「ミナペルホネン」を知ったのは20代前半、アパレルで販売員のアルバイトをしていた時。
セレクトとして入ってきた「ミナ」のトップスは、薄手の白いファー生地にサークル模様が施され、裏地は深く濃いアジュールカラーの青いサテン生地が使われていました。
その佇まいといったら、誰もが「もしこれを手に入れたなら、一生大事にする」と決意を約束しそうなほど、美しくて静謐な、しかしちゃんと日常になじむ「衣類」として存在していました。
当時の私には手の出せないお値段で、その洋服を手に入れることはできませんでしたが、
あの時「いつかミナのものを持つんだ」と思えたことこそが、今は宝物のように感じます。
時は飛び去って現在はアラフォーとなりましたが、今でもあの時感じたときめきは消えることがありません。
このときめきが、胸の中に永遠に「つづく」べきものであってほしい。
日常がさらに愛おしくなるような魔法をかけてくれる、デザイナー・皆川明さんの世界をぜひ、堪能しにいってみてはいかがでしょうか!