過去に出会った男 #6「自転車男」【婚活メモリー酒場】

2018年5月2日
アラフォー婚活にまつわる息抜き与太話「婚活メモリー酒場」第6回。過去に出会った男たちのエピソードをお届け。
恋に疲れたアラフォー女が暖簾をくぐる婚活メモリー酒場「走馬灯」。ママの笑顔とおばんざいに癒されて、おかわりついでについ昔の話をしたくなってしまう。飲み干せなかった過去の男の話を。

そう今夜も。

ママ 「あらケビちゃん、いらっしゃい。あれ?なんか、、どうしたの?ちょっとふっくらしたかしら?」

ケビ子 「あああああ!!わかる?ルマンドアイスにはまって食べ過ぎちゃったのよ。そしたらもうあっという間。少しダイエットしないとなぁ」

ママ 「やっぱり有酸素運動がいいんじゃない?ウォーキングとか、自転車を通勤に使えるといいのよね」

ケビ子 「そうよね〜やっぱり運動が大事よね。あ、それで思い出した。自転車男の話・・・」

ケビ子 「飲み会で出会ったんだけど、年も同じだったからすぐ打ち解けてね。二人で初めてごはんに行ったのはカプリチョーザよ。トマトとニンニクのスパゲッティーを食べた記憶だわ。パスタって言うよりスパゲッティーみたいな店よね。美味しかったなぁ。にんにくがけっこうたくさん入っていて美味しいのよね」

ママ 「知ってるわよ。カプリチョーザと言えば気まぐれサラダじゃない?今日は気まぐれでかいわれ大根だけ、とかだったらどうしようって思って頼めなかったわ」

ケビ子 「ママ、わかる!今日は気まぐれで1万円がお皿に乗ってるサラダが出ますようにって祈る気持ちよね!ってそんなことはいいのよ。その彼、学生時代に競技自転車をやってたのよ」

ママ 「お皿に1万円が乗ったサラダか。気まぐれが過ぎるわね。しかもあれじゃない?食べられなかったら気まぐれにひどい仕打ち付き、とか!怖いわ〜。あ、自転車ね。で、競技自転車ってあの流線型のヘルメットかぶるやつ?」

ケビ子 「そう。なんだか私もよくわからなかったし、まあ、学生時代のことらしいから『そうなんだ〜』って気まぐれに相槌を打ってたくらいなもんで。」


ママ 「あら、うまいわね〜。それでその彼とはどうなったの?」


ケビ子 「ああ、そうそう。カプリチョーザでデートしてからちょくちょくごはんに行くようになったのよ。最初に行った店にひっぱられて、次はワインの美味しいお店に行きませんか?みたいに会社終わりに会う約束をして、そのうち休日の昼に会うようになったの」

ママ 「あら、いよいよね」

ケビ子 「週末の昼間、待ち合わせをしたのよ。初夏の頃だったかな。あったかくてお天気でとっても気持ち良い日だった記憶。ほら、私待ち合わせは5分前行動が浸みてるから、デートの待ち合わせも5分前に着いて待ってたのよ」

ママ 「少し遅れた方が良いとかって聞くけど、なんだかケビちゃんらしいわね」

ケビ子 「会社員なんてそんなもんよ。それでね、待ってたら黒い塊が高速でこちらに近づいてきたの」

ママ 「え?どういうこと?」


ケビ子 「彼だったのよ。なんと外での待ち合わせに流線型のヘルメットをかぶって、マトリックスみたいなサングラスして、前傾姿勢にならないと乗れない自転車でやって来たの。誇らしげなドヤ顔でヘルメットを取ったしぐさが今でも忘れられないわ」

ママ 「うわ〜、ちょっとママはドン引きだわ」


ケビ子 「極め付けはファッションよ。白いタンクトップに黒い競技用スパッツで現れたの。当然、身体の中心は愛を叫んでたわ」

ママ 「え、スパッツ?ウソでしょ?」

ケビ子 「ウソじゃないの。私、どこを見ていいのか、パニくっちゃって『なんかすごい!』って言うのが精一杯だったわ」


ママ 「そりゃそうよね。その日のデートはどうしたの?」


ケビ子 「なんかね、競技自転車を頑張ったってことが彼の誇りだったみたいなの。会話からなんとなくわかってはいたから、その状況を否定もできず、でもその服装プラス自転車だとどこにも行けなくて公園でおしゃべりして帰ったのよ。その後も何度か会って、夜ごはんは何の違和感もないんだけど、休みの日に遊びに行くって時にまた自転車で現れたの。それでなんかもう気分的に脱輪しちゃって、フェイドアウトしちゃった。今思うともう少しうまくやれたのかもって思うけど、当時はやっぱり飲み干せなかったわ。」

次回の婚活メモリー酒場は5月16日(水)21時に配信予定
カモチ ケビ子
43歳で(やっと)結婚。
仕事で培ったフットワークと屁理屈と知恵をフル活用してゴールイン。奴さん(夫)は夢見る世話焼きロマンチスト。
Instagram(@kbandkbandkb)

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