分厚い本ながら、翻訳がとても良くてカジュアルにさっと笑いながら読了。
著者のアレックスは大学生。
大成功した著名人がどのような人と出会い、どういったきっかけで成功していくのかがとても知りたいが、それがわかるものがない。
ならば自分で調べてみようと思い立つ。
取材の予算集めから実施するのだが、それがクイズ番組への出場と賞金稼ぎ。
飛んでもエピソード満載だがノンフィクションだと言うのだから!
賞金を取材費用に充てて、人脈を作っていくアレックス。
非常に泥臭い回り道を若いエネルギーを費やして邁進していく。
タイトルの「サードドア」について。
成功に向けて常に3つの入り口がある。
ファーストドア:正面入り口。入れるかどうか気にしながらも99%の人が長蛇の列をなして並ぶドア。
セカンドドア: VIP専用ドア。金持ち、セレブ、名家に生まれた人が利用できるいわば抜け道。
そしてサードドア。いつでもそこにあるのにこじ開けるには運と度胸が必要なドア。
そして成功している著名人はもれなくこのサードドアをこじ開けているのだ。
という流れ。
著名人の具体的なエピソードは、やっぱり普通じゃない。
声をあげて笑いながら、時にうるっとしながら、すごく前向きになれる本であった。
それにしても変人とも言えるような成功者たちのぶっとんだエピソードの数々。
人と違うことをしよう、夢をかなえようと思ったら真夜中の茨道を猛ダッシュするようなそういう意気込みがないとならんのだなあと感動すらしてしまった。
レビューでは賛否ある本書だが、私の場合、自分なんてまだまだ!と笑って頑張ろうって思えたので胸を張っておススメします。