東京では10年ぶりの日本画の巨匠・東山魁夷 大回顧展です。
なかなか時間が取れず、諦めかけていたのですが…(>_<)
先日、仕事の合間に急いで行ってきました!
パンフレットには有名な『道』。
初めて観たのは、たしか小学生の頃。
幻想的な『冬華』は、なんだか死をイメージするようで怖かったことを覚えています。
『道』は、綺麗なグリーンが印象的で可愛い感じで、それに対しどこまでも真っ直ぐに続く道。
子供の頃の私は、
自分の目の前には、真っ直ぐな道が果てしなく遠くまで続いているように感じました。
大人になるにつれ、
『冬華』は、厳かで神聖な感じ。
あたたかな光に包まれ、天に召される…というような風にみえてきました。
患者さんのお看取りの時は、この絵を思い出します。
そして、『道』は決して真っ直ぐではない事に気づきました…。
『道』の絵も奥で右にカーブしているのがわかります。
子供の頃は全く気付きませんでした(^^;;
画家の東山魁夷 自身の歳(年代)による作風の変化も、見所の一つです。
唐招提寺の内部を再現して展示されていました。
鑑真は日本への渡航を5回失敗し、その間、失明しながらも6回目の渡航でやっと日本にたどり着きました。
見知らぬ異国の地で、失明してまで最期まで使命を果たそうとした鑑真を敬い、彼のために描ききった東山魁夷の姿勢に感動しました。
最期の最期まで筆を持ち続けたその情熱、私もずっと燃やし続けたい、と心新たに思いました。