大人にうれしい「ロングカーデ」をこの秋、ほっこり感を寄せつけず、センスよく着こなすためのポイントをスタイリスト徳原文子さんが伝授します。
スタイリスト 徳原文子さん
01)間違いのない名品を選ぶ
<定番のハイゲージやリブでも旬の起毛でも、繊細&上質な 素材を厳選。縦目線ですっきり見せる深Vネックも重要!>
右)ニュアンスとクリーンさをあわせもつ白のトーンと、ドロップショルダーでリラックスしたシルエットが絶妙。カーディガン¥42,000/アングローバル(イレーヴ)
中)ショールカラーのボタンレスで、ガウン風のこなれた着こなしがかなう。カーディガン¥48,000/レリタージュ マルティニーク(レリタージュ マルティニーク)
左)薄手の極細リブとシャープなVネックで、全身をすっきりスマートな印象に。カーディガン¥36,000/リンク・セオリー・ジャパン(セオリー)
02)とろみのあるインナーで異素材ミックスに
<ロングカーデのふんわり表情豊かな質感に、スムースでなめらかなワンピをイン。素材のギャップが、洗練を導きます>
とろんと落ちる上品きれいなワンピースに、ふわっと柔らかな起毛ニットのロングカーデをはおった、ワンツーコーデ。「いろいろがんばってる感」は皆無なのに完成度が高く、圧倒的におしゃれな印象の着こなし!
03)ビビッドカラーを選んでみる
<「色」に挑戦したいこの秋。普通丈のカーディガンより今っぽく、コートよりも気軽にさらっと着られます>
鮮やかなイエローは、実はどんな定番色とも相性のいいカラー。さし色というよりも着こなしの主役で使うのが今季の気分。トレンドの起毛素材で、ブラウンのニットスカートをさらにフレッシュに印象づけて。
04)レースで華やかにする
<ロングカーデのカジュアルな持ち味を、あえて女らしくドラマティックにシフト。奥行きのある着こなしに>
ネイビーのゆるっとしたガウン風ロングカーディガンに、同じネイビーのレーススカートを合わせて。マニッシュな靴が全身の印象をシャープに引き締め、ドラマティックなレースの表情をいっそう引き立ててくれる。
05)クラッシュデニムを合わせてみる
<リラックス感をラフなデニムで強調するのも手。ハイゲージの淡色カーデなら、上品さをキープ>
控えめなダメージが大人にちょうどいいこなれ感をもたらす、ライトブルーのデニム。アイボリー×ハイゲージの相乗効果できれいめ感の高いロングカーデを合わせ、全身を淡いトーンで統一し、上品に。インナーと大ぶりトートは黒を。辛口なパンプスとともに全身を引き締め、大人っぽく仕上げて。
06)ワントーンで着る
<カーデがフラットで面積が広いぶん、中はリブなど立体的な素材を選択。小物でもメリハリをつくりましょう>
なめらかな落ち感が魅力の、サイドスリット入りロングカーデを軸にしたワントーンスタイル。ともすると印象がのっぺり見えがちなので、リブスカートで凹凸をつけ、小物のボリューム感でメリハリを演出。
07)足もとを辛口モードに振り切ってみる
<便利なアイテムほど安易に着ず、「攻める」のが正解。小さい面積でもきく靴で、モードな気分を投入します>
細リブカーディガンの色を拾って上品になじむ、ブラウンベースのパイソン柄ブーツ。旬のブーツで足の甲をおおうと、ロングカーデ×デニムが陥りがちなコンサバ感やほっこり感がセーブされ、一気に今っぽくキレのいい雰囲気に。