ー小さい頃は将来の夢がしょっちゅう変わっていました。ドラマや映画を見るたびに夢が変わっていたのですが、そのとき「あぁ、あの職業を私がやればいいんだ」と思って(笑)。いろいろな役を演じることができる、あの職業を選べばいいんだと思って、中学校3年生のときに女優を夢見るようになりました。そして高1のときから演技塾に通いながら演技活動を始めました。その後は一度も夢が変わったことはありません。
●どんな女優になりたいですか?
ー信じて見ることのできる俳優。「この俳優が出るなら見なきゃ」という言葉を聞きたいです。そんな俳優になれたらうれしいです。演技によって視聴者や観客のみなさんに信頼をもらたすことのできる、そんな俳優になりたいです。
●大ヒットドラマとなった「偶然見つけたハル」。視聴者に愛された理由はどんなところにあったと思いますか?
ー私が思うには、素材が独特だという点が視聴者のみなさんの注目を集める理由の一つになったのではないかと思います。単純に女子高生の初々しい初恋の物語だけが描かれるのではなく、漫画の中の世界が舞台となっていて、ダノを取り巻く様々な事件や人間関係など、深みのある物語が扱われていたので、視聴者のみなさんに愛していただけたのではないかと思います。
●最初に台本を読んだときの印象、感想は?
ー「おもしろそうだな」というシンプルな感想もありましたが、これをうまく演じ切ることができるだろうかというプレッシャーも感じました。台本を読みながら私もこんがらがる部分があったので、説得力を持たせる演技ができるだろうかというプレッシャーも大きかったです。
●出演の決め手は何でしたか?
ー他のドラマよりも、ドラマの中で色んなことがたくさん起こる点と、漫画の世界という設定が独特で惹かれました。
●台詞の中で記憶に残っているものはありますか?
ーダノの家の前で、ダノとギョンが話をする場面で、「私は主人公の同級生であなたの婚約者だけど。その前にダノなの」という台詞があります。ダノはオ・ナムジュ、ヨ・ジュダと同じクラスの友達で、ギョンの婚約者だと設定されていますが、そうである以前に“ウン・ダノだ”と宣言するのは、自分の存在価値を主張して、やりたいことをやるつもりだという意思が大きい子だったからだと思います。そして、このドラマがダノを通して伝えたかったメッセージだったのではないかという気がするので、この台詞がいちばん記憶に残っています。
●ダノに共感できたのはどんな部分ですか?
ーさまざまな事情で自分がやりたくないことをやらなければならないときがありますが、そんなときに思い出されるキャラクターだと思います。自分がやりたいこと、やるべきだと考える物事に対してとても積極的で、能動的なダノにとても共感しました。
●ヘユンさんの実際の性格は?
ー私は「シャドウ」のダノと似ている気がします。「シャドウ」のダノを演じるときは比較的、気が楽でした。だから似ているんじゃないかな…? と思います。
●ダノを演じるうえで難しかったところは?
ー「ステージ」のダノがいて、「シャドウ」のダノがいて、時代劇の中のダノもいたので、いろいろな面をお見せしなければという気持ちが大きかったです。私も演じながら混乱する部分が多くて、「ステージ」と「シャドウ」を行き来するときはこんがらがりました。どうすれば視聴者のみなさんにすんなり理解していただけるだろうか、ということについていろいろと考えて、監督とも何度も話し合いをしました。そういった話し合いを経て、このドラマが誕生しました。
ー同年代なので、撮影現場でもリラックスできて、すぐに仲良くなれました。2人ともすごく性格がよくて、明るくて愉快なんです。頼れる仲間で、学ぶところも多かったです。友達であり、仕事仲間であり、頼りになって、大きな力をくれました。とても親切でした。
●ヘユンさんが恋に落ちるとしたら? ハルですか? あるいは別のキャラクターでしょうか?
ーキム・ヘユンとして考えると、ものすごく難しい気がします。真剣に考えてみたこともありましたし、監督からも現場で冗談ぽく聞かれたことがあります。「このキャラクターの中で誰がいちばんいい?」と聞かれたので、そのとき本当に真剣に考えたのですが、ハルは反応が遅いからもどかしくなるときがあるし、ギョンはすごく怒りっぽくて怖いし、ドファはあまりにも友達っぽいので異性としてドキドキしなさそうだし、ナムジュは本当に漫画の中のキャラクターという感じ。そして、チン・ミチェは人間じゃなくて妖精枠ですから。(笑)理想のタイプは…いませんでした(笑)。
●「偶然見つけたハル」の中で、演じてみたいキャラクターはいますか?(男女関係なく)
ー男女関係なく……うーん……どのキャラクターも演じてみたいなと思いましたが、スチョルかな!スチョルのキャラクターは演じてみたいけれど、キム・ヒョンモクさんだったからこそ持ち味が生かされたのだろうなと思います。でも一度挑戦してみたいです。
●今後挑戦してみたい役は?
ーこうして2つの作品を終えて、いろいろなキャラクターについて考えてみたのですが、まだ演じたことのないキャラクターがとても多いですし、自分でも気になっています。私の中から、どんな多様な姿を生み出せるのか、それが気になって、怖さとワクワクが半分ずつあります。また違った役が入ってきたら、どんな演技ができるだろうか。私にとっての課題だと思います。自分でも気になっています。
●人気を実感するのはどんなとき?
ー「偶然見つけたハル」の撮影中に小学生のファンができたんです。私が学校で撮影をしていたのですが、小学生のファンが「あっ、ダノだ!」と口を覆いながら通り過ぎて、撮影の邪魔にならないように私の演技を見学している姿を見て、とても不思議な気持ちになりました。幼い小学生が私に気づいてくれたんだなと思うと不思議でした。
●へユンさんにとって、マリソル世代の女性のイメージは?
ー15年後ですね。15年後は私が願う成長した姿は……内面が美しい人になりたいです。深みがあって、成熟した大人だ!と言える、そして賢明な人になりたい、そんな欲があります。(ガッツポーズで自分に対して)ファイティン!ウフフフ。
●美容のために気をつけていることは?
ー撮影が終わってから、美容のためというわけではありませんが、運動をがんばらなければと思っています。体力をつけるためでもあり、個人的な満足感のためでもありますが、一生懸命運動をしています。ドラマ撮影には体力も必要です。体力が追い付かないと、集中力が落ちて、自分自身に苛立ってしまうんです。それで健康補助のサプリメントもきちんと飲んで、運動もがんばっています。
●韓国のおすすめスポットはありますか?
ー韓国には素敵な場所が多いので難しいですが…どんなところに行く方が多いんでしょうか? 景福宮? 南山タワー?いろいろな場所があるので、一か所をおすすめするのは難しいです。
●好きな韓国料理は?
ーキムチ?辛いキムチ!(笑)。
●今後の活動について、抱負も教えてください。
ー具体的な作品名はまだ挙げられないのですが、2019年は大きな関心と愛をいただいたので、必ずお返しをしたいという気持ちがあります。いい作品で、いい演技ですぐに戻ってきます! それが抱負です!