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アラフォーからデリケートゾーンケアをはじめるメリットって?

日本の文化のせいなのか、かまうことに、ともすれば罪悪感を覚えがちなデリケートゾーン。でも、放っていると体のあちこちに変調が起きる事実が発覚。今なら食い止められるその危機に、正しいケアで対処しよう。
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なんらかのデリケートゾーンケアをしているアラフォーは約3割。ただし、「何をやっているか?」という問いに、約8割の人が「脱毛」と回答。“その部分”の保湿やマッサージなどを行っている人は少ないのが現状のよう。

■アラフォーから “デリケートゾーンケア”を 始めるメリットって?

今後起こりうるトラブルを予防するには、女性ホルモンがまだ分泌している今が好機。衰えるその前にしっとりうるおっていて温かい、本来のベストな状態を取り戻せ。

☆お話をうかがったのは…

助産師・鍼灸師・看護師 たつのゆりこ先生

助産師・鍼灸師・看護師 たつのゆりこ先生

「Be born」助産院・産後養生院院長。東洋医学と世界三大伝統医学のひとつであるアーユルヴェーダにも精通。指導・監修を務めた『ちつのトリセツ 劣化はとまる』(径書房)も話題

女性ホルモンの低下に伴う異変を防げ!
まず知っておきたいのは、デリケートゾーンの中核・膣の現状。

「子宮とつながっている膣の状態に、関連するのが女性ホルモンです。35歳前後に減り始める女性ホルモンの影響を受けて、膣の粘膜が薄くなって粘液の分泌も減少。どんどん乾いてきます。放っておくと、干からびてカチカチになり、だんだん萎縮してしまうことに。更年期前後に膣にかゆみ、痛みなどの“違和感”を感じる人が多いのはそのせいです」

膣の乾燥による“違和感”は不快だし、萎縮が進んで性行為も楽しめなくなれば、パートナーとの関係にも支障が。でも問題はそれだけじゃない。そんな膣の変化は、なんと頭痛や肩こり、腰痛、便秘といったさまざまな体調不良までを誘発してしまう可能性があるそう。

「膣のうるおいが減少し始めるのと同じくして、体の血流も悪化し始めますが、膣にも毛細血管が多く通っているので、血流が鈍ると冷えて代謝が低下します。川の流れをイメージしてください。勢いのある川は澄んでいますが、どこかが滞っている川はヌルヌルと濁っていますよね? 人の体も一緒。どこかのめぐりが悪いと血液が滞って体に不具合が出るものです。そしてリンパ系の滞りもあると、汗や体液など体から出る分泌物のニオイも変わるもの。デリケートゾーンのニオイの変化を感じたら、“滞り”のサインだと思って」


乾燥やニオイといった膣の変化のサインを放置すると脳にも影響が。

「膣にも末梢神経が届いていて迷走神経系を経由して脳とつながっているとされています。なので記憶力が衰えるほか、精神的にも不安定になってイライラしやすくなるので、今後くる更年期の症状が強く感じる人も。ですからアラフォーのうちからデリケートゾーンをケアし、自らうるおい、代謝できる膣に整えることが重要です」

■〝デリケートゾーンケア〞はこんなところに効く!

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血流が促され、常にうるおうことで骨盤にある臓器・子宮の血流も良好になり、卵巣から分泌される卵胞ホルモン・エストロゲンに作用。アラフォーになると減るこのホルモンを活性化することが可能に。低下する膣の自浄作用も回復し、ニオイなどが防げるほか、自律神経の乱れなど閉経までに起こる更年期の諸症状が緩やかに。
代謝が改善されることにより、免疫力がアップ。体温が上がるなどの変化も出て、冷え性や生理痛、腰痛、肩こりなどが改善されることも。また、臓器と感情には関連があるため、冷えが解消されて膣が温かくなると、ストレスが解消する人も。イライラや気分の落ち込みといったネガティブな気持ちもすっきりクリアに。
体温UPと膣まわりがうるおう効果で、子宮の働きもよくなり、妊娠に向かえる体に。筋肉に柔軟性が生まれ、いよいよという時に膣や膣口が伸び広がる産む力がつき、安産の確率が上がる。出産直後に起こるホルモンバランスの乱れも緩和され、産後の回復も早くなるため、たつの先生は出産前後の女性に施している。
滞っていた血液の循環が改善され、栄養がめぐるようになって細胞が活性化。老廃物も流れやすくなるおかげで、顔色がぐっと明るく。肌がふっくらし、ハリ・弾力がアップするうえ、うるおいがあふれてツヤツヤに。「肌は膣を映す鏡」とたつの先生。デリケートゾーンケアは、全身のアンチエイジングに直結する若返りの秘策と言える!?
乾燥や萎縮が進行すると、パートナーとのスキンシップがおっくうになるといわれるが、うるおし、代謝を上げるデリケートゾーンケアをすることでそれも解消へ。また、乾燥のせいでツルツルになった膣にも本来あるべき凹凸がカムバックするそう。ぐっと引き締める力はもちろん、落ちた感度が復活し、互いに気持ちよく!
膣をうるおし、代謝を上げるデリケートゾーンケアは、年齢とともに硬くなる骨盤底筋の弾力性の維持にも有効。結果、加齢で起こりやすくなる頻尿や尿漏れといった排泄のトラブルも回避、軽減。膣の自浄作用もよくなり雑菌の侵入も予防でき、ニオイや黒ずみといった問題にも対処。将来、介護を受ける時のエチケットにも。

■デリケートゾーンは 全身とつながっている という事実!

東洋医学では人体にはエネルギーが流れる14の「経絡」があると考えられている。そのうち生殖器から始まるのが「任脈」と「督脈」。この2 つが、生殖器を始点にほかの経絡ともつながり、全身に影響するので、デリケートゾーンをケアすることで、全身にその効果が現れるというわけ。
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【Marisol12月号2018年】撮影/国府 泰(物) イラストレーション/きくちりえ(Softdesign) 取材・文/橋本日登美 構成/原 千乃

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