9月にNGOの仕事でインドネシア、スンバワ島にいってまいりました。
環境の変化にともない漁民たちの生活の柱だった
漁業の収穫高が減り、インドネシア政府は海藻栽培を手掛けるよう
指導しています。
しかし狩猟民族だった村の人々が農耕民族に変わるのは大変むずかしく
その村の意識改革のため日本の外務省の資金援助を受け3年まえから
キリンサイの栽培の指導を行っています。
そしてⅢ期目、そのキリンサイを現地の方々にもたくさん使ってもらうべく
指導するためのセミナーの専門家として現地に行ってまいりました。
道具の違い、そして冷蔵庫がない世界で
現地の「バクソ」づくりに挑戦。
バクソを一言でいえば魚のすり身でつくった団子のようなもの。
インドネシアのバクソには大量のホウ砂が使用されており
この薬害のために肝臓がんになる確率がとても
高くなってしまうというデータがあるのです。
その事実も島の方々にもしってもらい魚のすり身と
数々のハーブを混ぜ入れ、キリンサイをつなぎに
入れてバクソを作ってみました。
現地で栽培しているキリンサイと現地のハーブを使い
ローション作り。そしてそれを使ってのマッサージ指導もおこないました。
多くの女性たちが「どれぐらいつかえば綺麗な肌になれるの?」
と目を輝かせて聞いてきたのが印象的でした。
それはごみ問題
近年急増しているのが自然に戻らないプラスチックごみです。
そして島の人々はそのゴミを集めて捨てるという意識がないこと。
海に行けば砂浜にはありとあらゆるプラスチックが
埋もれているのです。
食を考え、体の健康を考えることで
少しでも多くの女性が環境への意識も変わる事を願わずには
いられませんでした。
女性が、家族が、そして漁業がどのように変化しているのか
半年後にまた調査しに行きます。
女性の意識が変われば世界が変わる。
この言葉を胸に私も少しでも世の中のお役にたてたらという思いで
仕事を通じて生きていければと思います。