TAMAE OKANO
今の時代は、生命感=美しさ。体と心がきちんとつながれば、おのずと“幸せ顔”になれる
ーー岡野瑞恵
アースカラーに赤みを加え、目ざすは〝知的ヘルシー〟フェイス
「今思う“幸せ顔”は生命力のある顔。大人は『健康あっての美しさ』だと思うから」と岡野瑞恵さん。「血色が宿って、高揚感があって……。とはいえ、むやみに『ハッピー!』と主張するような、明るいカラ元気とは少し違う。ヘルシーな中に大人の洗練を秘めたイメージです」
そんな顔になりたいなら、単に赤みの強い色を使ったり、チークを赤やピンクにするといった、わかりやすさはご法度。「例えばアースカラーを主役にしながら、赤みを帯びたカラーをプラス。目もとにボルドーのラインをきかせたり、眉にも赤系の色をかけたりして、柔らかさと知性をあわせもつ顔を作ります」。また、健やかさを表現するのに欠かせないのが肌の透明感と顔のメリハリ。肌に輝きを出しつつ、チークなどで骨格をさりげなくきわだてたり、口もとに立体感を出すこともカギとなる。
自宅待機の日々を通じて、岡野さんが痛感したのは、「サバイバル、ではないですけれど、人間、生きていてなんぼ。だから “生命感”あるメイクが今っぽい。そして健康的な顔=体と心がつながったメイクをしていれば、『この人幸せそう』と、自然に人が集まってくるはずです」
品のいい人がふとした瞬間に見せる、上気した表情。生きる力の強さをメイクから感じさせて
”アースカラーと自然な赤みでヘルシーさの中に洗練と知性を宿す”
By 岡野瑞恵
Eyes
目もとにいきいき感を与える“赤み”と“丸み”の威力
アイゾーンにふわり、レッドの隠し味を仕込む
②のシャドウa、bを混ぜてアイホールに、aのブラウンを二重幅に、dのベージュを眉下に、cのオレンジブラウンを下全体に入れる。目頭を除く上全体に③のブラウンラインを、黒目の上〜目じりにかけて④のボルドーラインを丸みを出すように引く。赤み=血色感と、丸み=曲線を作ることで、顔に生命力が宿る。
Cheeks
肌全体をほのかに染めて、ナチュラルな血色を
パウダーブラウンと練りオレンジのダブルチークで日焼け風
チークは、頰というより「肌全体を染める」感覚で色をのせ、ヘルシーな肌に。ツヤありファンデーションを塗った後、⑥のブラウン2色をミックスして頰骨中心に広くぼかす。次に⑦のオレンジのクリームチークを頰の高い部分に重ね、日焼けしている風な血色を出して。
Lips
マット質感と曲線的輪郭で優しさとインテリジェンスをオン
ふっくら唇に仕立てるリップラインのひと手間
唇にはライナーで丸みを加えつつ、立体感を。⑧のライナーで唇の山の部分と下中央の底部分を曲線的に縁取る。リップは、ツヤ肌と対照的なマット質感を選び、モダンなムードに仕上げる。⑨のリキッドリップをチップでじか塗り。
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