ー現実の僕は何かに執着するタイプではないんですよ、欲しいならひとつだけ、シリーズで集めたりもしないし。でも演じたイソンは、カウン(キム・ソヒョンさん演じるヒロインで、聡明な良家の娘)に執着するんですよね。なので、日常との切り替えは難しくなかったです。
●この作品での演技で、MBC「2017演技大賞」で闘魂演技賞、視聴者が直接選ぶ人気賞も受賞されて、脚本が殺到しているのでは?
ーまず、この作品の中のイソンという役で、友情や心の呵責、愛する人を偲ぶキャラクターを演ずることができ、賞までいただいて感謝しています。時代劇というジャンルに初挑戦した作品で、僕の演技の幅において、もっとも大きい、これまでに出演した作品の中でいちばん大きな影響を与えてくれた作品。僕自身としてはそう思います。
●ドラマ挿入歌OSTにも参加しましたよね?
ー僕が歌ったOSTの歌詞を聞いていただくと、演じたイソンの内容がすべて盛り込まれています。『僕じゃなくてもいい(ネガ アニオド チョア)』という曲名なのですが、そこにカウンに対する僕の思いがすべて込められているので、レコーディングのときはとても感情移入して歌うことができました。OSTを歌った方はみなさんそうだと思いますが、この曲を歌ったことによって、演技について、作品やカウンについて、さらに深く考えることができる機会になったと思います。
●共演してみたい俳優、国内外の好きな映画、ドラマ、よく聴くアーティストはいらっしゃいますか。
ー坂口健太郎さんと共演したいですね。韓国のドラマが原作の日本版「シグナル」で主演されたんですよね。映画「君と100回目の恋」を観て、1日を幾度も体験するという、僕が出演したドラマ「君を守りたい〜ONE MORE TIME〜」にちょっと似ているところがあって興味深かったです。日本の映画では、「世界の中心で、愛を叫ぶ」も印象的な作品でした。よく聴くアーティストと曲は、INFINITEの新曲「Tell Me」です(笑)。
●前回のインタビューでも掃除が特技とおっしゃってましたが、瞑想や気分転換的な意味もあるのでしょうか?癒しアイテムはありますか?
ー確かに、片付ける、捨てるというのは、気分転換したり、考えをまとめたり、リセットするのに役立ってると思いますね。掃除をしながら音楽も聴いていて、ヒーリングにもなっているのかも。だから、音のあまりしない良い掃除機と良い音響機器にすごく関心があって、それが癒しアイテムです(笑)!今回のドラマ撮影では、地方に行くことが多かったんですね。聞慶(ムンギョン)、扶安(プアン)、潭陽(タミャン)など、本当にいろいろな場所をめぐったのですが、地方ごとに名物があるじゃないですか? おいしいものをたくさん食べながらストレスを解消しました(笑)。食べることがストレス解消になりました。
●俳優キム・ミンソクさんもエルさんと初対面のとき、思わず2度見したくらい美男だった、そしてご両親も美しかったとおっしゃってましたが、演技だけでなく歌も踊りもと完璧なエルさん。苦手なことはどんなことですか?
ー黒い服以外が苦手で黒しか着ないんで、そこを克服したいです(笑)!
●5月から放映された新ドラマ、超エリート判事役のドラマ「ミスハンムラビ(原題)」にもこの作品での経験が生かされていると思いますか。
ー「ミスハンムラビ(原題)」は法廷ドラマなんですけど、撮影中イソンを演じたことは、この次の作品でも思い出しましたね。激昂するなど強い感情のベースを演じたことによって、より細かい演技も上手くできるようになったと思います。
●これから挑戦したいことは?
ー演技は継続してやって行きたいです。個人的に日本でソロ活動をするのも好きで、これまでに本(フォトエッセイ)やアルバムを出したりもしました。日本で演技もしてみたいですし、やってみたいことがたくさんあります。より多くの場面で僕の姿をお見せできたらと思っています!
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桂まり●かつらまり 韓流予報士(?)。温泉保養士。「SPUR」や「eclat」などで、トラベル、フード記事など担当するライター。趣味は各国で料理教室に行くこと。「専門外ではありますが、泣いて笑って癒される韓流ドラマのお勧めを不定期で紹介します!