岸壁にそびえたつカタルーニャの聖地、絶壁の大聖堂モンセラートへショートトリップ。
その道中で事件は起こりました……。
バルセロナからモンセラートへは車で40分ほど。
この日はクリスマス当日ということもあり、東京とちがって道は空いており、
高速道路もすいすいと進みました。
途中、人気のないがらんとしたサービスエリアに立ち寄り、簡単な朝食を食べました。
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だだっ広いSA
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浮かれてる
何やらこちらにサインを送って来ています。
どうも、我々の車が故障している、と言いたげな様子でした。
運転していたお友達の旦那さんが、急いで車を高速道路の脇に止め、
外に出て車を点検。
すると、並走していた車の運転手(外国人の男性。助手席には若い男性)も
車を止めて降りてきました。
スペイン語でまくしたててくるのですが、まったく何を言っているかわからない。
英語で話しかけても通じません。
タイヤを指さしたりしながら、「全員降りろ」的なことを言っています。
私たちはしぶしぶ外に出ながら、車の後ろをチェックし、異常がないか確認しました。
その時、その男性が一瞬、我々の車の助手席にするっと入りました。
が、すぐに外に出てきて、またもずっとスペイン語。
するとその男性の連れが、「もう行こう」(あくまで予測ですが)と声をかけ、
さっさと車に乗って去って行ってしまいました。
私たちは「???」と思いつつも、車に変なところはないし、なんだったんだろうね?と
言いながら、車を走らせ始めた5分後、お友達の旦那様が気づきました。
現金とカードのみ入っていたとのことで、すぐさま近場に車を止め、
中に入っていたクレジットカードをストップ。
幸いにもパスポートは別のところに入れていたので無事でした。
そもそも人気のない時期にサービスエリアに東洋人旅行者がいたことも
ヨーロッパでスリには十分気を付けていたのですが、まさか自分たちが車上荒らしに会うとは思ってもいませんでした。
自分の平和ボケをひさびさに痛感する出来事でした。
しかしながら、お友達の旦那さんや他メンバー、全員無事で本当に良かった。
もしもあの時、盗るものが何もなかったら何をされていたんだろう?と
今考えてもゾッとします。
取り急ぎモンセラートへ着いた我々は、その壮大な景色に傷ついた心を癒され、
またクリスマス当日ということもあり厳かなミサにも参加することができました。
全員の身の無事を感謝しつつ、その足で警察へと向かったのでした……。
命より大切なものなんて、ないですもんね。