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ワーキングマザー娘(16歳)と息子(13歳)、夫を連れて9年前に共働き当たり前の香港に移住。最近、働きながら香港大学MBAを取得。香港、アジア、海外全般、海外子育て事情、おひとりさま時間、キャリア組、アラフォーライフなどのコンテンツを中心にお届けします!

世界最狂のスラム街だった九龍寨城へ

安心してください♪すっかり穏やかな公園になっています!
無法地帯、カオスなど色んな言葉で表現される昔の九龍城。
こちらはアヘン戦争の時代、清朝とイギリス政府の間で交わされた香港の99年間租借の例外としてこちらの城塞だけが清朝の「飛び地」となったもの。当時は清朝から役人などが派遣され、一応は清朝の中の統治地区だったものがイギリス政府により清朝の役人が排除され、事実上管理する行政が不在となった不思議な歴史を持つ地域です。

その昔は中国から流れてくる移民などのたまり場となり、行政の管理もないために、建物をはじめ商業や医療インフラなども監督する機関がないカオスな地域のまま人口数だけが伸びていき、一時期の人口密度は世界一を誇るまでに。。。
インフラも道路計画もないために迷路のようなこの地域は九龍城には一回入ると出てこられないという伝説まで。

そんな歴史のために映画や小説の舞台になることもたくさん。
数年前では金田一少年の事件簿のドラマのためにこの跡地でロケもされたほど。
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    見えにくいですが九龍寨城と見えます

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    南門で大砲が構えています

現在残されているのは清朝の時代から残る城壁や貴重な建物の1棟のみ。残りは大きな公園となり、香港では自転車が公道で走れない(走れるけど命の危険がある)ため、自転車公園、バスケットコートなどのある全世代がくつろげる場所となっています。

入口に突然現れるのは大砲。
どれだけ治安が悪かったのか謎なのですが、雰囲気がすごいです。
  • 世界最狂のスラム街だった九龍寨城へ_1_2-1

    各部屋に入って当時の生活を垣間見れます

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    香港の建物の高さ制限を当然ながら無視する高層ビル

ちなみに今回はこの遺跡を訪れるためにこちらに来たのではなく、実はその近辺に有名な漢方薬屋さんが廃業してしまい、その面影を残したままのカフェができたとのことでそちら目当てで来たのですが、こんなに立派な法定古跡があるとはおもっておらず、まとめて記事にしてしまいました。

当時は警察も介入できなかったため、違法行為ももちろん横行していたよう。最後の方には地域による警護団なども結成され、実は香港内よりも治安がよかったとの声もあるのだそう。

昨今香港ではデモが相次ぎ、日本の報道でも取り上げられることが多くなってきましたが、実際の香港は非常に平穏。
暴動的なデモを行っていたのは一部地域です。 会社や学校も閉鎖されることなく通常営業です。

まだまだ見どころがたくさんある香港をどんどんお届けしていきたいです。

世界最狂のスラム街だった九龍寨城へ_1_3
強制撤去の際に初めて発掘された建設当初の門構え。94年になって初めて正式名称がわかったのだそう。。

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