おしゃれプロに聞いた!「私たちのスタンダード・アイテム」のまとめ|アラフォーファッション

自然と選んでしまうもの。安心して自分を託せるもの。組み合わせることで”私らしさ”が表現できるもの。マリソルでお馴染みのおしゃれプロたちに、「マイスタンダード」について徹底取材。磯部安伽さん、三尋木奈保さん、徳原文子さん、石毛のりえさん、発田美穂さん…人気エディター&スタイリストのMYスタンダードを一挙ご紹介!

①エディター・磯部安伽のスタンダードアイテム5

不要なものを捨てて、残った物が自分のスタンダード。言葉にするとストイックで真面目な印象を受けるけど、実はそうじゃない! 大人気エディターが、軸を見直すことの楽しさと可能性を、自身のスタンダードアイテムとともに紹介すます。
エディター 磯部安伽

エディター 磯部安伽

確かな知識と世界観のあるページ作りで、各女性誌で引っぱりだこのファッションエディター。大人の"進化系ベーシック"を体現する私服スタイルも大人気。著書に『ファッションエディター磯部安伽のスマートクローゼット』(KADOKAWA)

Isobe's STANDARD▶︎「バランスを磨く」白シャツ

今の自分らしさで選び、今の自分らしさで着こなす

白シャツ×タックパンツコーデを着たエディター・磯部安伽さん
リング¥210,000・クロスリング¥52,000/マリハ 伊勢丹新宿本店(マリハ)

きちんと感とリラックス感、男っぽさと女っぽさ。このMIX感が、今の私の気分です

「今年買った『シーオール』の1枚は、バンドカラーとフロントタックという旬デザインに加えて、透け感のある柔らかなコットン素材が特徴。手持ちの白シャツの中では一番フェミニンなタイプです。シャツ×タックパンツという端正かつマニッシュな組み合わせを、素材や色、小物の力でゆるっと、女らしく着こなす。今の私にとって、これがしっくりくるバランスです」。

DATA

Shirt__SEEALL

Pants__ROKU

Bag__JIL SANDER

Watch__Cartier

Shoes__GIUSEPPE ZANOTTI

Earrings,necklace,rings__MARIHA

永遠の憧れアイテムが、40代からの最強の味方に
先ほども書いたように、ステイホームの間、ほぼ毎日白シャツを着て過ごしました。ここ数年、形も素材も華やかなブラウスが流行りだったぶん、陰に隠れがちだったベーシックな布帛のシャツ。でも私にとって、フランス女優のように「白シャツを女らしく、かっこよく着こなす女性」は永遠の憧れ。だからクローゼットには常時10枚弱、並んでいます。

白シャツはそれ自体に形があり、着るだけでサマになる服。以前よりぼんやりしてきた大人の顔と体に、輪郭を与えてくれます。その一方で、醸し始めた〝個性〟や〝迫力〟をいい意味で抑え、ニュートラルな雰囲気に導いてくれる。永遠の憧れは、40代の今こそ味方になってくれるのだと、改めて気づくことができました。

もちろん、スタンダードの王道も流行に合わせて少しずつ変化しています。シルエットや襟のデザイン、素材感。その微差にこだわって選び、自分なりに着こなすことが欠かせないし、それこそが楽しみ! 時代と自分の変化に敏感であること、その変化に合わせた〝今のバランス〟を見つけること――白シャツは、私が目ざすおしゃれの象徴なのです。


今、白シャツを着るならば。旬度を上げる相棒たち

ゴールドのコインネックレスとフープピアス
「コインネックレスとフープピアス、どちらもスタンダードアイテムでありながら今っぽくなれるのがうれしい。シルバーの涼やかさも好きですが、今年はゴールドの女らしさにより惹かれます」
カルティエのタンク
「"腕盛りブーム"が去り、タンクの出番が増加中。クラシックな存在感で、リラクシーな着こなしを引き締めてくれます」
 黒のぺたんこサンダル
「足もとは裸足みたいな(笑)ぺたんこサンダル。女らしさと都会感を出せるから、黒が私の定番です」
ユニオンランチのビッグ白シャツ×ロブスカートコーデを着たエディターの磯部安伽さん

Isobe's STANDARD②▶︎「更新を止めない」デニム
一生。デニム が似合う人でいたいから

ブラウス×デニムパンツコーデを着たエディター・磯部安伽さん
バッグ¥16,000/カオス新宿(メイドインマダ) リング¥230,000/マリハ

甘いブラウスをかっこよく着る。デニムだからかなう、鉄板のスタイル

「私にとって夏の定番デニムスタイルは、Tシャツにリネンジャケットをはおったきれいめカジュアル。もしくはこんなスイートなブラウスとのミックスコーデです。Tシャツやジャケットとは違い、甘口ブラウスはデニム合わせ前提だからこそ手を出せるアイテム。"私にはデニムがある"という安心感でトライできるおしゃれがある、唯一無二の存在だと思います」。

DATA

Denim__upper hights

Blouse__ISABEL MARANT Étoile

Bag__MADE IN MADA

Necklace,Ring__MARIHA

Sunglasses__EYEVAN

Shoes__CELINE

毎年最低でも5本は購入。デニムは超〝最旬主義

ファッションエディターという職業のわりに、新しい流行には簡単に飛びつかないし、買い物も慎重派。ただし、デニムとなると話は別です。

今、私のクローゼットの中にあるデニムは、そのほとんどが今年買ったもの! ここ数年、デニムはいわゆるトレンドからは遠ざかっているわけですが、その間も年に5本以上は必ず新調し、そのたびにふるいにかけて残った精鋭たちです。

なぜそんなにデニムを買うのかというと、とにかく好きだから。白シャツ同様、デニムも私にとって一生かけて追求したいスタンダードアイテム。おばあちゃんになってもかっこよくデニムをはきたいから、更新を止めない。これからも新しいものにどんどん挑戦していくつもりです。

時々、「これさえ買っておけばOKというデニムを教えて」と聞かれることがありますが、いつも答えに困ります。デニムは身長や体型によって見え方ががらりと変わるし、服のテイストによって必要な色や形は変わるので、1本に集約させるのはおそらく不可能だと思うのです。

私がアドバイスできるとすれば、「イケてるブランドで探す」ことと「タイプの違う3本をそろえる」こと。後は、「ちゃんと試着する」こと。デニムに苦手意識のある人にこそ試してほしい〝見直し術〟です。

磯部さんの今季のスタメン3本

磯部さんの今季のスタメンデニムパンツ3本

Right:upper hights

「日本人の体型に合うボーイズタイプはこの10年ですっかり不動の地位に。それだけに、最新のものを選ぶことが重要です。『アッパーハイツ』のグレーデニムなら色もシルエットも今どき」

Center:MOTHER

「今、最もイケてるデニムブランドと言えば『マザー』! 数あるタイプの中から、今季はタック入りのジョッパーズ風をセレクト。着映え度の高いひとクセあるデザインも、柔らかいライトブルーだから女らしくはけます」

Left:AGOLDE

「セレクトショップで最近見かける『エーゴールドイー』。一見なんてことないスリムクロップドですが、ハイウエストですそがちょっとだけ広がってる。このほんの少しのさじかげんが、旬ブランドで探す意義だと思います」

Isobe's STANDARD③▶︎「普通を極める」Tシャツ

普通だからこそ、コーディネートが広がる!

〝何にでも合うこと〟こそTシャツの最大の長所

おのずとワンツーコーデになる真夏、「Tシャツコーデがワンパターンになる!」という悩みは毎年必ず出てきます。ファッション誌では、ひとクセあるデザインTシャツなどを紹介したりするわけですが、あえてここでは断言したいと思います。「Tシャツは、普通がいい!」と。

私のTシャツワードローブを見直すと、共通点はクルーネックとしなやかな生地感。デコルテをあらわにしない清潔感と、女らしい柔らかさとの両立がその理由です。色は定番の白、黒、グレーあるいはベーシック色にして旬色でもあるブラウン。どれもごくシンプルなものばかりです。Tシャツ自体が主張しないから、どんなボトムにも合うし、どんなテイストにもはまってくれる。コーディネートの幅を狭めない、それこそがTシャツというアイテム本来の魅力なんじゃないかな、と思うのです。

このページでは、普通のTシャツだからこそ広がる着こなしの可能性を示したくて、重ね着はせずすべてワンツーコーデでつくってみました。ちなみに、今年買ったものはほとんどありません(服はデニムだけ!)。去年と同じTシャツでも、組み合わせを変えれば新しいおしゃれはできる。これって最高なことですよね!

Brown T-shirt ×「ショートパンツ」

Tシャツ×ショートパンツコーデ

やんちゃな組み合わせを配色でシックに見せる

「Tシャツとショーパンとビーサン。実はけっこうやんちゃ度の高い組み合わせですが(笑)、ブラウン×ブラックという最高にシックな配色のおかげで、ちゃんと"大人スポーティ"な仕上がりに。白シャツのページでご紹介したコインネックレスやタンクのクラシックな女らしさが、ここでも効果を発揮してくれています」

Data:

T-Shirt__BEAUTY&YOUTH

Pants__UNION LAUNCH

Shoes__RAINBOW SANDALS

Necklace__MARIHA

Bag__IACUCCI

Watch__Cartier

Hat__La Maison de Lyllis

Gray T-shirt  ×「リネンパンツ」

グレーのTシャツ×リネンパンツコーデ

随所に遊びを加えてトラッドを今年らしく

「カーゴやチノなどカジュアルパンツにきれいめバッグとコンバースを合わせる、MIX感のあるトラッド。昔から大好きな着こなしです。カーゴの代わりにリネンのラップパンツ、パールの代わりにナバホパールで今どきな遊びを加えて。古着屋で見つけた『チャンピオン』Tのロゴが小さいながらもアクセントになってくれます」

Data:

T-Shirt__Champion

Pants__CLANE

Shoes__CONVERSE

Necklace__ALZUNI

Bag__THE ROW

White T-shirt ×「映えスカート」

白Tシャツ×映えスカートコーデ

大定番の白Tは"テーマ"を決めたらより楽しくなる!

「"シンプルな白Tだともたなくなってきた"という人におすすめしたいのが、着こなしにテーマをつくるという考え方。例えば"ジャケット合わせできれいめに"とか、なんでもいいんです。このコーデは"ワントーンでレディに着る"がテーマ。夏のフェミニンは重く見えがちなので、白とスポーティな小物でさわやかさをプラスして」

Data:

T-Shirt__DRIES VAN NOTEN

Skirt__IÉNA LA BOUCLE

Shoes__ISABEL MARANT

Necklace__NO BRAND

Cap__NEW ERA

Bag__J&M Davidson

Black T-shirt  ×「デニム」

黒Tシャツ×デニムコーデ

少しの"モード足し"で王道カジュアルを格上げ

「Tシャツとデニムってまさにザ・スタンダードですよね。それだけに、大人の女性が素敵に着るには工夫が必要。間違いないのは黒T。さらにデザイン性の高いデニムとバレエシューズでちょっとモードに振ると決まります」。

バッグ¥160,000/エリオポール代官山(ザンケッティ) ストール¥27,500/カオス新宿(アソースメレ)

Data:

T-Shirt__SLOANE

Stole__A_SAUCE MÊLER

Shoes__Maison Margiela

Earrings__MARIA BLACK

Sunglasses__EYEVAN

Bangle__VINTAGE

Bag__ZANCHETTI

Isobe's STANDARD④▶︎「お気に入りをずっと」スカート

スカートほど賞味期限の長いアイテムはありません

Tシャツ×ボタニカル柄のティアードスカートコーデを着た磯部さん

好みのブランドを見つけるのもスカート選びのコツ

「パンツ派、クール派が着られる絶妙な甘さ! 『イザベルマランエトワール』のフェミニンアイテムが大好きで、特にスカートは毎シーズン必ずチェックします。今季手に入れたのは、あせたような色みが大人っぽいボタニカル柄のティアードスカート。実は33ページでデニムと合わせたブラウスと同シリーズで、セットアップでワンピースライクにも着られます。少し短めのミディ丈は、サンダルのアンクルストラップで引き締めて」

DATA:

Skirt__ISABEL MARANT Étoile

T-Shirt__FRUIT OF THE LOOM

Bag__THE STORE by C,

Shoes__VICINI

ドラマティックな1枚を妥協せずに選ぶ

7月号のマリソルの特集で、エディター仲間の三尋木奈保さんと対談させてもらいました。その時に意見が一致したのが「映えるスカートしかいらない」「映えるスカートにはそれなりの投資が必要」ということ。たくさんの読者のかたから、共感の声をいただいたと聞きました。

デニムは毎年最低5本は買う私ですが、スカートは買って1~2枚。そのぶんケチらず、本当に気に入ったものに投資します。だから断捨離もほとんどしなくて、何年もかけてコツコツと集めた子たちが、私の地味なクローゼットの中を、そこだけパッと華やかにしてくれています。

今回のコロナ禍で、「不要不急」という言葉をよく聞きましたよね。でも、おしゃれに関しては「不要不急」のものがあっていい、むしろあったほうがいいと私は思っています。全部が全部、実用だけじゃつまらない。明日は着ない、5年後も着ないかもしれない、だけどたまに眺めるだけで気分が上がる大好きな服。そんな服を置いておける〝余白〟を、クローゼットにはもっておきたい。スカートは、私にとってそんな贅沢な〝余白〟の代表的なアイテムです。

 映えるスカートは色あせない、を実証 

「白シャツやデニムが"自分らしさの追究"という意味でのスタンダードなのだとしたら、スカートは"こうもありたい"という理想込みのスタンダード。基本はパンツ派だけど、スカートをはいて女らしさを楽しむ日もある。だからやっぱりスカートは、私にとってのスタンダードアイテムなのです」

白Tシャツ×スカートコーデ
私服特集の記念すべき第1回目は2016年8月号。映えスカートブームの火つけ役、『マディソンブルー』
【お気に入りをずっと・スカート編】エディター・磯部安伽のスタンダードアイテム5_1_4
去年の夏はブラウンTを土台にきれい色に挑戦
白ワントーンコーデの磯部さん
磯部的定番、白ワントーン。2018年8月号
シャツ×ラップスカート×ビーチサンダルコーデを着た磯部さん
ボリュームたっぷりのラップスカートとビーサンの組み合わせが新鮮。2019年8月号 
ノースリーブ×レーススカートコーデを着た磯部さん
華やかなレース素材は、すっきりリーンなシルエットで。2018年8月号
サマーニット×プリントスカートコーデ
『イザベルマランエトワール』のプリントスカートをリラクシーに。2018年8月号

Isobe's STANDARD⑤▶︎「小物しだいでどこへでも」黒ワンピース

日本の夏にこれほど似合う服をほかに知りません

日本の夏のスタンダード。1着あれば可能性は無限大!

ファッションを生業としている私でさえ、着るものについて何も考えられなくなる酷暑の時期。毎年、私が手に取るのは決まって、黒のノースリーブワンピースです。

まずはその圧倒的な正装感。昔はリトルブラックドレスという言葉がよくファッション誌に載っていましたが、華やかなシーンやフォーマルな場でも黒ワンピなら堂々と着ていけます。その一方で、レギンスやスニーカーを合わせればぐっとカジュアルにも振れる。小物しだいで、その日のスケジュールに合わせていくらでもアレンジできる懐の深さを頼りに、きっと今年の夏もまた、私は黒ワンピに手を伸ばすことでしょう。

けれど、実は黒ワンピの魅力は高い実用性だけではありません。それは、日本人女性に、そして日本の夏にとてもよく似合うということ。私たちの濃い髪や瞳の色に、そして少し焼けた夏の肌に抜群に映える。そして湿度の高い気候には、そのミニマムさがかえってすっきりと、涼しげな印象さえ感じさせてくれるのです。

〝街や場になじむ着こなし〟もまた、私にとってはおしゃれのスタンダード。気軽にあちこちお出かけ、というのはもう少し先のことになりそうですが、日本の夏に似合う最強アイテムを軸に、おしゃれの妄想コーデを楽しみたいと思っています。

 妄想コーデその1、レストランでパーティ 

エブールの黒ワンピースコーデ

「黒ワンピを選ぶ基準はひとつだけ、それはノースリーブであること! この肌の抜け感があるから黒でも暑苦しく見えないし、カジュアルなアレンジもしやすいんです。『エブール』のマキシワンピは、シルクタフタを贅沢に使ったとびきりリッチな1着。この華やかさとドレッシーさがあるから、そのぶん小物はエスニックなシルバーアクセやビーズバッグ、ぺたんこサンダルで遊び心を加えました」

Data:

One-piece__ebure

Necklace__ALZUNI

Earrings__OMBRE CLAIRE

Bag__ne Quittez pas

Shoes__GIUSEPPE ZANOTTI

 妄想コーデその2、夏休みにリゾートへ 

アンクレイヴの黒ワンピースコーデ

「今年デビューのブランド『アンクレイヴ』の1着はカジュアル感のある綿麻素材で着心地抜群。すっきり細身のシルエットから思いついたイメージはそう、ジャクリーン・ケネディのバカンスコーデ! ゴールド小物のリッチ感を加えつつ、サンダルとかご、ストールはすべてドライな質感で統一。こんな着こなしでカプリ島とか、旅してみたいな!」 
サングラス¥33,000/アイヴァン PR(アイヴァン)

Data:

One-piece__uncrave

Hat__La Maison de Lyllis

Necklace__MARIHA

Bangle__VINTAGE

Bag__THE STORE by C,

Stole__A_SAUCE MÊLER

Sunglasses__EYEVAN

Shoes__PELLICO

【Marisol8月号2020年掲載】撮影/魚地武大(TENT/物) スタイリング協力/松村純子 ※価格表記のないものは、すべてエディター私物です

②エディター三尋木奈保さんのスタンダードセット

三尋木奈保/Naho Mihirogi

きちんと感と清潔感のある、女らしいベーシックスタイルが圧倒的な人気を誇るエディター。スタイルブック『マイ ベーシック ノート』(小学館)は、シリーズ累計18万部を記録!

「フェミニンブラウス」×「ワイドパンツ」

Feminine blouse▶︎

l'heritage martinique

大好きなふんわりブラウスの「いいところ」がつまった一枚。今の自分にちょうどいい甘さと華やかさで、安心して着られます

Wide pants▶︎

VERMEIL par iéna

フェミニンなブラウスに「大人のモード感」や「モダンさ」をプラスするのに欠かせないワイドパンツ。毎年更新する、私にとっての定番

フェミニンブラウス×ワイドパンツ
「好きなものの幅がとにかく狭くて、一年中の全アイテムを集めても数えるほどのカテゴリーしかないと思います。そのうちの2つが、このフェミニンブラウスとワイドパンツ。素材違いで一年中着ますし、少しずつディテールを変えながら毎年愛用している、私にとっての永久定番です」。

甘めのブラウスはスカートと合わせることが多かったが、ワイドパンツでシャープにまとめるのが、最近の三尋木流・新定番スタイル。

「ほっこりとした"フェミニンおばさん"にはなりたくないと思っているので(笑)、ワイドパンツのシャープさや迫力がちょうどいいバランス。例えばこのワイドパンツにTシャツだと、私にはシンプルすぎてちょっと心もとない。この上下の組み合わせだからこそ着地するスタイリングです」。

おしゃれに関して、実は基本的に面倒くさがりだという。

「ファッションで冒険して、失敗してしまって軌道修正をするくらいなら、"似合うね""らしいね"と言われるほうが安心するタイプ。もうこれはタチとしか言いようがないんですよね。年齢を重ねれば当然、以前よりもいろいろな変化をカバーする必要がありますが、それも微調整や"ほんのちょっとの更新"で十分。多くを求めないほうなんです(笑)」
フェミニンブラウス×ワイドパンツコーデを着た三尋木奈保さん

「昔からサンドベージュが大好きなんですが、これも理由は"自分の肌色に似合う"から。コラボブラウスは、高い位置のウエストシェイプやすそのペプラム効果で驚くほど着やせして見えるので自信がもてます。ヴェルメイユ  パー イエナのパンツはハリのあるリネン素材。適度なカジュアル感をプラスしてくれます」。

三尋木さんがレリタージュ マルティニークとコラボしたブラウスは、7月30日より全国のマルティニーク店舗にて販売開始予定

DATA:

Bag__BOTTEGA VENETA

Shoes__CELINE

Watch__Cartier

Earrings__PHILIPPE AUDIBERT

Bangle__CATH•S

③スタイリスト徳原文子さんのスタンダードセット

徳原文子/Fumiko Tokuhara

ベーシック、カジュアル、フェミニン、カワイイのバランスが絶妙で、読者から圧倒的な支持を得るスタイリスト。マリソルスタイルを牽引し、常に鮮度の高い着こなしを提案

「ロングスカート」×「レザーのかごバッグ」

Long skirt▶︎

DRIES VAN NOTEN

大人っぽくて、女っぽくて、気になるアレコレを隠してくれる!華やかなロングスカートは「気分を上げてくれる」存在

Leather basket bag▶︎

Aeta

持ち疲れしない軽いトートが便利だし、柔らかい素材のかごが好き。どちらの条件も満たしている、このレザーバッグにひと目惚れ

ロングスカート×レザーのかごバッグ
「自他ともに認める私らしいアイテム、ロングスカート。数年前のミモレ丈ブームから始まって、ロング、マキシとスカートの丈がどんどん長くなり、その"ラクしてきれい"がかなう魅力を知ってしまうと、もう元には戻れない! 私にとってロングスカートは、よほど冬っぽい素材のもの以外すべてが通年アイテム。トップスがTシャツになるかニットになるか、の違いだけで一年中着ています。いわゆる"衣替え"をしなくなってずいぶんたつかも(笑)」。

かごバッグもまた、徳原さんにとっての通年アイテム。

「ラフィアなど、硬くない素材のかごバッグが大好き。冬のコートスタイルにも合わせます。特に黒が好きなのはほっこり感が出ないから。また、小さいサイズを私が持つと"ご近所感"が出てしまうので、実用的な大きめバッグがちょうどいいバランス」。

自分に似合うものがはっきりわかっているからこそ、気に入ったアイテムを色違いでそろえることもしばしば。

「トップスは丸首しか着ないし、靴はぺたんこのみ。それが"自分らしくて落ち着く"もの。だからこそ合わせるスカートには"気分を上げてくれる"要素が欲しい。色や柄、揺れるすそやボリューム感がその気分を満たしてくれるのだと思います」
ロングスカート×レザーのかごバッグコーデの徳原文子さん

「ドリス ヴァン ノッテンのスカートは、上質なテキスタイルがほかにはない美しさ。"布好き"としては即決でした。私のワードローブの中では派手めな色と柄ですが、これは私なりの"精いっぱいの夏っぽさ"。とはいえ、冬にもタイツを合わせて着ると思います。アエタのかごバッグはとにかく軽くて収納力があり、仕事の資料なども問題なく入るので毎日愛用。スカートが女らしいので、足もとはビーサンでハズして自分らしいバランスに」

DATA:

Top__AURALEE

Sandals__RAINBOW SANDALS

Stole__ASAUCE MÊLER

Watch__Cartier

Earrings__CELINE

Bangle__CAROLINA BUCCI

Necklace__GIGI

④スタイリスト石毛のりえさんのスタンダードセット

石毛のりえ/Norie Ishige

キレのいいきれいめスタイルを軸に、大人の遊び心やリラックス感をプラスしたスタイリングに定評あり。色も形もベーシックなのに印象的に見える配色テクニックも必見!

「センタープレスパンツ」×「フラットサンダル」

Center crease pants▶︎

YLÈVE

仕立てのいいセンタープレスパンツは、はくと背すじが伸びるような感覚が好き。微差にとことんこだわり、毎シーズン更新する私らしい定番

Flat sandals▶︎

JOSEPH

ベーシックなスタイルにひとさじの「パンチ」をプラスしてくれる。メンズライクなデザインにパイソン柄という辛口なバランス

センタープレスパンツとフラットサンダル
「基本的にずっとパンツ派で、特にセンタープレス入りが好き。ほかの人からするとどれも似たように見えると思うのですが(笑)、私としては"ほんのちょっとの差"が大切で毎シーズン更新しています。これは素材の適度なハリととろみ感、やや太めのシルエット、トップスインできる高めの腰位置などのバランスがよく、シンプルなスタイリングでもサマになるのがいい。パンツとしての存在感が魅力です」。

足もとはペタンコ派。

「仕事柄一日中立ったりしゃがんだりしますし、子供もいるのでヒールはほとんど履かないですね。このサンダルは重めのボリューム感×パイソン柄というモードなバランスが、夏コーデのちょうどいい味つけ役に。パイソンって一見むずかしそうですが、実は合わせる色もテイストも選ばないので重宝しています」。

40代に入りスタイリングにも少し変化があるという。

「以前ならパンツの日にはもっとカジュアルなサンダルを合わせていたのですが、それだと今の私には少しラフで無骨すぎる。大好きな"メンズっぽさ"がスタイリングの芯にありつつ、そこに素材感やアクセサリーで女っぷりやツヤ、きちんと感を足していくのが今の気分。大人になったからこそ似合うスタイルだと思います」
センタープレスパンツ×フラットサンダルコーデの石毛さん

「夏はどうやってもシンプル、かつカジュアルになるので、素材感がとても重要。コットンTシャツではなく、ツヤのあるとろみトップスを合わせて女らしさをプラスしました。またノースリーブの日には、大きめのバングルなどで手首にポイントを作るのも重要。肌の分量が調整されてすっきり見えると思います。パイソン柄のサンダルは実は2代目。どうしてもこのデザインが好きで、探しに探してアルアバイルで購入しました」

DATA:

Top__Deuxième Classe

Sunglasses__EYEVAN

Bag__THIRD MAGAZINE

Watch__Cartier

Earrings__UNOAERRE

Bangle__L'Appartement

⑤エディター発田美穂さんのスタンダードセット

発田美穂/Miho Hotta

マリソルほか数多くの女性誌やカタログなどで活躍中。自他ともに認めるお買い物大好きエディター。物への愛も強く、好きで似合うとなると色違い、素材違いで集める傾向あり

「バンドカラーワンピース」×「ヒールサンダル」

Band-collar one-piece▶︎

Pheeta

憧れのマニッシュな雰囲気と自分に似合う少し甘めのテイスト。この2つが両立する現実的なデザインがバンドカラーワンピースなのだと思います

Heel sandals▶︎

MANOLO BLAHNIK

全身をシンプルにまとめてしまうとどこかもの足りないと思ってしまうタイプ。足もとで派手な色を取り入れると視界に入るたびに気分が上がって満足

バンドカラーワンピース×ヒールサンダル
「身長158㎝と比較的小柄な私のスタイリングは、常に"全身バランスとの闘い"。顔立ちも体型もシャープというよりは、丸くて甘めなタイプ。ところが、服のテイストは基本的に辛口でマニッシュなものが好き。この"理想と現実のギャップ"を埋めるべく、服の色やデザイン、シルエットを吟味する毎日です。そんな中バランスとテイストがともに納得できて、一年中愛用しているのがバンドカラーワンピース。襟もとはストイックでミニマムな印象でありながら、ワンピースなのでベースはフェミニンなテイスト。さらに縦長シルエットを印象づけてくれるので、全身のバランスアップにもつながります。もしも『今日からあなたの制服はバンドカラーワンピースです』と言われても困らないくらい好きです(笑)」。

服はベーシックカラーが多く、きれい色は靴でトッピングすることが多いという。

「シンプルすぎるスタイリングはいろいろな意味で"もたない"し、気分的にも楽しくないので苦手。どこかに個性やモードっぽさ、遊び心をプラスしてハズすのが自分らしいスタイルだと思っています。さらに、足もとの派手色が視線を集めてくれるので、全身バランスの目くらまし効果にもなってくれるはずです!」
「バンドカラーワンピース」×「ヒールサンダル」コーデの発田さん

「夏に着るダークカラーの特別感やきちんと感が大好き。このフィータのワンピースは、少しあせたようなドライな発色のブラウンがいい。何もデザインがないと、特にワンピースはのっぺりとした印象になってしまいますが、フロントに凝った細工が施されているので安心。ヴィンテージアイテムのようなニュアンスと、ひとさじのカワイイ要素が絶妙です。バッグはミニサイズ派。これも全身バランスを少しでもよく見せたいからこそ!」

DATA:

Bag__STELLA McCARTNEY

Earrings__PHILIPPE AUDIBERT

Bangle__hum

Bracelet__hum

【Marisol8月号2020年掲載】撮影/須藤敬一(人物) 佐藤 彩(物) ヘア&メイク/TOMIE(nude.) 取材・文/発田美穂 ※価格表記のないものはすべて本人私物です

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