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遠い距離にいる間にお互いの心の距離が近づいてきた!【アラフォーケビ子の婚活記 #37】

【vol.37】『アラフォーケビ子の婚活記ー良くも悪くも今が私の適齢期ー』毎週金・土・日21時更新。
空港ラウンジでテンションが上がったであろうパンダさんから、誕生日を聞かれて気分をよくした私はお祝いを強要し帰国後に会う約束をした。

パンダさんはなかなか行かないよねーという場所にばかり出張に行く。大都市にはあまり行かず、聞いたことがない、したがって一回聞いても覚えられない、または朝青龍の本名みたいに何度も聞いてるが覚えられない名前ばかり。ちなみに朝青龍の本名はドルゴルスレン・ダグワドルジ。通称ドルジ。妻はタミル。(相撲好きだったのでこのくらいは。何のアピール)私のじいさんはハルジ。ドルジに似てるので書いてみた。ちなみに私のギフはハルオ。叔母はハルコ。どうぞよろしく。

なんだっけ?あ、そうそう。パンダさんは僻地、もとい珍しい場所に出張に行く。従ってあまり娯楽がない。宗教上の理由で酒が飲めるところもごく限られ、娯楽があっても法外な値段を取るセクシーマッサージが関の山だろうという場所。要するに仕事が終わった夜は、食事が終わったら暇なのだ。セクシーマッサージに行く以外は!行ってるかどうかも本当にそういう店があるかも知らないで書いているが!

何が言いたいか。

大都市じゃない→ナイトスポット等娯楽があまりない→出歩かない→部屋にいる→別売りカードで見るセクシーコンテンツもない→暇だ→LINEでもするか

と、こうくる。 その証拠にこの出張で、パンダさんから毎日たくさん連絡が来るようになったのだ。しかし、私は知っている。これは気があるから、ではなく、暇つぶしであることを。出先でのLINEへはなるべく即レスをする。出張経験からこれは間違いないと思っている。通信環境の不安定さと目まぐるしい予定を鑑みると今来たものは、今返さないと旬を逃す。しかし旬を捉えると、カタルシス効果が高まる。過去の恋愛でもたいがい出張先でさみしい時に日本から「う○こたくさん出たよ」みたいな心の底からどうでもいいLINEにほっこりしたものだ。そして相手の優しさが勝手に沁みてくる。うんこをもらしたパンツのようにね。
遠い距離にいる間にお互いの心の距離が近づいてきた!【アラフォーケビ子の婚活記 #37】_1_1
だが、基本は暇つぶしの相手だ。浮かれてはならん。

しかし、パンダさんの鉄の扉は確実に少しずつではあるが開いてきた。その証拠に文字だけではなく、珍しい風景や食べたものの写真の他に自分の写真を送ってくるようになったからだ。現地のスタッフと仕事するパンダさん、現地の食事を囲みながらグラスをあげるパンダさん、ホテルのロビーにあった大きな鏡で、自撮りにチャレンジするパンダさん。

開いている!ぐんぐんと開いてきている!もうすぐ開脚前転の勢いだ!

パンダさんは、私からの心の底からどうでもいいLINEを喜び、笑い、感謝を伝えてきた。こっちがサンキューって言いたいよ!

こうして、遠くの距離にいる間にいつの間にかお互いの距離が近づいて行った。ボッサードの法則の逆を行くネオ遠近法である。
カモチ ケビ子
43歳で(やっと)結婚。
仕事で培ったフットワークと屁理屈と知恵をフル活用してゴールイン。奴さん(夫)は夢見る世話焼きロマンチスト。
Instagram(@kbandkbandkb)

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