2018年12月23日

経理からの電話におびえる人に捧ぐ！？『これは経費で落ちません！』【パクチー先輩の漫画日記 #25】

数字がぴったり合うことが生き甲斐の経理部のエース、森若さん。でも、人生は計算通りにはいかなかった！

みなさん、平成最後の12月、どうお過ごしですか？　この時期は、忘年会だなんだって、仕事関係の方々との飲み会が多いですよね。そんなとき、頭を悩ませるのが、経費でどこまで落とせるかってこと。「お得意様との飲み会とはいえ、この金額、使い過ぎかも？」「二次会のカラオケ代の領収証、経理から文句言われたらどうしよう……？」なんて、引き出しにしまい込む領収証が増えていったりして。

そんなあなたにぜひパクチー先輩がおすすめしたいのが、森こさち先生の新作「これは経費で落とせません！」。青木祐子先生の同題小説の人気シリーズをマンガ化した作品です。

天天コーポレーションの経理部・森若沙名子は、1円の誤差も許さない超切れ者として、社内でも恐れられているクールビューティ。帳簿の収支がプラマイゼロになることに至上の喜びを感じ、物事がすべて予定通りにいく「完璧な人生」に喜びを感じていました。

裏を返せば、森若さんは、自分のペースを乱されるのが大嫌い。締め切りぎりぎりに領収証をもって駆け込んでくる人はもってのほかだし、不確定要素の多すぎる恋愛も大の苦手で、美人だけど27年間、彼氏ナシ。もちろん本人は、それを残念だとは思ってなくて、面倒な人間関係とは一線を引くのが彼女のルールなのです。

ところがそんな森若さんのルールをいとも簡単にぶち破り、ヅカヅカと近づいてくるのが、営業部のエースで２歳年下の山田太陽。締め切りギリギリに、たこ焼き代4,800円の領収証を持ってきたり、テーマパークのチケッチ代14,800円を経費として請求してきたり。「デート代を会社のお金で落とそうとしているのでは！？」と森若さんは疑い始めるのですが、ものごとは意外な方向に展開します。

太陽が自分に好意を寄せていることを知り、森若さんは次第に太陽を意識するように。でも、恋は予定通りになんていかないし、相手の気持ちも思い通りになりません。「プラマイゼロの完璧な人生」から逸脱していくことに、当初、彼女は困惑しますが、そもそも予定通りじゃなかったり、理不尽だったりするところに恋の醍醐味があるわけで、やがて森若さんも変わっていくのでした。

それにしても経理のお仕事って、本当にたいへんですよねぇ。さらにお金の流れを把握すれば、その人の人間関係が全部見えてくる。これはヤバヤバですね。いざというとのために、経理の人とは仲良くしておかなくちゃ。

それでは試し読み、どうぞ～！