原題は「The Kitchen Counter Cooking School」ダメ女なんて出てこない。
それにダメ女なんていないって私は思っているわ!←誰?
仕事が忙しくなると、なぜかやりたくなるのが家事。
深夜に帰宅して掃除、そして作り置きなんてしてみたくなる。
これってサバイバル本能なのかと。
忙しい。ストレスもマックスだ。睡眠もお風呂の時間も思うように取れない。けど、せめてせめて食べるものだけは自分で安心安全をチョイスしたい!というサバイバル本能ではないかと。
日付が変わるころ、キッチンで野菜をゆでたり、煮物を作ったり、ピクルスを漬けたりすると気分が落ち着く性分である。
自分で食材を切って調理すると、調味料、工程すべてを管理でき、何が体に入ったかが把握できる。これは満足意外の何物でもない。
本では加工されたものへのリスクと手軽だけど栄養価と価格の折り合いがつかないところを指摘し、「自炊はそれほど大変じゃないのよ!」と料理教室のレッスンを通じて啓発していくもの。
丸どりを買えばスープ、肉、骨などあらゆる調理がたくさんできる、というのが帯にも記載の「ほんの少し買い、たくさん作り、捨てないしあわせ」という一例。
さすがに丸どりは変えないけれど、考え方はとても理解できる。
夫は会社を経営しており、健康管理は経営そのものに影響が出る。
健康リスクの経済的ダメージはとても大きく、毎日の献立はなかなか悩ましい。
自分でもなるべく添加物はとりたくないし、新鮮な食材をなるべく手を加えずに食べたいなあと思っていたところで本屋で見つけたこともあり、大変納得して読了。
有機栽培、グラスフェッド、〇〇さんの野菜、などなど今では食材もどのように育ったものかまでわかる時代。
あまりストイックになると苦しいけれど、できる範囲で安全な食材を自分が納得できる方法で料理したいなと思い直した。
(外食も絶対やめられない、むしろ大好きだけども)
キッチンものが好きな方に特におすすめします。
ちなみに、本書内で時々出てくる料理家ジュリー・チャイルドの料理番組・料理本をテーマにした映画「ジュリー&ジュリア」も参考までに観たのだが、これも大変面白かった!ジュリー役はメリル・ストリープ。
料理番組でうまく食材をひっくり返せなくても「誰も見てないしよくあることよね」と意に介さない。こちらも併せておススメです♪