■シャネル ルージュ アリュール インク
なかでもそのじわじわとした破壊力を今でも覚えているのは、「チェックとか着てるチノ、嫌い!」という友人Kの台詞。服装で友人に嫌われるとか何それ斬新! ま、つまりは「その服、本気で似合っていないよ」というご忠告なのですが、彼女ときたらその辺のジャッジが常に厳しくて。この夏も私の背では若干長いかなーというマキシワンピをずるずる着ていたところ、「オペラのリサイタルでもやるの?」とばっさり。怖いよう。
そんなわけでK嬢と会う折にはそこはかとない緊張を感じる私なのですが、先日、このルージュをつけた私の顔を見た途端、彼女の口から出たのが「えっ、いい! こなれてきてる……」という台詞で。こちらぱっと塗るだけで、ていねいにていねいにポンポンと指づけをしてやっと作れるような、絶妙な"染め上げ系"の唇になれるスグレモノなのですが、そんな唇の塩梅に、大人の女性っぽい"こなれ"を感じてくれた模様。"口厳しい"女友達のお眼鏡にもかなう"こなれ"な口もとになれるこのルージュ。さりげなく自分に手をかけている素敵なアラフォーを気取るのに、活用範囲が広そうです。
ハラチノが特にお気に入りの3 本は写真右から#140アムルー、#144ヴィヴィアン、#150リュクシュリアン(限定色)各¥4,200(10/7発売)
マリソルビューティエディター・ハラチノ