そう思う人の一人にヤマザキマリさんがいる。
言わずと知れた「テルマエ・ロマエ」の作者。
彼女の生い立ちとなぜこういう思考になったのか、そしてテルマエ・ロマエが世にでるまでの話がまとめられているのが、本著である。
そういう感性を育てたユニークな母親の教育。
食うために何でもするという働き方。
不自由な外国暮らしと貧困の中で風呂への思いが募ったことと、イタリアの歴史を知るにつれ、日本人への風呂への思いと共通する点をみつけて「描かずにいられない」ところまで気持ちを持っていく流れ。
それらが書いてある。
自分らしい仕事、好きな仕事にこだわることを一旦横に置いて、「良い波が来たら乗って、好き嫌いはあとで考えよう」
その結果がテルマエ・ロマエに繋がったというヤマザキさんの話。
こんな仕事嫌だけど、
本当の自分はこんなもんじゃないけど
そう思いながらも全力で取り組めばその時の経験が活きるのだ、ただし、辞め時の見極めは大事だよ!というアラフォー女性の働き方の参考書であった。
ほう、43歳でテルマエか~と想像以上に遅咲きで驚いたのと同時に、すごく勇気が湧いてくる。
この本を読んで、テルマエ・ロマエを読むともう爆笑の連続。
在宅時間の心の栄養補給となった。
働き方、働く環境、働く業界、これでいいのかな、もう少し考えた方がいいかな?と立ち止まってしまうことも多い今の時期。
働く頑張り女子におススメします。