犬派も猫派も必見!じんわりしみる『路地裏しっぽ診療所』 【パクチー先輩の漫画日記 #20】

2018年9月30日
動物病院でアルバイトする雨野なずなが、犬猫たちと触れ合うことで成長していく姿を描く感動ドラマ。ちょっとワケありなワンコやニャンコが切なすぎる!
先日、仕事で会食していたときのこと。ひとりが「この猫動画、かわいいんですよ」とスマホに保存している動画を見せてくれました。「猫、飼っているんですか?」と聞くと、「いえ、ネットでかわいい動画をみつけて保存して、疲れたとき見てるんです」とのこと。そうしたら別の人も「私もかわいい犬の画像、集めてます!」「私もです!」と言い出し、みんなで「お宝を」見せ合って盛り上がりました。

動物大好きな人、やっぱり多いんですねぇ。というわけで、今回ご紹介するのは、斎藤倫先生の『路地裏しっぽ診療所』。町の動物病院を舞台に描かれる感動ストーリーです。マンガ誌『Cookie』で連載されていた人気作品ですが、今年9月号でついに最終回を迎えました!

主人公は、動物は好きだけれど、実際に触れ合うのは苦手という19歳の大学生・雨野なずな。ある夜、道に飛び出してきた汚い捨て犬を自転車で轢いてしまい、近所の七宝動物病院に駆け込みます。そこで出会ったのが、口が悪いけれど、腕は一流の獣医の二丸先生。幸いケガは軽傷だったのですが、その犬がネグレクト状態で飼われていたことをなずなは知り、愕然とします。

この一件がきっかけで、彼女は動物病院でアルバイトを始めるのですが、そこで見えてきたのは、今のペットたちを取り巻く悲惨な現実。虐待されていたり、人間の勝手な都合で処分されたり。ある犬は、まったく人間に興味を示さないのですが、その理由は、その子が繁殖犬として愛情も注がれず、ただ出産を繰り返すだけの人生を送ってきたから……ううう。

そんな動物たちに親身に寄り添い、なんとか心を通わせようとするなずな。なんと彼女は、動物になつかれやすいという天性の才能があって、興奮状態の犬や猫もなずなが触ると、不思議と穏やかな表情になってしまうんですね。とはいえ、簡単には解決できない問題もいっぱいあって、悩んだり、泣いたりしながら、なずなは人間として成長していきます。

それを横で見守ってくれるのが二丸先生。態度は冷たいけれど、じつは誰よりも動物のことを考えているやさしい心根の持ち主。なずなのことも厳しく叱りながら、さり気なくサポートしてくれます。次第に変化していく二人の関係も気になるわ~。

それにしても動物たちの置かれた環境は、そのまま、人間社会を写し出す鏡。犬猫を救えてこそ、人間(とくに子どもたち)も幸せに暮らせるような社会になるのだと思います。日本のペット環境は、欧米に比べると、まだまだ遅れているので、ペットに関する法整備をもっと整えてほしいです。

ちなみにパクチー先輩は、秋田犬とチワワを飼っていました。今も二匹の写真を枕元に飾り、日々、癒されています!

それでは試し読み、どうぞ~!

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パクチー先輩
漫画大好きライター。女性誌や男性誌でインタビューやカルチャー企画を担当。手塚治虫の「W3」でマンガ愛に目覚める。「パクチーが持つ効能のように、みなさんの体内の毒素を排出してくれるような漫画を紹介していきたいと思います」

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