【今月のお悩み】男性との出会いや交流がいっさいありません。以前のように、がむしゃらに動くべきでしょうか
通勤途中に「結婚してください」といきなり言われたり、頼りになる男性は海外在住のため、現実味がありません。
このような状態でも以前のようにがむしゃらに動くべきでしょうか。
(奈良県・ゆり・40歳・会社員)
☆辛酸なめ子さんの回答
☆みうらじゅんさんの回答
自分からアクションを起こして、〝頼りになる男性”に「結婚してください」と言わせましょうよ
その前に「父親はすでに他界しているため身近に男性がいない」というフレーズがありますよね。お悩み文からは詳しいことはわかりませんが、ゆりさんにとってお父さんはそれほど大きな存在だったということでしょうか。
もしかしたら、いろいろなことをお父さんにいちいち相談したり、あるいは任せていたりしたのかもしれませんね。
でも、いきなりにせよ「結婚してください」と言ってくれる男性や「頼りになる男性」がいるとのことですから、男性との出会いや交流が、まったくないわけじゃないと思うんです。
ということは、目の前の男性と交際していいのかどうか、その人が結婚相手としてふさわしいのかどうか、自分では決められない。そのことが、ゆりさんの頭を悩ませているのかもしれませんね。
だとしたら、がむしゃらに動く必要はないんじゃないでしょうか。今のゆりさんに必要なのは選択のような気がするんです。「選択する」というと、なんだかとてもむずかしそうに思えるかもしれませんね。でも、選択肢って実はそんなにないんですよ。だいたいが「やるか、やらないか」の2つだけ。ゆりさんの場合も、通勤途中で声をかけてきた男性と交際するのかしないのか、あるいは頼りになる男性と交際するのかしないのか。それより前に、自分は通勤途中で声をかけてきた男性と、頼りになる男性の、どちらのほうがいいと感じるのか。
選んで決めてくれるお父さんはもういないんですから、ご自分でもおっしゃっているように自分から動くしかないです。まずは、結婚相手候補としてどちらの男性を選択するか。知り合いから聞いたんですけど、彼女も以前、初対面の男性に「結婚してください」と言われたことがあったんだそうです。しかも、同じような話をあちこちで聞いたから「あやしい男に違いない」と。ゆりさんに声をかけてきたのも、その男である可能性は十分ありますよね。だとしたら下手に取り合わないほうがいいかもしれません。
では、もうひとりの男性。「頼りになる」ということは、ゆりさんのことを憎からず思っているのでは? これを逃がす手はありませんよ。彼に奥さんがいるなら話は別ですが、海外在住というだけで「現実味がない」と考えるのはもったいない。今はパソコンでもスマホでも、外国に住んでいる人と顔を見ながら話ができるらしいじゃないですか。そこでふたりの距離はだいぶ縮められますよね。
なんだったら、ゆりさん、彼に会いにいってみてはどうですか? 以前はどのようにがむしゃらだったのかわかりませんが、今は彼に対してがむしゃらになったほうがいいんじゃないでしょうか。
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●JUN MIURA: イラストレーターなどなど。「マイブーム」「ゆるキャラ」など数々のブームを生み出す。『みうらじゅんと宮籐官九郎の世界全体会議』(集英社)が大好評発売中!
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●NAMEKO SHINSAN: 漫画家、コラムニスト。巫女的な感性でアイドル観察からスピリチュアルまで、あらゆる事象を取材。近著に『辛酸なめ子の世界恋愛文學全集』(祥伝社)などがある
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