さくらんぼの季節ですね。家の中にいても、季節を感じる食材は心を健やかにしてくれるように感じます。さくらんぼでタルティーヌを作ってみました。週末のお昼や夕方のアペリティフに、目に嬉しいちょっと可愛い料理がある。それだけで、少し気分が上がります。そして、ロゼの泡があれば尚のこと。
でも、可愛いだけの味ではワインがすすみません。さくらんぼにミニトマトを組み合わせ、酸味とトマトの旨味を加えてみました。この組み合わせなら、冷製パスタにしてもよさそうです。合わせたのは、山形のタケダワイナリーのロゼ・ペティアン。爽やかな甘酸っぱさを持ちつつ、しっかり辛口。食事を引き立ててくれます。すぐに1本開いてしまいそうですが、飲みきれなくても、大丈夫。翌日もおいしく味わえます。この季節の家ごはんの強い味方になってくれそうなワインです。
【レシピ】さくらんぼのタルティーヌ
【材料】[材料・2人分]
さくらんぼ…12粒
ミニトマト…4粒
チェリーモッツァレラ(またはモッツァレラチーズ1/2個)…4個
オリーブオイル…大さじ2
生ハム…1枚
パン(カンパーニュ、バゲットなど好みのもの)…4枚
【作り方】
❶さくらんぼは半分に切って、種をとる。ミニトマト、モッツァレラは半割り、生ハムは2〜3センチ幅に切る。
❷ボウルに①を入れて、オリーブオイルで和える。
❸トースターで焼いたパンの上に②を汁ごとたっぷりのせる。
2017年収穫 山形県産デラウェア種70%、ベリーA種30%を使用。いちご、さくらんぼ、ざくろのような赤い果実のフレッシュな味わい。ペティアンといえども、しっかりめの発泡。和食やエスニック料理とも好相性。日本の夏にぴったりの1本。
- 平野由希子
- 料理研究家、日本ソムリエ協会認定ソムリエ、フランス農事功労章シュヴァリエを叙勲。ワインバー「8 huit.」オーナー。フレンチをベースにしたおしゃれな料理とワインのペアリングを学ぶ、少人数制の料理教室「cuisine et vin」を主宰。詳細はホームページで。(https://www.yukikohirano.com/) 近著に「ソムリエ料理家のワインを飲む日のレシピ帖」(KADOKAWA)。