2019年1月30日

読めばアラフォーの免疫力もぐんとアップ！？学園コメディの傑作『伊賀野カバ丸』【パクチー先輩の漫画日記 #28】

忍者の家に生まれ、山で厳しい修行を積んで育ったカバ丸。そんな野生児が東京の名門高校に通うことになり、お嬢様に恋をした！カバ丸の冒険とロマンスに元気をもらおう！！

引き続き、インフルエンザが大流行ですね。先日、友人と話していたところ、友人の息子さん（小3）の学年は、3クラス中、2クラスがインフルで学級閉鎖らしいのですが、息子さんのクラスだけは、ほとんどの人が元気なんだとか。不思議ですよね。「担任が強力な免疫力をもっているのでは！？」「めっちゃおもしろい子がいて、みんな、いつも笑っているから免疫力がアップしているのでは？」などと、その理由をみんなで想像して盛り上がりました。

ということで、前回に続き、笑って免疫力を高める月間です。今回、ご紹介するのは、亜月裕先生の『伊賀野カバ丸』！　80年代にはアニメや映画化されるなど、往年の名作として名高い本作ですが、パクチー先輩も学生時代、よく読んでましたね～。亜月先生のギャグのセンス、大っ好きだったんですよ！　

物語の舞台は東京の名門私立高『金玉学院（きんぎょくがくいん）』。学校の院長・大久保蘭は、初恋の人・伊賀野才蔵（いがのさいぞう）に頼まれて、孫の伊賀野影丸（いがのかげまる）・通称カバ丸を家に引き取り、金玉学院に通わせることにします。

ところがカバ丸は、小さい頃から、忍者の末裔として、祖父から厳しい修行を強いられ、野山で育った野生児。運動神経は並外れているものの、見た目は汚ないし、無作法だし、大食漢で食べ目ことしか考えてないし。都会のお嬢様＆お坊ちゃまの中では、あきらかに浮いた存在ですが、ある事件をきっかけに、カバ丸は学校のヒーロー的な存在になり、学園の人気者になっていきます。

そんな中、カバ丸をどうしても受け入れられないのが、院長・大久保蘭の孫娘で、カバ丸の同級生の麻衣。カバ丸と一つ屋根の下で暮らす彼女は、デリカシーがないカバ丸にうんざり。でも、一方のカバ丸は、麻衣に一目惚れしちゃったもんだから、さあ、たいへん。まったく噛み合わない二人のロマンスの行方は、まさに未知数。さらにカバ丸は、学校を巡る陰謀にも巻き込まれていくという、超盛りだくさんの展開に。

本作を連載していた当時、少女マンガで男の子が主人公って、とても珍しかったと思います。しかも見た目が汚くて、大食いで、相当なアホ。なのに、たまにカバ丸が見せるニノセンの表情がめっちゃセクシーで。『あしたのジョー』の矢吹丈に通じる切なさとか色気を感じて、パクチー先輩は、勝手に胸をときめかしておりました。

そして今、読み返してもそのカバ丸の素敵さは、色褪せていません。40年（！）たった今も大笑いしたり、キュンとしたりできてしまうところが名作の名作たるゆえん。「なんかインフル、ヤバいかも……」と思った人は、ぜひカバ丸で喝を入れてください！

それでは試し読み、どうぞ～！