小顔っていったいなんだ~い♪
どうすりゃ小顔になるか~い♪
尾崎豊の「スクランブルロックンロール」をいつもこう替え歌にしています。
毎日ついつい手にしてしまうスマホによる肩こり、顔のむくみ、たるみがとにかくひどい。朝起きて鏡を見るとどんよりしてしまう。
セルフケアも大好きだけど、たまにはね、ということでオンライン予約サイトで見つけた「台湾式コルギ」なるものを体験してきた。
値段も安いし、何よりあの飾らない接客がとても好み。
日本のエステも大好きだけど、ちょっと空いた時間に予約が取りやすくしかも手ごろな値段で気楽に行ける日本にいながら味わえるアジアのエステをよく利用している。
(日本で通えるアメリカの大学っていうのも私の受験時代には流行ったけどもどうなったのだろうか。蛇足)
今回は顔のむくみとくすみ、便秘、あたりが気になっているのでそのあたりのワードで調べて探しあてたのが「腸もみ」と「台湾式コルギ」
悩みに悩んで1分ほどで「台湾式コルギ」に決めた。
コルギ=骨気
韓国のものだというイメージが強いが、台湾式というのはどういうものだろうか。
口コミも良かった上に予約が全然埋まっていない。
オンライン予約サイトを愛用する理由はサイト上で予約状況が見えることとポイントがたまること。便利。
探し当てたこの店は深夜2時まで営業と書いてある。ここに住んでいるのだろう。
担当を選ぶ欄を見ると某担当者の特技は「かわいいこと」と書いてある。
怪しい、怪しすぎる!よし、ここに決定!!
予約サイトの通信欄に「上手な人をお願いします」と書いてけん制してみた。
かわいいことが得意な人が当たったらなんだか微妙な気分だからね。
駅から徒歩5分か。
ダッシュして間に合う時間に到着。
南口をひたすら歩き、店についた。間に合った!と思ったらなんと同じ名前の漢字違い。同じ台湾エステ。
健康園と健康苑。
アイヤーとお詫びの電話を掛けたらダッシュして北口に向かった。
無事に予約した店が入るビルに到着。エレベーターを降りるとすぐに店。
待っていてくれた担当者は前髪ぱっつんのお団子ヘアのゆゆさん。
かわいいが得意な人とは名前が違う。良かった。
一安心もつかの間、汗だくの私を見てゆゆさんはしきりに「ダイジョブ?ダイジョブ?」と心配してくれる。時間があまりない上に遅刻したので「すぐ始めましょうか」となんだか飲み会の3次会で良からぬ店に来た男の気分でゆゆさんに施術を促した。
ゆゆさんは動かない。
もしや「先に会計?」と聞けば「ソウ、オカイケイ」と答えたので支払った。
オンライン予約サイトのポイントを使ったので格安だった。
予約コース「すっきり小顔美人!本格小顔コルギ60分¥8000→5980円!」というコース。ポイントを使って実質3200円の支払いとなった。
カウンセリングもなく、個室に移動。
上半身だけ脱いでタオルを巻いて寝た。
ほどなくゆゆさんがワゴンを押してやってきた。
最初はクレンジング。
髪をまとめるタオルさばきが想像以上にうまい。ピシッと巻き付き、力加減も良い。
「これはもしや手練れの技か?」期待は高まる。
「始めます」でもなくクレンジングミルクのようなもので顔中をマッサージされた。
香りも何もないクレンジングミルク。しかしそれでよい。だからこその値段なのだ。
ほとぼりがさめたら薄いスポンジで拭い、「チョトツメタイ」と言いながら化粧水を浸したコットンで顔を拭かれた。特筆すべきことは特にない。
クレンジングが終わったらいよいよ顔のマッサージかなと思っていたら違った。
ゆゆさんは胸元まで巻かれたタオルを少し下にずらし、デコルテのマッサージを始めた。香りも何もないただ滑るだけのオイルをつけて。
12月に受けたマンモグラフィーほどではないが、それを思い出すくらい痛かった。
次に首。こんなに凝っているんだっけ?という痛気持ちよさ。
長いな~まだデコルテやってる。敵にとどめをうつかのように首もぐいぐいと攻めてくる。「苦しい、でもやめないで、ゆゆさん!」
60分のコースだが、おそらくここで半分以上使ったのではないかという長さ。
デコルテと首が終わったらおでこを掌と指先で撫で始めた。
小学生の頃、陸上部で幅跳びの選手をしていたのだが、飛び終わった後の乱れた砂場を熊手でかくようなそういう手つきでおでこを流す。大変気持ちが良い。
そうかおでこは砂場か。そうかそうかと思いながら一切眠気はやってこない。
おでこの次は眉頭から眉尻、眉頭から鼻先、フェイスライン、頬のくぼみと骨に沿ってゴーリゴーリゴーリゴーリと流していく。
進撃の巨人のような顔を思い出すサムネイル。
毎日自分でもある程度の顔のマッサージはしていたのに、ゆゆさんなんでこんなにゴリゴリするの?
驚いたのが目の下と鼻の下。ここもゴリゴリ鳴ったのだ。ポテトチップの食べ過ぎしか思い当たらない骨のゆがみだが、こうもゴリゴリとなるとなんだか来た甲斐があるなとお得な気分が増してくるから不思議なものだ。
しばらくゴリゴリ祭りが続き、どこからかチンと音がした。
その後、ゆゆさんは席を外し戻ってきた。
ガサガサと音がしたと思ったら顔が暖かくなった。先ほどのチンはホットタオルを作っていた音だったのだ。当然これまでの流れ通り、アロマオイルは一切含まれていない。暖かいだけのタオル。
これで良い。そうそう、だからこそ安い。それでいいのだよ、ゆゆさん。
すると、パリパリ、パリパリとジップロックを開けるような音がした。
その直後ハトムギ化粧水のようなにおいが顔付近に漂い、冷たく濡れたシートが顔に載せられた。そして、ビチッビチっとゴムを伸ばすような音とともにシリコンマスクが重ねられた。
マスクが外され「オワリ」とゆゆさんは告げた。
なるほど、これが台湾式コルギか。
特に特徴はなく、少し強めのフェイスマッサージだなと理解した。
当日夜、風呂でデコルテを見て驚いた。鎖骨がはっきり出ているのと、肩の内側に痩せていた時に出ていたラインを確認できた。感動した。
翌朝はさらに感動した。
顔をせっけんで洗っただけだが、顔のトーンが一段明るく、そして黄ぐすみも目立たなく、何よりフェイスラインがシャープになっている。
マスクで隠すのが惜しい効果となった。
日本のエステで丁寧な対応をしてもらうのも最高、しかしたまにはカジュアルに「ゆゆさん痛いよ~40歳くらいって何?」など楽しく会話しながら過ごすのもリフレッシュ出来てやめられない。
安くてウマい美容は大好物だ!
楽しかった台湾式コルギ、しばらく通ってみようと思う。
本日は以上です。