ポイントを押さえた的確な「仕込み」で崩れ知らず
美人どうせ崩れるから、とメイクに消 極的になりがちな初夏。どんどんメイクをマイナスしていった結果、お疲れ顔をカバーできず、「あの先輩、最近ちょっと劣化した?」なんて、オフィスで噂される羽目にも?
「本来、きちんと塗ったメイクは、清潔感があってすがすがしいもの。特に、この夏はシンプルなTシャツコーデや、ベージュなどのベーシックカラーが来ているので、メイクがすっぴんぽいと寂しい印象になってしまいます」と中山友恵さん。
きちんと塗って、崩さないためには、少しだけ時間をかけてステップを踏むことが肝心。
「雑に塗り重ねてしまったら、汗をかいたとたん、崩れ顔へと直行。ポイントを押さえて、ていねいに仕込めば仕込むほど、汗・皮脂に強くなり、メイクは崩れにくくなります」
蒸し暑くなると、ついついメイクを手抜きしたくなる朝。10分早起きして、きちんと仕込んでおけば、午後も、夜の会食でも美人を貫けます!
☆教えてくれたのは・・・
ヘア&メイクアップアーティスト 中山友恵さん
戦略的に「足して↓引く」のが、“なだれ”防止のカギ
暑い季節、女優やタレントのメイクでも、事前のスキンケアに手をかけると中山さん。
「まずは水分と油分を与えてしっかり潤し、毛穴の凹凸をなめらかにし、めぐりのいい肌に。肌状態そのものを高めることで、ファンデーションが吸いつき、格段に崩れなくなります」
また十分に潤いを足した後は賢く〝引く〟ことも忘れずに。
「眉や目もとのメイクが崩れるのは、油分の〝浮き〟が原因。部分的にオフするひと手間で、アイメイク、リップメイクの持ちも驚くほど長くなります」
■崩さないために足す
【水分を足す】
「送風パッティング」で潤しながら毛穴を消す
コットンにたっぷりと化粧水を取り、風を肌に送るように軽くパッティング。頰や鼻の毛穴が締まりなめらかな肌に。隅々まで潤った肌は安定感があり、汗 ・皮脂をむやみに出さない。
個々の細胞を潤いで満たし、乾かない肌に
とろみのあるテクスチャーがスッとなじむ化粧水。高持続ケラチン保水処方で、角層細胞ひとつひとつがふっくら。エアコン乾燥に負けない肌に。エスト ザ ローション 140㎖¥6,000/花王
【油分を足す】
初夏~夏も乳液orクリームを。マッサージでめぐりをアップ
肌から水分が逃げると、補おうと皮脂が大量発生。化粧崩れの原因に。乳液かクリームで油分を足し、潤いをとどめて。適度な油分はファンデーションを引き寄せ、フィットさせる効果も。
乳液やクリームを顔全体に行き渡らせた後、指の腹でゆるく圧をかけながら、下の矢印ラインをなぞって。血流とリンパの流れがよくなり、内側からも潤いがアップ。メイクがピタッと吸いつく肌に!
【Point!】
ここでリップケアまで
口紅を塗る直前にリップケアをすると、口紅が上滑りし、崩れる原因に。スキンケアの段階で潤しておけば、しっかり浸透する時間を稼げる。
■崩さないために引く
【油分をおさえる】
油分の「浮き」がじゃまな部分だけピンポイントでティッシュオフ
Tゾーン、眉、目の化粧崩れを防ぐ最大の秘けつはココ!乳液、クリームで足した油分の「浮き」だけをオフ。ふき取ろうとせず、ティッシュを押し当てるだけが正解。
Tゾーン&眉
たたんだティッシュをTゾーン、眉に押し当てる。眉は、毛と地肌、両方に油分の「浮き」があるので、しっかりと押し当てて吸い取らせて。
上まぶた&下まぶた
上まぶた、下まぶたも、たたんだティッシュを押し当てて。まつ毛やキワ、目じりのくぼみに付着した油分の「浮き」をていねいに吸い取る。皮膚が薄い部分なので、こすってふき取るのは厳禁!