不特定多数の人が行き来する空間に晒された料理を、使い回しのトングで取り分けるという方式は、今から考えると、たしかにゾワッとするものがあります(すでに使ったお皿をビュッフェ台に持って行ってお代わりをよそう……なんてこともありましたよね)。
そこで、ホテルビュッフェがコロナ時代にどのように適応しているのかを調査しに、西新宿のヒルトン東京で実施中の《マリー・アントワネットの晩餐会》に行ってきました。(単に美味しいものをたらふく食べたかっただけ、という説もある)
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ヴェルサイユ宮殿に迷い込んだかのようなテーブル!しかしこれは全部ディスプレイで食べられないのだった……。印象的だったのが、テーマに合わせたプリンセスみたいなドレス姿のお客さんが多かったこと。そういうビュッフェの楽しみ方もあるんだなあ。
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小分けにされた前菜。
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この晩餐会の目玉である「ビーフウェリントン」。本来はパイ生地で包むところ、ここではブリオッシュ生地が使われています。これはマリー・アントワネットが言ったとされる「パンが無いならお菓子を食べたらいいのに」の“お菓子(原文ではブリオッシュ)”に因んでいるそうです。絶妙なレア加減に火入れされたビーフサーロインはとろけるように柔らかく、フルーティなソースと相まって極上の美味……!
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フランス王妃マリー・アントワネットが茹でガニを食べていたとは思えませんが、日本の庶民であるわたしが一番お代わりしたのはカニ(合計1杯分くらい食べた)。ちなみにタイ風チャーハンやパエリアも並び、「それってマリーアントワネットと全然関係なくな…うわっ何をすr」となりましたが、美味しけりゃいいのっ!お黙りっ!
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このビーフシチューも絶品。
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アイスクリームはコールドストーンでした。
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ワゴンで運んでくれるデザートセット。
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〆の一品に強力にオススメしたいミントジュレ。口の中が爽やかにリセットされます。