尊敬する先輩たちの 大きな背中を追いかけて
NHK連続テレビ小説『エール』で、数々の名曲を残した作曲家、古関裕而をモデルにした役柄を演じている窪田正孝さん。 男性が主演を務めることも話題を呼んでいるが、「それはあまり意識せず、妻を演じる二階堂ふみさんが輝ける瞬間をたくさん作りたい」と気負いなく語る。
「作曲家と声楽家とジャンルは違っても、 同業の夫婦だからこそ話せることや理解できることもあるし、そこはこのふたりの強みだと思いながらやっています。状況に応じて前にいてくれたり、背中から支えてくれたり。でも基本は常に一緒に横で手をつなぎ合っている、ケンカもするけどいい関係の夫婦だと思いますね」
これまでも共演経験のある父親役の唐沢寿明さんからは、これからもっと主役を張ってほしいというエールも。頼もしい先輩たちの背中から学ぶことも多いよう。
「唐沢さんはもちろんですが、先日、映画でご一緒させていただいた永瀬正敏さんは、かっこいいの極みでした。大人の気配りができていろんな知識もあって、 改めて年下の人たちが憧れるのもすごくよくわかりましたね。僕自身も〝男性に 好かれる男性〟が好きなので、年齢を重ねてそういう人になっていきたい。女性も〝女性に好かれる人〟が好きなんです。 異性に媚びずに、自分の意思をちゃんと 伝えて戦っている女性は素敵ですよね。 そういう人の裏側も見てみたくなる。甘えたりすることもあるのかな ? と想像すると、ドキッとします(笑)」
Profile
くぼた・まさたか●1988年、神奈川県生まれ。2006年にドラマ『チェケラッチョ!! in TOKYO』で主演を務め、俳優デビュー。出演作に映画 『東京喰種トーキョーグール』『犬猿』、ドラマ『ラジエーションハウス 〜放射線科の診断レポート』などがある。今年は映画『初恋』『ファンシー』が公開に。現在、NHK連続テレビ小説『エール』に出演中