スタイリスト村山佳世子の「何度でも買い続ける名品」5品

2017年2月1日
たったひとつを愛し続ける高価な名品がある一方で、使っては同じものを買い足していく、永遠の名品も存在する
おしゃれに目覚めた10代・20代のころ、"憧れ"だった名品が、現実に手に入るようになってきた。だからこそ何を選ぶか、何を身につけるかが、マリソル世代の課題でもある。ベーシック派スタイリストの村山佳世子が提案するのは、今の時代を映すリアルな名品だった。
Kayoko Murakami
村山佳世子:
高校卒業後、文化服装学院スタイリスト科に入学。卒業後、アシスタントを経て、1992年に独立。『non-no』『MORE』『BAILA』で経験を積み、『Marisol』には創刊当時から携わる。審美眼、コーディネート力、経験値、信頼度のすべてにおいて抜きん出たトップスタイリストとして、不動の地位を築いている。


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【Repetto】レペットのバレエシューズなど

"名品観"がいっぱい詰まったデイリーシューズ
これまでに何度くたくたになるまで履いて、何度同じものを買い足したかわからないのが、レペットのバレエシューズ。フラット靴のジジもマイケルも同じくそう。好きすぎて、まったく同じものをリピートする。これこそ名品のあるべき姿だと思うんです。バレエシューズって不思議な靴で、あるシーズンはやったかと思ったら、ぱったり履かなくなるシーズンもあったりして、でも絶対に戻ってくる。そう、それも名品!

フランス語でシンデレラを意味するバレエシューズのサンドリオンから、レースアップのジジ、ローファーのマイケルなど、各々に名前がついている。(上から時計回りに)パテントバレリーナシューズ「CENDRILLON」¥32,000・パテントレースアップシューズ「ZIZI」¥36,000・スエードバレリーナシューズ「CENDRILLON」¥33,000・パテントローファー「MICHAEL」¥38,000・カーフバレリーナシューズ「CENDRILLON」¥34,000/ルック ブティック事業部(レペット)

【OLIVER PEOPLES】オリバーピープルズのメガネ

トレンド感と頑固さをあわせもった、ほどよさに夢中
一部のマニアに限らず、すっかりおしゃれの定番小物として定着したメガネ。オリバーピープルズのメガネは、ものすごくおしゃれなんだけれど主張しすぎない、どこか控えめなところが昔から大好きです。また、フレームの形にも流行がありますが、オリバーは流行を取り入れつつも、譲らない部分もある。そのほどよい柔軟性とほどよい頑固さが、"ほどよさ"マニアの私には、たまらないんです(笑)。

オリバーピープルズは、1987年にLAで創業したアイウエアブランド。ヴィンテージのサングラスに惚れ込んだ3 人の若者が、そのデザインをベースに現代風にアレンジし、独自のアイウエアを作り出したのがブランドの始まりで、職人の手によって仕上げられている。2017SSモデルとなるPEPPARDは、内部にロック機能をもった丁番パーツを採用したコンビネーションフレーム。メガネ「PEPPARD」¥39,000/オリバーピープルズ 東京ギャラリー

【L.L.Bean】エル・エル・ビーンのキャンバストート

自分なりの使い方&セレクトを楽しめる不朽の名作
皆さんそれぞれに、L.L.Beanとの付き合い方があると思いますが、私の場合、きれいめになりすぎちゃったな、という日に、L.L.Beanが登場します。汎用性の高さや丈夫さは言うまでもなく、すごいと思うのがそのサイズ感。Sはご近所用に、Mは仕事用に、LやXLはスタイリストバッグとして、どれも最適なのです。安いからといって適当じゃなく、色やサイズを吟味して買いたくなる特別感もさすが。

いわゆる"L.L.Beanのトート"は、1944年に作られた、丈夫なキャンバス地を使った氷を運ぶためのバッグが原型。今も当時と同じ24オンスの厚手キャンバス地を使用し、アメリカ・メイン州の自社工場でひとつひとつ手作りされ、メイド・イン・USAを貫いている。バッグ「ボート・アンド・トート・バッグ、オープン・トップ」(Medium)¥6,900/L.L.Bean カスタマーサービスセンター(L.L.Bean) ニット¥43,000・スカート¥40,000/ボウルズ(ハイク)

【Levi’s】リーバイスのデニム

唯一無二の存在で、新しいデニムを生み続ける
各ブランドが作る名品と言われるデニムも、原型としているのは紛れもなくリーバイス。そんな服って他には思いつかないくらい、リーバイスのデニムは絶対的存在。私は常に、新作から古着のリメイク物まで、"リーバイスの何か新しいもの"を、探している気がします。今は古着も含めて感度の高いセレクトショップが扱うものも多く、その中から選ぶと、デニム選びが苦手な人も失敗がないはず。

現在復刻されている歴代501の中でも特にベーシックな一本。体型や性別を問わず、どんな人にもフィットする究極の定番。5 ポケットデニムの最終型と見なされる501XX 1947モデルは、ストレートレッグのクラシックなスリムフィット。12オンスのレッドセルヴィッジデニムを使用し、当時と同じディテールを再現している。デニム「501XX 1947モデル」¥30,000/リーバイ・ストラウスジャパン(リーバイス® ビンテージ クロージング)

【MANOLO BLAHNIK】マノロ ブラニクのスエードパンプス

いくつになってももっていたいのは、名品に憧れる気持ち
バーバリーのトレンチ、「ハリー」のダイヤモンド、リーバイスのデニム。私が今回提案した名品を手にしたいと思ってくださる女性なら、きっと「マノロ」が似合うはず。正直、長時間歩くのには不向きで、これを履くには気合いがいる。でも気合いを入れてでも履きたいのがマノロ・ブラニクなのです。こうして改めて眺めてみると、どこからどう見ても美しい。これをきれいに履く姿は、永遠の憧れ。大人になっても憧れられる名品があるって、本当に幸せなことです。

ブリジット・バルドーのイニシャルから名づけられたBBは、マノロ・ブラニクのアイコニックシューズのひとつ。バックスストラップのキャロラインも含めて、スエード素材が村山定番。(右から)バックストラップ「CAROLYNE」( 7 ㎝)¥90,000・ベージュスエード「BB」( 7 ㎝)¥92,000・ほかすべてスエード「BB」( 9 ㎝)各¥92,000/ブルーベル・ジャパン(マノロ ブラニク)

【Marisol2月号2017年掲載】撮影/長山一樹(S-14) ヘア/左右田実樹 メイク/小森由貴 スタイリスト/村山佳世子 モデル/RINA 取材・文/磯部安伽 撮影協力/バックグラウンズファクトリー

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