江戸時代から様々なエンターテイメントが花開いてきた街・浅草で、今年も「新春浅草歌舞伎」の開催が決定。歌舞伎界の次代を担う、キラッキラの若手俳優が一堂に会する、ということで製作発表会見に潜入! なかなか見られない彼らの素顔を、歌舞伎初心者(というかほとんど白紙状態……)のWebライターHがお届けします。
会見が行われたのは銀座の「コートヤード・マリオット銀座東武ホテル」。朝9時からの会見に駆けつけると、そこには凛々しい若手俳優がズラリ。もう、この佇まいだけでハートを射抜かれ、シャキーンと目が覚めました。
平成27年から5年連続、通算7回目の出演となる尾上松也さん。テレビや雑誌、しかも歌舞伎関連だけではなくグルメレポにも出演してしまう懐の深さで、歌舞伎を知らなくてもご存知の方、多いと思います。でもやはり、和装がいちばん素敵! そこに立っているだけで華がある、というのはこういうお方のことを言うのだな、と感動。
「新春浅草歌舞伎」は、開幕前に出演俳優が演目の解説や、それぞれの個性を活かしたトークを繰り広げる「お年玉<年始ご挨拶>」という企画があったり、上演時間もコンパクトだったりと、歌舞伎初心者にも優しい公演。松也さんも「分かりやすく観てもらえる工夫をどの公演よりも気にかけている」とお話されていました。「初めて(歌舞伎を)観たいな、と思っている人にぜひいらして欲しい」とのこと。はい、行きます!
坂東巳之助さん(左)と中村歌昇さん(右)は平成元年生まれの同い年ということもあってか、とっても仲が良さそう。会見中もアイコンタクトしたり、なにやら話をして笑いあったりで(後ろに座った中村鶴松さんがコメントを求められたシーンでは弟を見守るような視線にキュン♡)、会見中、目が離せない状態に。
最年長の“松也兄さん”(歌舞伎界は“兄さん”って呼ぶんですね……それもキュンキュンポイント!)を中心に「皆で話し合いながら取り組んだ」という演目の数々。古典を新解釈したり、それぞれの十八番に出演しあったりと、歌舞伎を長く愛する人にも新たな発見がありそうです。
そして、このお方がお話に立った瞬間、場が引き締まりました! 今回はなんと、20数年ぶりに女形を演じるという中村錦之助さん。さすが、大人の色気を感じます。
フォトセッション中、テレビカメラに向かってポーズを決めていたら「動画ですよー」と声がかかり、「えっ?手でも振る?」と一同。ラストまで和気藹々、チームワークを感じられる素敵な会見でした。
キャラクターはいろいろ、若くエネルギッシュでとにかく仲が良さそうな今回のメンバー。初心者でも歌舞伎通でも、存分に楽しめる舞台を観ることができそうです。「新春浅草歌舞伎」なら、ちょっと敷居の高いイメージの歌舞伎をぐっと身近に感じられるはず。初心者の私も、このチャンスに歌舞伎デビューしよう!と心に決めました。
「浅草新春歌舞伎」
開催期間:平成31年1月2日(水)初日 ~1月26日(土)千穐楽
会場:浅草公会堂
出演者:尾上松也 坂東巳之助 中村種之助 中村橋之助 中村梅丸 中村鶴松 中村隼人 坂東新悟 中村歌昇 中村歌女之丞 大谷桂三 中村錦之助
観劇料:1等席 9000円・2等席 6000円・3等席 3000円
*学割・外国人パスポート割引あり