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話題の超大作ドラマ「ミスター・サンシャイン」を訪ねて

「太陽の末裔」「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」のイ・ウンボク監督、キム・ウンスク作家の新ドラマ「ミスター・サンシャイン(原題)」のソウルでの制作発表会に伺いました!カリスマ俳優イ・ビョンホンさん、可憐さの塊のキム・テリさんが華やか(映画『1987、ある闘いの真実』で注目してました!豪華キャストのブロックバスターも9月8日より日本でも公開となります)!この日は雨で、帰り際に「みなさん、傘をお忘れなく!」というピョン・ヨハンさんの言葉に笑いが起き、会場を去る監督とユ・ヨンソクさんが肩を組んで歩いていたり、仲睦まじい様子にほのぼの。また、忠清道論山(ノンサン)の「サンシャイン ランド」にロケ地を訪ね、そのスケールに圧倒されました。ソウルから日帰りで足を伸ばせる場所にあるのでぜひ!ドラマはNetflixで7月8日から配信中!ため息が出るほど美しい映像、役者の存在感にも心奪われます。Netflixでの「秘密の森」、「刑務所のルールブック(賢い監房生活)」に続く、韓国放映とほぼ同時配信でも話題となっている作品です。
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Q.俳優たちのキャスティング理由は?

A.(イ・ウンボク監督)キャスティング理由は別になく、全員偉大な俳優の方々に出会えたと思います。イ・ビョンホンさんがあまりにも好きな俳優だったので、キャスティングする時からワクワクしてたんですが、一回で承諾いただき、光栄でした。

Q.この作品を選んだきっかけ
(イ・ビョンホン)イ・ウンボク監督とキム・ウンスク作家のドラマなのにやらない理由がなかった。私はタ―ムは長いんですがドラマには続けて出演してきています。なので今回のドラマも参加することになりました。

(キム・テリ)作家と監督だったと思います。シナリオを見ていない状況で、こういうキャラクターなのですがあなたに任せたい、という話をしていただき、その場で参加してみたいと思いました。

(ユ・ヨンソク)既に作家と監督のドラマが好きだったので、叶わない愛の辛さを持ったキャラクターという話を聞き、挑戦してみたいと思いました。

(キム・ミンジョン)私は他の人が全てキャスティングされた後、撮影が開始されてから参加することになりました。台本を読みながら、久しぶりにときめく感じを受けました。台本もおもしろく共演俳優の方々も良く、拒む理由がありませんでしたから。撮影が開始されてから参加することにした作品は初めてで、また違ったときめきとワクワク感があり、俳優としてさらに成長する機会になったと思います。

(ビョン・ヨハン)イ・ウンボク監督とキム・ウンスク作家に会い、その魅力に惹かれ参加することになりました。この選択ついて後悔は全くなく、他の先輩たちと一緒に仕事をしながらたくさんのことを学んでいます。

Q.キム・テリさんの役割が非常に主体的、積極的なキャラクターです。俳優としてどのように表現してきているのでしょうか。

(キム・テリ)知らない人はいない名門家の娘であり、国を救おうという闘志で活動する人物です。とても皮肉な人物であり、複雑な人物だと思います。監督に相談もして、さまざまな側面からキャラクターをとらえようと努力しています。

Q.イ・ビョンホンさんは、9年ぶりにドラマ復帰です。その間に作品がなかった理由はありますか?

(イ・ビョンホン)ドラマのシノプシスを受けなかったわけではないけれど、どうしてだか映画に集中するようになりました。でも、ドラマはいつでも良い作品に出会ったらやらなくてはという思いはあったんです。今回の作品で特に興味深かったのは、他の作品があまり扱わなかった1800年代後半、1900年代初頭を扱ったという点。激変の時代自体がドラマであり、ドラマのキャラクターがアメリカ人として登場するのが特異でした。むしろ愛国者として登場する主人公ではなく、反感を持った人物として登場すること自体が非常にユニークで興味深い点でした。

Q.イ・ビョンホンさんは久しぶりにドラマ撮影ですが、現場で大きく変わっていたことはありますか?

A.(イ・ビョンホン)現場が変わったことが多いですね。「オールイン」の後、「アイリス」に久しぶりに参加した時も多くの変化がありましたが、今回もそうです。特にスタッフの年齢が低くなりましたね。ちょっと前までは僕が挨拶をして回ってましたが、今は挨拶を受けるようになって変な感じがしました。でも後輩たちが仲間として親しく接してくれ、ドラマが映画よりも大変にもかかわらず、スタッフもいつも笑って明るいエネルギーを持っていて、お互いに良い影響を与えながら働いています。

Q.ユ・ヨンソク氏はマナーのある男から冷血な男として日本から戻ってきた役です。難しい点はなかったですか?

A.(ユ・ヨンソク)いつ死のうが怖くないという冷血な人生を生きる目つき、行動を表現するのが悩みでした。以前演じた作品と似ていると思ったのは、以前にも片思いをする作品が多く、今回の作品中で、エシン(キム・テリ)との身分の違いで、辛い片思いをする部分は、この前の作品と似ているという点でうまく表現できる部分だと思います。

Q.イ・ビョンホンさんとキム・テリさんは年の差が大きな話題になりましたが、撮影をしながら二人の呼吸はどうだったか、世代間のギャップはなかったのか気になります。

A.(キム・テリ)私は個人的には、演技をしながらの先輩たちとの作業に、これ以上の幸せはないと感じています。世代間のギャップよりも私の演技が先輩の演技に満たなければどうしようという心配の方が強かったです。楽しみながら先輩と演技しています。

(イ・ビョンホン)呼吸の面ではびっくりするほど、新人というのが感じられなく、非常に良い感性を持っている良い俳優だと思っています。

Q.キム・ミンジョンさんの女性キャラクターがとても魅力的ですが演技する時どんな点を気を遣いましたか?

A.(キム・ミンジョン)堂々とかっこよく表現したいと思ってます。父のせいで日本人男性に売られてしまう運命が、彼女をより悪どい女性にしてしまったためです。こういうきついキャラクターは執着するタイプが多いのですが、今回のキャラクターは執着しないところが良くてこのキャラクターを選んだし、堂々としてゆったり淡泊に表現したい。今まで引き受けた役割の中で髪、衣装など手入れが最も長くかかるキャラクター。こんな風に、頭からつま先までくまなく装飾するキャラクターは、今回が最後ではないかと思って臨んでいますし、現場にスタッフの方々があまりにもベテランの方ばかり。また、衣装がキャラクターに相乗効果を与えていて、スタッフの方々がよくそこを生かしてくれて、俳優として満足してますし感謝しています。

Q.キム・ウンスク作家といえばセリフに対しての関心が多いですが、セリフに難しさはありましたか?

A.(イ・ビョンホン)キム・ウンスク作家はあまりにも良い作家として知られていますよね。最初は、実際にキム・ウンスク語が別にあるように思う程(セリフで独特の世界観を表現する方なので)不慣れだったのは事実。そして、ときに私が作家の意図を表現できなかったらどうしようとの不安がありましたが、今は言語にある程度慣れたように感じてます。振り返って考えてみると、かつては理解できなかったけれど、今になって理解できるセリフも。非常に不思議な、そんな力を持った作家だと思います。

Q.韓国人には、来年の臨時政府樹立100周年であるだけに反響があるだろうと思いますが、海外ではどんなところに訴求点または魅力があると思いますか?

A.(イ・ウンボク監督)それぞれの国ごとに近代化の過程で、外勢の侵入に抵抗した人々の物語は世界的に普遍的だと思う。海外を考慮しなかったのですが、主人公をはじめとする義兵たちの心を理解する視聴者は多いと思う。

(イ・ビョンホン)ドラマは、人と人の感情を重点的に取り扱っていますので、もちろん歴史的な出来事が大きな役割果たしますが、最終的には人と人との間にどのように影響を与えるかが重要な話だと思います。韓国の歴史を知らなくてもじゅうぶんこのドラマの話をたどることができると思うんです。

Q.ネットフリックスを介して同時放映がされている感想は?

A.(イ・ビョンホン)ハリウッド映画を通して世界公開されたことはありますが、韓国ドラマを全世界190カ国がほぼ同時に見ることができるというのにはとても驚きました。これは僕にとって初めてのことなので期待しています。さらに韓国の歴史や文化に全く関係のないところに住んでる方々が、この話をどのように受け入れるのだろうかというところが気になります。

Q.義兵の記録がたくさん残っていなくて困難が多かったとしたが、具体的にどのような点でしょうか?

A.(イ・ウンボク監督)1900年代前後の建築物がほとんど残ってなく、その時代を背景にしたセット場もないので、セット場を作るために時間がかかりました。その過程でデザインから施工まで、その時代を表すのに努力しました。各キャラクターごとの空間設定をしようと心がけて、地方をあちこちをまわりました。空間ごとに人物に合ったところがあるだろうと思ったからです。

Q.3人の男性俳優の方々が一人の女性を愛する。それぞれのキャラくターの魅力・強みは何だと思いますか?

(ピョン・ヨハン)エシンをとても愛するんですが、、、どう言えばいいですかね?ドラマを観れば分かりますよ。

(ユ・ヨンソク)ビョン・ヨハン(ヒソン)さんは王様の次にお金持ちのキャラクター。愛する人に、愛を自分が財力で表現することができ、イ・ビョンホン(ユジン)さんはアメリカ人なのでむやみに接することができない人物。私の役は、自分が愛する人のためにすべてを放棄する準備をしつつ生きていく、叶うことがなくてもエシンだけを見つめるそんな姿が魅力だと思う。

(イ・ビョンホン)アメリカ人であるため、非常に合理的で冷静に見えますが、そんなキャラクターを維持しつつ、誰かを保護し、守っていこうとする姿がこの人物の魅力ではないでしょうか。全員、各自が持っているキャラクターの魅力点は明らかで特性が強烈です。

Q.キム・ウンスク作家との3作目として話題の作品です。多大な期待が集中して重圧だと思いますが、どうやってその重圧を振り落とし、楽しみに焦点を当てたのか気になります。

A.(イ・ウンボク監督)プレッシャーの感じる作品というより、今回の作品は感謝の意味で作られたと思ってます。 「太陽の末裔」や「トッケビ」がとても人気でしたが、キム・ウンスクという作家が今回持っているシノプシスが非常に費用のかかる時代劇として話を聞き、今回やらなかったら次は難しいだろうと考えました。費用がかかっても、他の人が今まで扱わなかった義兵の話を扱ってみようと思ったんです。プレッシャーを感じないように俳優、スタッフ、制作会社から助けて頂き、撮影しながらとても幸せで、より面白い作品となるように頑張りたいと思っています。

Q.映画『暗殺』でチョン・ジヒョンさんが描く女性義兵も印象的でしたが、キム・テリさんが描く義兵はどうですか?作品を作っていくうえで、参考した部分がありますか?

A.(キム・テリ)エシンは炎のような人生を生きようとする人です。自分が信じている信念のもと、自ら黙々と直進する強靭な人物だと思うんです。他の女性と何か違う面があるとすれば身分の違いがあるということ。エシンはハンソン通りへ出れば誰でも知ってるお嬢さんで、国をどのようにすれば救えるか悩む人物。特に参考にした部分はないですが、銃を扱う部分は、他の似たような作品を観て研究しました。
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桂まり●かつらまり 韓流予報士(?)。温泉保養士。「SPUR」や「eclat」などで、トラベル、フード記事など担当するライター。趣味は各国で料理教室に行くこと。「専門外ではありますが、泣いて笑って癒される韓流ドラマのお勧めを不定期で紹介します!

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