豊かな老後のためには7000万円以上必要!?アラフォーからの資産運用の心得【アラフォーのためのマネーのお話 #1】

2018年11月14日
アラフォーの関心事「マネー」について、初心者にわかりやすく女性税理士が解説する短期連載ブログがスタート。第1回は、銀行預金しかしたことがない、資産運用初心者の働くアラフォーのための資産運用の基礎知識。前編は資産運用の心得と資産運用のおすすめ方法についてです。
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資産運用しないこともリスク!?

そろそろ資産運用してみたい。でも、少しは資産運用について勉強してからじゃないと怖くて始められない。そう思っている人は多いのではないでしょうか。

仕事や家庭に忙殺される毎日の中で、資産運用の勉強時間を取るなんて至難の業。結局「なんだか怖いから始められない」ままズルズル時間が過ぎていくのは、もったいない気がしませんか?

資産運用にはリスクがあるし、失敗するのがコワい。だから、しっかり理解してから始めたい。そんな気持ちはよくわかります。でも、実は資産運用をしないこともリスクだったりするのです。

現預金もインフレがおこれば実質価値は下がります。インフレとはモノの値段が上がって、貨幣価値が下がること。政府が目標としている年2%の経済成長(インフレ)。これが実現すれば、今100円で買えていたものが、来年は102円になります。仮にこのインフレが10年続くと今の100万円は、約82万円の価値になる。安全資産だと思っている現金も、インフレ時にはリスク商品になってしまうということなのです。 

豊かな老後のためには7000万円以上必要などといわれる時代。結局のところ、お金に働いてもらわないことには、豊かな老後を暮らすほどに、お金は増えないし、下手をすると減ってしまうということなのです。

初めて資産運用を始めるための心得では、どうやって資産運用を始めればいいのか。それを知るために、まずは大事な心得を2つ知っていただきたいと思います。

■資産運用の心得2カ条


資産運用の心得<1> 思い切らない

「今、手元に1000万円の預金がある。全部は怖いけど、500万円くらいで何か投資商品を買ってみよう!」こんな思い切りは不要です。初めての投資で、そんな勇気は持たないでください。安値で買って、高値で売り抜けるなんてラッキーがないとはいいませんが、逆にここで失敗してしまったら、きっと「もう一生資産運用なんてしない!」という残念な結果になってしまいます。

資産運用の心得<2> 短期的な結果に一喜一憂しない

いざ資産運用を始めると、自分の資産の増減が気になるもの。でも、過剰反応して、値が下がったからといって慌てて売ってしまうようでは、資産が増えるわけがありません。経済は変動するものです。下がり続けることも、上がり続けることもないということを知って、長い目で資産運用をすることが重要です。一般に、短期の投資は値動きが大きく、長期で持つほどに価格のブレは収まってくるといわれています。

では、この心得を活かして、実際運用を始めるにはどうしたらよいのでしょうか。初心者の方におすすめの覚えておきたい方法は2つです。


■初心者におすすめの覚えておきたい資産運用方法

<1>分散投資

<2>毎月定額を積み立てる

どちらもリスクを減らす効果を持っています。これを実践しているものに、アメリカで普及している401Kという制度があります。

投資大国アメリカでは、1995年からの約20年で家計資産が3.32倍に増えたといいます。このうち運用による残高の増加は、2.45倍。運用で資産を倍以上に増やしているというわけです。ちなみに、日本の家計資産は約20年で1.54倍増。運用による残高増は1.2倍です。

そのアメリカで、多くの労働者が利用しているのが401k。給与天引きの形で、毎月投資信託などの資産に定額を積み立て投資する方法で、老後のための長期運用をしています。

ポイントは、投資信託などを利用して分散された資産」に「毎月定額を積み立て」していること

分散投資の方法として、初心者の方におすすめなのは「投資信託」。少額で始められる唯一の分散投資方法です。投資信託とは、様々な投資商品を組み合わせて作られた金融商品で、運用のプロが組み合わせを考え、分散投資をしています。


分散投資をすることで、ある商品が値下がりしても、別の資産でカバーしていくことが可能となり、短期的な値動きに一喜一憂せずとも資産を運用していくことが可能なのです。

「毎月定額」ということも大事です。毎月定額を積み立てることを「ドルコスト平均法」といいます。仮に100万円を投資しようとして、一度に全額投資した場合、その時の値段が最高値だったら泣くに泣けません。

そこで、資金を一度に投資するのではなく、毎月例えば10万円ずつ10回というように分けて投資するのです。この方法の面白いところは、値が下がった時には、より多くの口数を購入することができるため、値が下がった時ほど資産を増やすチャンスだと思えるところです。

例えば、価額が1口1万円の時には10口購入し、値が大きく下がって仮に半分の1口5千円となった場合には、20口購入できるわけです(*)。このように時間をかけて買い付けを行うことで、安値でも高値でもない平均的な位置で買い付けを行い、リスクを減らし、安定的に運用益を得ようという方法なのです。

初めて、資産運用を始めるならば、まずは無理のない金額で「分散投資」「毎月定額」から始めてみてはいかがでしょうか。

*単位の表記をわかりやすくするため、1口1万円等としております。
▶︎後編は11月28日(水)更新予定
  • 板倉 京(いたくら みやこ)
  • 株式会社WTパートナーズ http://wt-partners.jp/
    代表取締役 税理士 IFA

    成城大学卒業。保険会社・コンサルティング会社、税理士法人等で個人の資産や相続の業務に携わる。資産運用コンサルティングを行う(株)WTパートナーズ代表。NHK『あさイチ』などのテレビ出演や全国での講演、書籍の執筆などの活動も多数。
※本稿は投資に関わる基礎知識を解説することを目的としており、投資の実行を推奨するものではありません。実際に投資を行う際には、対象商品その他のリスク等について十分にご検討の上、ご自身の判断と責任において行ってください。

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