「親身な回答がしみる」と評判の「大人のカウンセリング室」。神崎恵さんと小田切ヒロさんのおふたりが、交代で読者のお悩みに答えます。今回はエイジングの受け止め方について。
お悩み:「人のほめ言葉を素直に受け取れない」
(44歳・管理職・既婚)
回答者はこの人!小田切ヒロさん
■小田切ヒロさんの回答:「外見より内面を磨きながら、ほめ言葉は素直に受け取る」
では自信をつけるには? それには外見ではなく内面を磨く。このかたは管理職なんですよね? だったらまず仕事で結果を出す。「私、やったわ!」と高揚感を得られるまで突きつめる。するとまわりからも慕われるし、自信だってわいてきます。外見ではどうしたって若いコにはかなわないのだから、“見た目で評価”ではなく、“中身で評価”を目ざして。
僕が思うに、そもそも「まだまだキレイと思いたい」、この考えがよくない! “まだまだ”という言葉には目減りしている感があるので。つまり「若さ=キレイ」と思って、若さに執着しているのが感じられるんです。日本人は、特に男は若い女性が好きだし、そういう男しか周囲にいなかったのかもしれないけど、こうして表面的にキレイをとらえているから、今みたいな精神状態になる。そうじゃなくて、「老けたからキレイ」と思えるようにならないと。「老けたな」と思うと、悲しくなるかもしれないけれど、年齢を重ねたからこそ得られるものもあります。貫禄とか賢さとかね。だから衰え、老化する自分を素直に受け取って。鏡を見て、第三者目線で「あなた、老けたわね」と語りかけるくらいの心の余裕をもってください。「老けたな、でも私、素敵」と声に出して、マインドコントロールしても。
そして人からのほめ言葉は受け入れて。言われたら、とりあえず「ありがとう」と肯定する。言霊って絶対にあるので、無理にでもほめ言葉を受け取って、脳に言い聞かせると、それだけでモヤモヤは消えます。もしかして嫌味かも、と思っても、「ありがとう!」とさわやかに言うんです。
こういう意識改革をしたうえで、今より外見が老けないためのストッパーを。例えば肌がいつもうるおいで満たされていれば、質感がみずみずしくなって、疲れた印象が軽減されるし、自分でもうれしくなる。ひんぱんにマスクやギアでケアして、「私、いける!」という一瞬を積み重ねていくのもいい。エイジングは放置してはダメ。気づいたら、リセットしていかないと、どんどんマイナスに落ちていってしまいます。
とはいえ、意識改革して自信が芽生えたなら、美容への意欲もついてくるはず。「年齢を重ねて素敵な私」を目標に努力を重ねてください。
■美の処方箋:リズミカルに温めるかっさで肌も心も温かく
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「老けたな」と思ったら
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