『いざ「視神経の冒険へ」』
の文字、職業柄、とっても気になる!!
これは行くしかない、と東山魁夷展の後、駆け足で行って来ました。
浮世絵などの日本美術の影響を強く受け、「日本かぶれのナビ」と呼ばれていました。
約30点が初来日作品です。
【20世紀に入ると、目にした光景の印象をいかに絵画化するかという「視神経の冒険」に身を投じ、鮮烈な色彩の絵画を多数生み出します。
目がとらえた形や色がものとして意味をなす以前の「なまの見かた」を絵にする試みを、ボナールは手帖に「絵画、つまり視神経の冒険の転写」と書きつけています。】
うーん、言葉にすると難しい。
目から入ってきた光の情報は網膜から視神経を通り、脳に伝達され、はじめて何らかの映像と認識します。
つまり、見ているものは『目ではなく脳』ということになり、周りの情報や経験から、脳が勝手に予測することで、ないものが見えたり、あるものが見えなかったりしてしまうのです。
なので、今まで経験のない物を見ると違和感を抱きます。
それが、少し離れて大きく絵の全体像を観てみると、違和感なくストーリーが伝わってきます。
これが、「視神経の冒険」なのだと思います。
見ることのプロセスを絵画化した「視神経の冒険」、ぜひ体感してみてください。
可愛い動物の絵も癒されます。
「ピエール・ボナール展」は12月17日までです。