キラキラとした湘南の海が眩しい『ホットロード』。夏に読んで、青春の輝きと傷みを思い出そう!【パクチー先輩の漫画日記 #15】

2018年7月15日
孤独を抱え、惹かれ合っていく14歳の和希と16歳の春山。切なくも愛おしいティーンエイジブルース。
太陽がギラギラと眩しい季節になりました!かつては海で泳ぐのが大好きで、人魚姫ならぬカッパと呼ばれていたパクチー先輩ですが、最近はすっかり夏が苦手に。だって日差しが強すぎて目が痛いし、日焼けが怖くて日傘が手放せないし、若い頃は汗をかいてもサラッとしていたのに、最近は汗がドロっとしているし。ああ、あのキラキラとした夏の青春はいったいどこにいってしまったのでしょう!? 

そんな在りし日の輝きを思い出したくて、夏になると、かならず読むマンガがあります。そう、それが湘南を舞台に描かれた青春マンガの最高峰・紡木たく先生の『ホットロード』です!

ヒロインは、母子家庭で育つ中学2年生の和希(かずき)。母から愛されていないと感じ、孤独を抱える彼女は、学校にも馴染めず、暴走族がたむろする湘南へと夜な夜な遊びに行くようになります。そこで出会ったのが、バイクに命をかける16歳の春山(はるやま)でした。カッコよくて、ヤンチャで、でもどこか危うい彼に和希は次第に惹かれ、やがて二人は、つきあうようになります。

「えっ、暴走族?」と思うかもしれませんが、これがただのヤンキーマンガと思ったら大違いです。大人への反抗心、自分への苛立ち、自由への逃走、そして初めて恋した異性とのぶつかりあい――。まさに青春のヒリヒリとした傷みが、繊細な筆致とともに丁寧に、そして瑞々しく描かれ、切なくて胸が締めつけられるような気持ちになります。

そして紡木先生の描いたキラキラと光を反射する海を目にするたびに、美しかった青春の輝きは、もう戻ってはこないんだわ~ということをずーんと思い知らされて、思わず号泣。パクチー先輩、意外とおセンチ(死語?)なんです。でもね、毎年この作品を読んで、泣けるうちは、まだまだ大丈夫と思ったりもします。泣けなくなったときが本当の青春の終わりかも。

ちなみにパクチー先輩は、残念ながら非行にも走りそびれたし、暴走族と2ケツする青春とも無縁でした。やってみたかったな~。そういえば、数年前に実写映画化されたとき、春山は三代目 J Soul Brothersの登坂広臣くんがやっていたけれど、私の中のイメージは、永遠にチェッカーズの頃の藤井フミヤなんですよね。

それでは試し読み、どうぞ~!

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パクチー先輩
漫画大好きライター。女性誌や男性誌でインタビューやカルチャー企画を担当。手塚治虫の「W3」でマンガ愛に目覚める。「パクチーが持つ効能のように、みなさんの体内の毒素を排出してくれるような漫画を紹介していきたいと思います」

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