モスク建立のきっかけは、1917年のロシア革命。
革命によってモスクワのイスラム教徒が、迫害を逃れて辿りついたのがこの地だったとのこと。
東京ジャーミーの前身である東京回教学院が1938年に建設され、途中老朽化で取り壊しを経て、2000年に現在のモスクが完成したとのこと。
設計はトルコ人、資材もトルコから運んだものを使用して建設されたようです。
1階は食料品などを扱うショップ、陶器やタイルなどの美術品展示、
2階は最大2,000人が収容できる大きな礼拝堂がありました。
1階ではチューリップの絵が施された花瓶やお皿、タイル装飾、カリグラフィなどが展示され、見ごたえがあります。
過去のモスクの写真も見ることができます。
2階の礼拝所では毎日5回礼拝が行われており、日本への旅行者の方も参加されていました。
礼拝後にはイスラム教徒の方にお話を聴く機会もあり、笑顔でとても気さくに話して下さる姿が印象的でした。
“モスクは災害時などの「肉体的」な避難所だけではなく、人生に悩み迷った時の拠りどころとなる「精神的」な避難所でもある。
だから、イスラム教徒でなくてもいつでも気軽に訪れてほしい。”というお話には、とても感動しました。
当初、建築の美しさに惹かれて訪問しましたが、普段接する機会の少なかったイスラム文化に触れ、その歴史や考え方を知るとても良い場所でした。
また訪れてみたいと思います。