むらやま・かよこ/集英社の女性誌を中心に第一線で活躍。高い審美眼とスタイリング力で、ファッション業界からはもとより多くのモデルからも絶大な信頼を集める。Instagram:@stylist_murayama_kayoko
単行本『一生もののおしゃれが身につく10のルール100のコーディネート』(¥1,600/集英社)。全体的にシャツやデニムなどメンズライクなテイストが多い中、「甘さ」をテーマにした章ではワンピースやスカートなど「黒」を軸に、フェミニンなコーデを紹介
マニッシュ&シンプルが好き。でも、時には甘さを自分らしく楽しみたい
自分で言うのもなんですが、私自身はかなり「甘さ控えめ」なほう。メンズっぽいテイストが大好きで、ワードローブはベーシックでシンプルな服がメインです。
でも、そんな私でも、時には甘さが欲しい。なぜなら、辛口な服だけで固めると、大人の女性はどうしても貫禄が出てしまうから。余裕は欲しいけれど、貫禄はいらない。だから「カッコよすぎる」よりも、甘さを足すことで抜け感のあるおしゃれを目ざしています。
と言っても、いきなりピンクというのは、自分自身が落ち着かない(笑)。単行本では「ココ・シャネルの甘さ」と表現しましたが、黒のシックさを味方にすると、無理なく甘いおしゃれを楽しめることに気づきました。そしてもうひとつ提案したいのが、「甘い服こそミックスが大切」ということ。例えばカジュアルミックスや、トラッドミックス。異なるテイストを組み合わせることで、辛口好きの女性にも居心地のいい、さりげない甘さに仕上がると思います。