(右)ザーゴ プロセッコ オン・ザ・リース フリッツァンテ
(左)グランジュ・ティフェーヌ ヌーヴォー・ネ モンルイ ペティアン
(左)フランス・ロワールの自然派ペティアン。5 代目の造り手が古い樹齢の木がある先祖代々の地で、より自然な方法でのワイン造りにこだわった。品種はシュナン・ブラン。レモンやハーブ、石灰のアロマ、奥に蜜っぽさも。厚みがあり、長い余韻。750㎖¥4,200(希望小売価格)/BMO
泡というとシャンパーニュを思い浮かべるが、ほかにもおいしい泡は世界中にある。
「例えばイタリアのプロセッコやフランスのペティアンは、シャンパーニュよりガス圧が弱いので優しい感じ。今は自然派のおいしいものが手ごろな値段で買えるので、家庭でカジュアルに楽しむのにおすすめです。こんな泡には卵をからめてバターでこんがり焼いた鶏肉に、レモンをギュッと絞って。バターたっぷりの料理には、泡がよく合います。さわやかなレモンの風味も、ワインのもつ酸味や柑橘類のアロマなどと相性がいいですね」
【材料】[材料・1〜2人分]
鶏むね肉… 1 枚(250g)
塩…小さじ1/2 薄力粉…適量
溶き卵… 1 個分
バター…40g
粗塩(フルール・ド・セルなど)・こしょう…各少々
レモン…適量
【作り方】
❶鶏むね肉は塩をふり、薄力粉を全体に薄くまぶし、溶き卵をからめる。
❷フライパンにバター大さじ1(約12g)を溶かし、鶏肉の皮目のほうから弱めの中火で焼く。焼き色がついてきたら弱火にし、ふたをしないで10分焼く。
❸火を止めて裏返し、そのまま5 分おいて余熱で火を入れる。取り出して、器に盛る。
❹③のフライパンに残りのバターを入れ、ふわっと泡立って泡がほぼ消えるタイミングまで熱し(焦がしバター)、③の鶏肉にかける。粗塩とこしょうをふり、小さく切ったレモンを絞る。
【Point】
鶏むね肉は火が通りやすいので、片面を焼いたら裏返して火を止めるのがコツ。余熱で十分火が入る。
- 平野由希子
- 料理研究家、日本ソムリエ協会認定ソムリエ、フランス農事功労章シュヴァリエを叙勲。ワインバー「8 huit.」オーナー。フレンチをベースにしたおしゃれな料理とワインのペアリングを学ぶ、少人数制の料理教室「cuisine et vin」を主宰。詳細はホームページで。(https://www.yukikohirano.com/) 近著に「ソムリエ料理家のワインを飲む日のレシピ帖」(KADOKAWA)。