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弁護士18年目の3児の母です。オシャレ好きを生かしてファッションコンサルとしても活動中。

職業:弁護士、パーソナルスタイリスト、ファッションコンサルタント
My favorites:趣味は年間300冊以上読む読書と、ラジオを聞くこと。常に新しい知識に貪欲で、言葉を大事にしていきたいと思っています。

オシャレ迷子の30代を過ごした経験から、同じ悩みを持つアラフォー女性のお手伝いをしたいと思っています。40代がもっと知的に輝くために、情報発信していきます!

身長:153cm



今、韓国文学がアツい!エンタメもフェミニズムも、韓国の今がここにある。

韓流ドラマもK-POPも全くハマらなかった私ですが、最近、韓国文学に夢中です!
 韓国に行ったこともなければ、韓国文化として知っているのは食文化ぐらい・・・、だったのですが、最近、韓国文学の大ファンになりました。

 もともと活字中毒気味で、常に本が手放せないくらい本好きなんですが、読むのは日本文学が中心でした。翻訳は年に十数冊読むかどうかくらいの私が、韓国文学に手を出したのは、この本がきっかけでした。
 「82年生まれ、キム・ジヨン」
 (チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳)
今、韓国文学がアツい!エンタメもフェミニズムも、韓国の今がここにある。_1_1
 昨年から日本でも爆発的なブームになっているので、既に手に取られた方もいらっしゃると思います。
 韓国では100万部突破、日本でも、昨年末の発売から既に8万部を突破しているベストセラーです。
 82年生まれと言えば、まさにマリソル世代。そして、「キム・ジヨン」とは、韓国のこの世代で一番多い名前だそうです。
 同年代を生きる韓国人女性が、ごく普通に生きてきただけなのに、様々な場面で直面せざるを得なかった女性差別に疲弊し、精神のバランスを崩してしまう・・・。
 決して韓国特有の問題が扱われているわけではなく、舞台を日本に移し替えても、何ら違和感のない作品です。
 私たちが無意識に、仕方のないこと、と受け止めてしまっている女性差別を鮮烈に意識させてくれます。
 そして、ラストの一文が、背筋を凍り付かせるほど怖い・・・!こんなに恐ろしいラストは、どんなホラー小説でも味わったことがありませんでした。人が無自覚に行っている差別の非情さが、簡素な一文から浮き彫りになる、この手腕の鮮やかさ、ぜひ読んで味わっていただきたい!
 まさに、今の時代のフェミニズム小説最前線といえるでしょう!
 次に紹介するのは、「フィフティ・ピープル」(チョン・セラン著、斎藤真理子訳)
 こちらは、人間ドラマに満ちた、切なくも楽しく読める連作短編集です。
今、韓国文学がアツい!エンタメもフェミニズムも、韓国の今がここにある。_1_2
 50人の人々がそれぞれ主人公となる短編が、お互いに絡まり交わり合い、読んでいくうちに、現代社会というものがどのような人々から成り立っているか、見えてくるような作品です。
 エンターテイメント要素も強く、文章もとても読みやすいので、翻訳小説の独特な言い回しが苦手な人も気軽に読めます。
 一つ一つの短編は非常に短いので、毎日少しずつ読み進めるのもおすすめ。
 今の韓国社会の日常を知りたい方にもぴったりだと思います。
 最後にご紹介するのは、「ヒョンナムオッパへ」(チョ・ナムジュほか著、斎藤真理子訳)
今、韓国文学がアツい!エンタメもフェミニズムも、韓国の今がここにある。_1_3
 「82年生まれ キム・ジヨン」の著者チョ・ナムジュほか6名の若手女性作家による短編集です。
 副題に、「韓国フェミニズム小説集」とあるように、テーマはフェミニズム。
 といっても、堅い話ではなく、恋愛小説風、ノワール風など、作風は違えど読みやすい7作。通底しているのは、女性であることによる生きづらさだと感じました。
 
 今回3冊をご紹介しましたが、今、書店でも韓国文学コーナーが目立つ場所に設置されるなど、空前の韓国文学ブームが来ています。
 私も、まだまだ読みたい本がたくさんあります!
 世界的な潮流となってるフェミニズム文学についても、日本と同じかそれ以上に盛り上がっていますし、楽しく読めるエンタメ小説も次々と翻訳されて、手に取りやすくなっています。
 ぜひ皆さんも、韓国文学の世界を味わってみてください!

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