おしゃれに投資するならいくらまで? 1カ月のファッション予算って決まってる? 今、好きなブランドはどこ?
今回「おしゃれ白書」アンケートに答えてくれたのは、 マリソルの"働く女っぷりプロジェクト"のメンバー!
国勢調査によるとアラフォー女性 の既婚率は約70%。働く女っぷりメンバーは全国平均より既婚率が低いのは都市部在住の人が多いからか。未婚を満喫している人も多数。
子持ちの割合が約半数に。一番多いのが小学生。次いで幼児と答える人が多い一方で、大 学生以上と答えた人もほぼ同数。子供の年齢 が幅広いのでおしゃれに幅が出るのも納得。
会社員であれ、パート・アルバイトであれ、働き方はいろいろあるものの、85.6%の人が仕事をしているという結果に。全体の半数以上の人が正社員というのも特徴的。
定時はあるものの残業があると答えた人が一番多く、不規則も入れると半数以上に。子育て世代であるにもかかわらず、ある程度仕事に重きを置いている人が多いよう。
厚生労働省が発表した世帯年収は平均551.6万円。中央値 となると420万〜430万円なので、働く女っぷりメンバー の世帯年収は全国平均よりは高いという結果に。
今年もファッション・ 美容・食がトップ3を独占。なかでもファッションは9割超え、美容は8割超えと、関心度の高さがうかがえる。 フィットネスやスポーツなど健康志向も高め。
1位は1カ月で〜5万円が28%。一方で3万円以下と答えたのが26%に対して、5万円以上と答えた人が46%と比較的お金への自由度が高いのもこの世代ならでは。
月単位で一番多いのは2万円以下だが、それを超える人が40%も。3万〜5万円以下と答えた14%の人は、ワンシーズン(半年)で18万〜30万円も投資している計算に。
■ユナイテッドアローズ
おしゃれしたい気分を盛り上げてくれるセレクトはもちろん、ほどよく今の気分をくんだオリジナルへの期待度が加速中。
■プラステ
値段に見えないコストパフォーマンスのよさならピカイチ。通勤にも使えるベーシックなアイテムへのニーズが高い。
■トゥモローランド
カジュアルなものからきれいめなアイテムまで、幅広いラインナップがそろうので、ちょうどいい塩梅のものが見つかる。
■セオリー
ここぞという時のきちんと服はセオリー に頼るという人が多数。シルエットの美しさや上質感は他には代えがたいとか。
■ユニクロ
ベーシックなアイテムにファン多数。リ ピート買いをしたり、サイズ展開が幅広 いので、サイズ違いで買うという声も。
■ザラ
明日着る服がない! というような、おしゃれ迷子の時の救世主とか。即座に気分を変えてくれる旬なアイテムがそろう。
不動の人気を誇る、エルメスとシャネル。トレンドものというより、バーキンやチェーンバッグなど一生モノが欲しいそう。続くセリーヌは、 デザイナーが変わっても人気は健在。
ついにネット通販が初の第1位に。いろいろなものが一気に見られるデパートやセレクトショップも変わらず人気。なにかと忙しいマリソル世代はお買い物も効率重視なよう。
独自のECサイトをもつブランドが増えたため、ショッピングに行く感覚で、直接ブランドサイトに行く人も。 好きな雑誌のサイトで取り扱うものを買う派も増加。
「ショップスタッフの着こなし実例なども参考になる」「とにかくお買い物がしやすい」な どネット購買率が高いベイクルーズはアプリも人気。ZOZOTOWNの人気も根強い。
通勤時の電車に乗っている間や仕事のお昼休みの間など、すき間時間を上手に使ってお買 い物をしている人が多い。日ごとにセールなどもあるので、頻繁にチェックするとの声も。
若く見られたいなど無理して背伸びするより、今の自分をどう素敵に見せるか。センスや印象を重視しているよう。
トレンドの服を着ていても、似合わなけれは意味がないという、 長い間おしゃれに向き合ってき たアラフォーだからこその答えに納得。ほかにも安っぽく見えない品のよさを重視する声も。
清潔感に直結する服のお手入れや小物のメンテナンスについての声が多数。服のサイズ感や肌色との相性など、自分を俯瞰して見えるようになったのも大人になった今だからこそ。
実際の見た目よりも印象を重視する傾向に。「姿勢がよかったりいつも笑顔な人は、若々しく見える」「体型がくずれてくる年齢だからこそ、体型キープへの努力は必要」との声も。
好感度とトレンドとは別軸にあ るよう。「無理しててイタいとと思われたくない」「流行に乗り すぎない」「年相応のきちんと感は大事」と、身の丈に合っていることが好感度に直結。
SHIHO、蛯原友里とマリソルでカバーを飾る2人が上位に。 ほかにも「私服が参考になる」 と磯部さん、三尋木さんとエ ディター陣も人気を集める。 また田丸さん、井川さんをはじめ、その他インスタグラマ ーなど、SNSでかいま見られる私服に支持が集まる傾向が。
マリソルのインスタグラムやサイトもますます充実。マリソルモデルや美女組だけでなく、エディター、スタイリストなどスタッフ陣のSNSを参考にしていると答える人も増加。
「似合ってる」「その服どこで買ったの?」、 ほかにも「センスがいい」などもランクイン し、容姿より着こなしをほめられるほうがうれしいとの声が。
ただ "可愛い"や"今っぽい"というだけでなく、それが "どう 使えるのか""自分に似合うのか"を吟味。さまざまな成功や 失敗を繰り返してきたからこそ、選びの目線もシビアに。
日本人の体型を研究しつくした美シルエットに定評があり、ほどよくきちんと感のあるブランドが人気を独占。端正さならセオリー、今どき感ならセレクトショップと使い分ける人も。
お仕事スタイルでも、カジュアル化はますます加速。 自由度は増えているからこそ、きちんと感は必須とか.
上品さはもちろん、どんな相手でも好感がもてるネイビー人気は根強い。その一方で、ここ数年のブラウン系トレンドの後押しもあり、ベージュがトップ3入りを果たした。
昨年からのフェミニンブームの復活もあり、服では女っぷりがアップするピンクが1位に。 「チーク効果で顔色がよく見える」「女性ホルモンが活性化される気がする」などの声が。
小物はアクセント使いにぴったりなビビッドカラーに支持が。クリーンな印象が高まるブルーは小物でも洋服でも上位。小物になると "赤"もランクイン。赤い靴は不動の人気。
長財布が入るサイズと答えた割合が増加とは、 小バッグ通勤派の増加を意味する。ペーパーレス化やコンプライアンス的にノートPCの持ち帰りの規制が進んだのも理由のひとつに。
仕事でジャケットを着る人は、変わらず一定数いる。毎日ジャケットを着る人の割合が年々低下。オフィスに置きジャケットをしていて、 来客や会議の時だけ着るという人も。
テーラリングに定評があり、スーツでも人気のブランドがずらり。ほかにも、ICB、オンワード、スーツカンパニーなども人気。「お手ごろで最旬の形が買える」とZARA派も多数。
小物では上手にハイブランドのものを取り入れることでアラフォーにふさわしい品格やリッチ感を補っているよう。
軽くて、使い勝手もいいと、フルラの人気が上昇中。やっぱりバッグは格上げ力が高いハ イブランドに頼りたいという意見も多数。「40代になって憧れのエルメスを」という声も。
憧れバッグの1位は「エルメス」に。シーズンアイテムというよりは、バーキン、ケリー など「一生モノ」を求めているよう。なかなか手に入らない希少性も憧れ感を誘う。
ブレスをジャラジャラと重ねる手もとレイヤー ドの時期を経て、ネックレスや色石リング復活 と、トレンドの流れを反映した結果に。ピアス やイヤリングなど、耳もとはマスト派も大多数。
ハイジュエラーの人気に 加えて、上質なファッシ ョン系のジュエリーの台 頭が目覚ましい。シャル ロットシェネ、ブランイ リス、ヒロタカなどブラ ンドも多様化。
ヴァンクリのアルハンブラ、ブシュロンのキャトル など王道のラインナップ は健在。ティファニーは ハードウェア、TASAKIは アトリエシリーズなど新 たに注目を集めるものも
「ベーシックからトレンドものまでバリエーションも豊富」「価格帯もちょうどいい」とフ ァビオ ルスコーニが1位に。「疲れにくい」「歩きやすい」とダイアナもランクイン。
靴で憧れといえば、パンプスの美しさに定評のある3大ブランドの人気が健在。その後に セルジオ ロッシ、フェラガモ、シャネル、トッズ、グッチなどが続く結果に。
なんと7割以上の人が 時計を2本以上持って いる結果に。2割以上 は4本以上持っている というから驚き。アニ バーサリーのタイミン グで時計を購入する人 が増えているそう。
「上質さ」「ステータス」 のランキングが上昇。 「ファッションジュエリーが増えているからこそ、時計には格式を求めたい」とか。2本目以降はファッション性に流れる傾向も。
時計ではカルティエが圧倒的な人気を誇る。ロレックス、セイコー、オメガなど時計ブランドも強い。 ここにきて急増中のアップルウォッチでは、エルメスベルト率が高め。
ここ数年でインスタグラムのアカウントを持っ ている人が急増。フェイスブックを初めて上回 る結果に。ツイッターもここにきてやや復活の 兆し。日々のやりとりはインスタグラムで、古い友人との近況報告はフェイスブック、ニュー スなどはツイッターでと使い分けている強者も。
働く女っぷりメンバーでもSNSのアカウントを持っている人が増える一 方、自分では投稿せずに見る専門と答える人が大多数。ところがここに きて、インスタグラムだけは投稿している人が半数までアップ。なかでも 24時間で投稿が消えてしまう"ストーリー"をメインで活用している人も。
"持続可能な"という意 味で、地球環境に配慮 した活動に使われる"サ ステナブル"。ここ数 年話題となり、働く女っぷりメンバーにも少しずつ言葉が浸透しているという結果に。
「洋服にかぎらずリサイクルするようになった」 「ファストファッション率が減った」「素材まで意識するようになった」など、少しずつ実践している人も増えているよう。
【Marisol6・7月号2020年掲載】イラストレーション/よしいちひろ 取材・文/塚田有紀子