お話をうかがったのは…
トータルビューティサロン「uka」代表 渡邉季穂さん
シンプルでおしゃれなネイル作りの第一人者。ネイルケアによる爪の健康的な美しさを重視し、トータルで美容をプロデュースしている
【美しい手と爪を保つメソッド1】
手と爪もツヤとうるおい、ふくよかさの三位一体で
日中はオイル、夜は+クリームを習慣づけて
ツヤがあればキレイに見える手もとだけど、うるおいと柔らかさも備えていれば視覚的にも触感的にもパーフェクト。目ざすは「一日8回のオイルケア」と渡邉さん。「指の根元から指先へオイルをのばし、爪まわりを含む手全体にマッサージしながらなじませて。浸透性の高いオイルは、水分油分を補って手や爪にふっくらとした弾力感を出してくれます。爪がしなるようになるので、衝撃を受けても割れにくく生活しやすい爪に。夜はクリームを重ねて効果UP」
オイル
外出時も便利なロールオンタイプ
右)抗酸化効果が高く、肌修復作用に優れたビタミンCを豊富に配合。ビオオイル ローズ タッチオイル 10㎖¥1,500/メルヴィータジャポン 左)アルガンやホホバなど、浸透性の高い多種のオイルを絶妙なバランスでブレンド。気持ちを高揚させるアロマの香りも至福。ウカ ネイルオイル 18:30 5 ㎖¥3,300/ウカ
クリーム
みずみずしい感触で高保湿
右)素早くなじんでベタつかない、濃密リッチなテクスチャー。薄膜ヴェールを形成し、乾燥などの外的刺激から与えたうるおいを死守。ラ クレーム マン リッシュ 50㎖¥5,800/シャネル 左)海由来の希少な保湿成分が肌にふっくらとしたハリ、弾力を。ザ・ハンドトリートメント 100㎖¥10,500/ドゥ・ラ・メール
【美しい手と爪を保つメソッド2】
ピンクの爪を作り出せ!
血行不良になりがちな末端の爪に栄養をめぐらせて
ネイルベッドの名のとおり、床となって爪を接着しているピンクのお肉は、健康状態のバロメーターとも言えるところ。血行不良で栄養が不足すると血色感が低下。「特に、健康な爪を作り出す組織が集まるのは根元の白い半月。ここに血流に乗って栄養が運ばれなくなると、血色感もお肉のふくふく感もなくなる。いい爪が生えてこなくなるんです」(渡邉さん)ならば、サプリの力で栄養補給。変化待ちの間は、淡く色づくネイルでピンクの美爪を疑似メイク。
ネイル
肌色も美化する血色ネイル
1.爪の黄ばみや縦線などの凹凸をカバーし、淡いピンクの美爪に仕上げる"薄化粧ネイル"。速乾性で、ムラづきなし。ネイルファンデーション PO¥500/パラドゥ 2.つややかで、ほのかに赤みのある爪に見せる血色ピンク。重ねると発色が高まるので、好みの色づきを楽しんで。ウカ カラーベースコート ゼロ 2/0¥2,000/ウカ
サプリメント
「ビオチン」効果で育爪!
1.ドクターが監修している、高品質サプリ。皮膚や粘膜の栄養を補助する「ビオチン」を含む、酵母由来のビタミンB群8 種を配合。ワカサプリ ビタミンB群 60粒入り¥3,000/分子生理化学研究所 2.爪の成長に必須のビタミン「ビオチン」と、加齢とともに減少する「ポリアミン」を高濃度で含有。薄さや割れやすさに効果抜群。ネイリスト サプリ 90粒入り¥3,500/オルト 3.「ビオチン」を筆頭にプレヒアルロン酸などの多数の美容成分が、うるおいに満ちた、ふっくらつややかな爪に導く。ネイリッチ 90粒¥1,524/DHC
コラーゲン
「爪床」に栄養や水分をデリバリー
ネイルベッド=爪床の主成分・コラーゲン摂取は、体内吸収のいい低分子化タイプで。無味無臭でお茶などに混ぜやすい。ニッピ コラーゲン100 110g× 3袋入り¥5,400/ニッピコラーゲン化粧品
【美しい手と爪を保つメソッド3】
爪の美バランスをキープしよう
カーブと爪幅を整えてスタイルのいい指先に
「美しい爪の基本条件は、根元のキューティクルラインに対し、爪のカーブが同じであること。さらに、中心から左右が対称になるよう、爪先の白い部分=フリーエッジの幅を合わせるとフレンチネイルのように見えてキレイです」と、渡邉さん。ただし、フリーエッジに長さが出ると変色などが目立って清潔感を損なう恐れあり。 「長さを出すなら、ネイルを塗る。塗らないなら短めに整えましょう。その際の形は、ナチュラルなラウンドか、女性らしさが漂うオーバルがマリソル世代におすすめです」
ラウンド
爪の存在感を消し、指のように自然に見せるラウンドは、優しげで、親しみやすそうな雰囲気
オーバル
まろやかな丸みをつけるオーバルはふんわり女性らしいイメージ。広い爪幅も華奢見せ
【美しい手と爪を保つメソッド4】
シワとむくみに目を向ける
二兎を追える滞り解消のサーキュレーション
血流が滞ってむくみがちなうえ、酷使するぶんシワになりやすい手指。指がむくむと、動作で入る関節のシワがより深くなることも。悪循環を防ぐべく対処しよう。「オイルやクリームを塗る時に、末端に血をためてパッと離すサーキュレーションを。指先には自律神経のツボがあるので、ストレス解消にもなります」(渡邉さん)ちなみに、昼間は交感神経のツボがある薬指へのアプローチで活力がアップ。夜は副交感神経のツボ、人さし指への刺激で快眠効果が。
毛細血管の末端まで血流を送る
片手で指先をグーッと押さえて、力を入れたまま第1関節までずらしてキープ。末端に血をため、パッと手を離すと一気に滞っていた血流が促進。指先がポカポカ温かくなるまで繰り返して。
【美しい手と爪を保つメソッド5】
シミ、くすみをケア
無防備な手の白さと透明感を守り抜く!
顔のシミには執着しても、手のシミには無頓着。日焼け止めを頻繁に塗る人も少なかろう手は、手袋をするのも最も紫外線が弱くなる冬の一時程度で、ほぼ年中露出しっぱなしの無防備なパーツ。美しい手が武器であるハンドモデルの愛内さんが「シミは絶対作りたくない」と一年中対策をしているように、肌色に混ざる異色はキレイな手もとをじゃまする汚点。血行不良によってくすみがちだからこそ、白く透明感のある清らかな手を作って女っぷりを上げよう。
顔用の美白と共通の成分で本格ケア
【美しい手と爪を保つメソッド6】
手荒れシーズンの冬は生活全般の見直しを
「冬は、外気などの影響で乾燥が進行するうえ、家事や手洗いの際にお湯を使い出すため、角質がふやけて水分が蒸発しやすくなります。実はこの水まわりの問題で、特に多いのが洗いすぎによる手荒れ。清潔の感覚には個人差がありますが、皮膚はもともと外的因子を排除するための場所。過剰に長長洗うのは控えて。ウイルス性の風邪などが流行中でなければ、回数も減らすのが望ましいです」手をふく際も、硬い素材は刺激になるから柔らかいハンカチで。「ちょっとした刺激や摩擦でも肌は微弱炎症を起こします。バリア機能が弱っていると、手先はPCやスマホ操作でも荒れる可能性が」赤みやかゆみ、切れなどの症状が強い時は皮膚科で適切な治療を。
南青山皮膚科 スキンナビ クリニック院長 服部英子先生
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。「紫外線は冬も注意。左右の手に1 円玉大の日焼け止めを二度塗りして」
「予防のためにすべきこと」
□ UV対策は手もとも365日!
□ お湯はぬるめの35~37℃で
□ 手洗いは、脱・神経質
□ スマホは長時間いじらない
□ 外気の乾燥から徹底防御