かつてナチュラルメイク全盛時代を過ごし、薄すぎ? 地味? と薄々気づいていても、メイクを濃くできないマリソル世代。「ちょうど盛り」の伝道師、小田切ヒロさんに薄すぎメイク脱出策を教わった。
ヘア&メイクアップアーティスト 小田切ヒロさん
「きちんとメイクは、決して厚づきではない」と小田切さん。 アイテムを細かく使い分けることで、猛暑でもくずれず、盛ることができる!
小田切ヒロさんが提案!
薄すぎ脱出!の勘どころ
1.全盛りメイクはオバ顔のもと!盛りと抜きをバランスよく!
しっかりメイクといっても全部を濃くするのは厳禁! 盛るところ、抜くところを覚えよう。
2.ベースコスメはひとつですませようとしない!
薄すぎ脱出の第一歩はベースメイク。色つき下地やBBだけではきちんとメイクには見えません!
3.パーツメイクは輪郭はっきり!
目もと、口もとのポイントは「エッジ」。あいまいになりがちな輪郭をはっきりさせると、キリリと素敵な大人顔に。
【ベースメイク編】
アイテムの使い分けでくずれにくく、メリハリ顔に!
☆これを使用
1.ひと塗りで毛穴レスなスムース肌に。テカリを抑えてサラッとマットな肌が持続。シリコンフリーで、毛穴づまりが気にならない。ミネラルポアレススティック¥2,500/エトヴォス
2.みずみずしさと透き通った感がアップする下地。ほのかにベージュみを帯びているが、肌にのばすと無色透明に。クリアカバー リキッドベース 30㎖¥7,500/アンプリチュード
3.中央のサーモンピンクが、クマカバーに最適。ミネラルコンシーラーパレットSPF36/PA+++¥4,500/エトヴォス
4.軽いつけ心地なのに、頰の赤みやシミ、キメの粗さをしっかりカバー。ツヤ肌仕立て。ナチュラルラディアント ロングウェア クッションファンデーション SPF50/PA+++ レフィル¥5,000・ケース¥1,300/NARS JAPAN
5.テカリを抑え、清潔感が持続。狙ったところに粉を打てる、付属の薄い平筆が秀逸。リタッチ プレスト パウダー 02¥6,500/SUQQU
6.みずみずしいツヤで肌をパンプアップ。ボーム エサンシエル スカルプティング¥5,500/シャネル
Base:1 まずは毛穴埋め
小鼻、頰の毛穴ゾーンにポアカバーを毛穴を
スムースにする下地1は、ベースメイクの最初に使用。小鼻、鼻の頭、頰の毛穴が目立つところだけに塗り、指の腹でフィットさせる。
Base:2 下地は顔全体に
手のひら全体で押さえづけ
2を大きめのパール粒大取って、手のひらにのばし、顔全体を包み込むように押さえづけ。カットソー¥9,000/ストックマン(オットダム)
Base:3 コンシーラーはクマの「フチ」のみ
あえてクマ全体をカバーせず「抜く」
3の中央のサーモンピンクでクマをカバー。まつ毛ギリギリまで塗らず、クマの「フチ」だけになじませる。クマをあえて残して、シャドウっぽく。
Base:4 クッションファンデを押さえづけ
顔の中心から外側に向けてスタンプ
4を使い、3でカバーした部分の下あたりの頰から、外側に向かってスタンプづけ。額も中央から外へ。すべらせないのがきちんとカバーのコツ。
Base:5 フェイスパウダーは必須
眉と、眉間の「チビT」、まぶた、鼻の側面に
フェイスパウダーを省略する人が多いが、夏は必須。ただし、メイクくずれが気になる箇所のみ。ピンポイント攻めできる5が便利。
Base:6 ハイライトはへこみのみに
へこんだ影を膨らませるようにハリを出す
6のハイライターを指に取り、目と目の間の鼻すじの一番低い部分、こめかみになじませる。ここに光を「盛る」ことで、メリハリと肌のハリ感が出て、いきいき感がアップ。