「下北沢散歩」
お店も人も劇場も個性的。 “入り混じり感”が 下北沢の魅力です
それにしても、至近距離で見る肌の透明感は格別。何か秘けつが?「“酵素で洗う”(ローズセボンの香り)という入浴剤を使っています。酵素のおかげでしょうか、肌がすべすべになった気がします。ローズの香りにも癒されます。稽古中は覚えることがいっぱいあって、頭がヘトヘトになります。公演中は稽古したことを出しきって、さらに日々、いい舞台にするには、やはり体力勝負。いかに疲れを残さないかが大事なとなので、毎日、30分以上、ゆったりとバスタブにつかっています」
そんな朝美さんの最近のマイ・フェイバリットは東京の下北沢。休日になると訪れたくなる街なのだそう。
「商店街の奥が深くて、いろんなお店が入り混じってるのがおもしろいんです。おしゃれな雑貨屋さんがこんなところに!?とか、偶然の発見があります。街を歩いている人たちも個性的な人が多くて、人間観察が楽しいんです。あの人はお芝居関係の人だな、とか、今の自転車の人、ミュージシャンに違いない、とか勝手に職業を推測してます(笑)」
下北沢は、劇場がいくつもある演劇の街でもある。
「本多劇場などにお芝居を観にいくこともあります。宝塚とは異なる雰囲気なのですが、そこが逆に新鮮で。シリアスなものもあれば、ひたすらギャグを連発するような芝居もあって、下北沢の街のように、“なんでもあり”。演劇ってこういうこともできるのだな、とイメージが広がる楽しさがあります」
そして、朝美さん自身は宝塚の男役として“さらに成長したい”という思いが強くなるこのごろ。
「漠然と成長を目ざすというより、例えば、歌う曲のこの一音を徹底的に鍛えるとか、この動きが自然にできる体の使い方を習得するなど、毎公演ごとに具体的で細かい目標をいくつも設定しています。意識して鍛えたことがトータルにつながって、自分らしさになればと思います」
あさみ・じゅん
神奈川県出身。2009年、月組に配属。主な出演作に『PUCK』『舞音―MANON-』『A-EN』『NOBUNAGA〈信長〉―下天の夢―』『アーサー王伝説』など。来年5 月末に雪組に組替えを控える
★ザ・ミュージカル『グランドホテル』
モン・パリ誕生90周年 レヴューロマン 『カルーセル輪ロンド舞曲』
2017年1/1~30:宝塚大劇場
2/21~3/26:東京宝塚劇場