可動域を広げるなど、健康でしなやかな体を維持する重要な役割を果たしています」(金子先生)
「体幹と呼ばれているのは、頭と腕、脚を除いた体の胴体部分のこと。この体幹が日常の基本動作=体の動きの中心となり、幹となって体を支えています。体幹は肩甲骨、肋骨、背骨、骨盤周辺と、大きく4つに分けられ、それぞれの筋肉や骨の動きと連動して全身に伝える役割を担っています」(金子先生)
【肋骨】
胸の筋肉や、おなかの筋肉につながり、呼吸や美しい姿勢のカギとなるのが肋骨。ここの筋肉が硬くなると、肋骨まわりが硬くなり、呼吸が浅くなったり、猫背の原因に。
【骨盤】
太ももの前側の大腿四頭筋、裏側のハムストリングス、背骨や骨盤、脚の骨と連動している腸腰筋、おしりの大臀筋など、脚と体幹をつないでいるのが骨盤まわりの筋肉。
【肩甲骨】
肩甲骨は肩の筋肉など、上半身の筋肉が連動している部分。腕を動かしているのは肩だけではなく、肩甲骨も。この周囲が硬くなると、上半身の動きが悪くなり、肩こりも悪化!?
【背骨】
背骨はS字カーブを描いて重い頭を支えながら、美しい姿勢を維持している。この周辺の筋肉が硬くなると姿勢が悪くなり、首、肩、腰の痛みなど、さまざまな不調の要因に
「体のほとんどの筋肉は体幹につながっていて、日常の動作は体幹と連動して働いています。例えば、歩くという動作は、腕や肩の動きを背骨や骨盤を介して脚の筋肉につなげることでスムーズに動けるように。このように、体幹は全身の運動連鎖にかかわるため、柔軟性を保つ、関節の可動域を広げるなど、健康でしなやかな体を維持する重要な役割を果たしています」(金子先生)
「間違った体の使い方や姿勢がくずれると、体幹が固まります。すると、筋肉がこわばり、放っておくと、こりの原因になる老廃物がたまって血流が悪くなり、いつも疲れた状態に。また、呼吸が浅くなったり、冷えを招いたり、体が固まることでメンタル面に影響が出ることも」(金子先生)。さまざまな不調の原因は体幹にあり!