冊子では”おすすめのウェルネス観光スポット”として、全国の40のホテルやスパ、韓方茶カフェなどのスポットを推奨していて、今回は江原道の「ヒーリアンスソン村」と「ミュージアムSAN」、仁川空港からも便利な「パラダイスシティ」内の「シメール」へ。また、ソウル南部、美しい川、漢江(ハンガン)の眺望が素晴らしい「ビスタウォーカーヒル」内の「ウェルネスクラブ」も体験。気分転換にもうってつけのホカンスを楽しみました!
まず空港から向かったのは、ソウルから車で2時間ほどの江原道の山間部にある、安藤忠雄建築の「ミュージアムSAN」。5周年を迎えた今年、瞑想館を新たにオープンしたそうで、紅葉が美しく水面に映るミュージアム散策と瞑想を五感で体験できました。ミュージアムの敷地は本当に美しく、BTSのRMさんが記念撮影した場所が人気スポットに。伝説のヒットドラマ「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」のイ・ドンウクさんが番組広報映像の撮影や、コン・ユさんのコーヒーのCM撮影も行われたとか!!訪れた日も旅番組の収録をしていました。
ここで見逃せないのは、金沢21世紀美術館でもお馴染みのジェームズ・タレル作品を5つ集めた特別展示場。ここでは、自然の光と人工の光、触れることのできない光の魔術に魅了されます。また、韓国を代表する、今鑑賞しても新しい、ビデオアートのナム・ジュン・パイクの巨大な作品なども。芸術のエネルギーを感じた後、朝鮮王陵を模したストーンガーデンと同じドーム型の瞑想館へ。ペパーミントのエッセンシャルオイルの香りとシンギングボウルの音に包まれました。ドーム型のため、まるで奏者がそこにいるように音が広がり心地よかったです。「生きる力を取り戻す場所」というこのミュージアムのコンセプト通り、心と体が蘇生する感覚。雪、桜やなでしこの花の季節も格別だそうなので、再訪したい場所です。案内してくださったキュレーターのチェさんは、いつか金沢にタレル作品を観に行くのが夢だと話していました。
韓国といえば、美味しい食事!ミュージアムの近くにある韓牛(ハヌ)焼肉の店「マンナジョン」もお勧めです。こちらではドラマ「ミスターサンシャイン」「ミセンー未生ー」や舞台俳優としても活躍中のピョン・ヨハンさんのサイン入り写真を発見。ソウルの人も足を運ぶ人気店のようでした。韓牛の最高峰と言われる横城(フェンソン)産の赤身は柔らかくてしつこくなく、味噌も手作りだそうでテンジャンチゲも、このあたりの特産品だという珍しい松の実冷麺も美味でした!!お店の方が豪快に焼いて、ハサミでカットしてくれるスタイルも楽しい!塩でシンプルにでも、ギョウジャニンニクの漬物で巻いて食べてもおいしいです。
翌日は、海外旅行を卒業したヘルスコンシャスなリピーターも少なくないというウェルネスリゾート、「ヒーリアンスソン村」の森林散策からスタート。あいにくの天気だったのですが、森はフィトンチットであふれていました。鳥の声に耳をすませ、朝鮮松など実のなる木が多いことから種子山と呼ばれるなだらかな山で森林浴&深呼吸。松の葉を手に取ると爽やかな香り!日常のホコリを森で清め、オンドル(韓国の床暖房)の”星明かりユルト”で、プロップセラピーも体験しました。日本語を熱心に勉強中だという先生に、松の木でできたプロップ(竹踏みのような形)を使ったストレッチ方法を教わり、ふくらはぎや脇のコリが緩まり心地よかったです。
そして、この後はお待ちかね、ウェルエイジングに特化したこのリゾートのランチビュッフェ!こちらでは、ゆっくり時間をかけての食事を奨励、少なくとも30分かけてということで、テーブルごとに置かれた砂時計を使います。そして、食前に食べるようにフルーツが用意されていて、ランチはそこからスタート。メニューは、自家製の調味料を使った減塩、そして新鮮な野菜もたっぷり。豆入りのおこわ、からし菜のキムチ、海老と豆腐入り野菜炒め、茹で肉、白菜の味噌汁など滋味深い味わい。胡麻味噌でいただくフレッシュな青菜も本当に美味しい。この美しいリゾートには炭酸大浴場もあり、キャンプファイヤーなど山のリゾートならではの楽しみが詰まっていました。