 
  森 ユキオ
①年齢を重ねた顔立ちの変化に優しく寄り添う森メイクのポイント
森ユキオさんが考える大人の可愛げ5つのポイント
Point 1 アイメイクより“眉”ファースト!
「ポイントメイクのスタートは眉から。目から始めるとどうしてもアイメイクが濃くなり、抜け感ダウン。なぜかほかのパーツも引きずられて濃くなりがちです。眉から始めると骨格がきわだち、目が強くなりすぎず、全体にナチュラルに仕上がります」
Point2 肌の可愛げはツヤのさじかげん
「肌にツヤを出すためには、スキンケアで十分うるおわせ、ファンデーションは極力薄づきにして、素肌を透けさせること。僕は下地を使わないのですが、それは今の下地が優秀すぎていろいろ隠しすぎるから。素の自分をさらけ出せる女性に見えず、親近感がダウンします」
Point3 可愛い目もとに黒はいらない
「使うのはブラウンのみ。黒だとどうしても強くなってしまい、目もとは元より、顔から浮いてしまいます。目ヂカラは、あくまでふわっと優しく。それが今どきのしゃれ感です」
Point4 最大のポイントはチークの“幅”
「可愛げの主役はチーク。サーモンやローズといったあいまいな色ではなく、ずばり『血の色』といった感じの赤を透けるように使います。幅広く、鼻の脇までぼかします。しゃれ感が出るうえに、ぬくもり、女っぷり、ヘルシー感もアップし、急接近したくなる顔に」
Point5 アイメイクやリップは髪と服とのバランスで
「髪を束ねたり、前髪を上げた状態でメイクを完成させると、抜け感がなくなりがち。アイメイクとリップは、ヘアスタイルを仕上げてからが正解です。全体のバランスを見ながらだと、ほどよいアイラインの長さや太さ、似合うリップの色や濃さがわかります」
②若返りをかなえる!大人の可愛げメイクの作り方【ベース編】
STEP 1:UVは必須。でもカラーコントロールは不要
ピンクやベージュの色がついた下地は、どうしても首から浮いてしまうので使いません。丁寧なスキンケアで作った最高のすっぴん状態を維持してくれる、優秀なUVコスメさえ塗ればいい。
 
    
      焼けやすい「高い位置」に置いてからのばす
パール粒のUVを手の甲に出したら、額と頰骨の上、鼻に、ちょんちょんと指で置いて。そこからのばしていくと、焼けやすいところをガードできる。
 
    
      STEP 2:ファンデーションは薄塗りで透ける肌に
厚ぼったい肌では可愛げは出ません。ツヤの出るファンデーションを、とにかく薄~く、薄~く、肌と一体化させて。
 
    
      1.指の腹でトントンとたたきづけ
手の甲にファンデーションを出し、中指の腹に少量ずつとりながら、軽くタッピングするようにたたきづけを。引っぱるようになじませると厚ぼったくなるもと!
 
    
      2.仕上げにスポンジでたたく
ファンデーションを塗り終わったら、何もついていないスポンジで顔全体をトントンとたたいて。ムラがなくなり、肌と一体化。ツヤもアップしてくずれにくい肌に。
 
    
       
    
      左)クリームなのに厚ぼったくならず、素肌のよう。カネボウ ザ クリームファンデーション SPF15/PA++ 全6色 30㎖¥20,000/カネボウインターナショナルDiv.
STEP 3:ハイライトは水ツヤで表現
ハイライトは、テカリに見えてしまうと老けた印象に。透け感のあるクリームタイプのものを選んで。範囲が広がりすぎないよう、狙いを定めて。
 
    
      スーッとすべらせ、スポンジでなじませる
Tゾーン、目じりのCゾーン、上まぶたの中央、目頭、上唇の山、あご先にスーッとすべらせ、スポンジで押さえる。範囲を広げないようになじませるのがコツ。
 
    
      左)カバーしながら清潔感のある光、透明なツヤ、うるおいをプラス。入れたいところを正確に狙える筆ペンタイプ。ラディアント クリーム コンシーラー N-01¥5,000/SUQQU
STEP 4:コンシーラーはカバーしすぎ禁止
シミは小さな色ムラの集合体。面で消すのでなく、点でつぶすようにすると、カバーしすぎになりません。
 
    
      シミは「点」でチョンチョンとカバー
細いブラシや、コンシーラーの付属ブラシの「先」でチョンチョンと消していく。シミの濃さに合わせたベージュに、パレット中央のオレンジを少しだけ混ぜると自然にカバーできる。
 
    
      左)付属のブラシが細身で、先端を使うと「点のカバー」がうまくいく。クリエイティブコンシーラーe SPF25/PA+++¥3,500/イプサ
③若返りをかなえる!大人の可愛げメイクの作り方【眉&チーク編】
STEP 5:ポイントメイクは眉から。一本一本、毛を描く
アイブロウパウダーは使わず、超極細のアイブロウペンシルのみで描きます。色は濃いめのブラウンを選び、自眉から浮かせないのがポイント。明るく仕上げたい時は眉マスカラで。
 
    
      1.毛と毛のすき間に「生やす」
眉の毛流れをスクリューブラシで整え、すき間ができているところなど、描き足したいところをチェック。毛を生やすような感覚で、一本一本描いていく。
 
    
      2.スクリューブラシでとかして仕上げ
アーチを描かず、やや太めのストレート眉に仕上げるのが森ユキオ流。アイブロウペンシルで描き終わったら、スクリューブラシで毛流れに沿ってとかし、自眉となじませる。
 
    
      下)一本一本描くのに適した極細芯(0.97㎜)の名品。汗・水にも強く、自眉のような自然な仕上がりが長時間キープ。スージースリムエキスパートSP 03¥1,200/KISSME P.N.Y(伊勢半)
STEP 6:チークは「血の色」を薄~くレイヤー
ジェルでベースを作り、パウダーで均一に仕上げます。薄~くレイヤーづけすると、血色そのものに。「鼻寄り」の位置から幅広にぼかすと可愛げUP!
 
    
      1.ジェルチークは3点に置いてからぼかす
目頭と黒目の中間の真下(鼻根と鼻頭の中間の高さ)、頰骨の高いところ、黒目と目じりの中間の真下(小鼻の脇の高さ)の3 点に置き、逆三角形にぼかすと「鼻寄り」の位置に。
 
    
       
    
      左)透ける発色のクリーム。ヴィセ アヴァン マルチスティックカラー 012¥1,800(編集部調べ)/コーセー
 
    
      2.パウダーチークで赤みが足りないところを足す
ジェルをのばした頰を鏡でチェック。もともとの肌色が透けて、赤みに色ムラができているはず。細いブラシを使って、パウダーで赤みの足りないところに点で足していく。
 
    
      左)赤に抵抗がある人は、こんな血色コーラルを。NARS ブラッシュ 4077¥3,700/NARS JAPAN
④若返りをかなえる!大人の可愛げメイクの作り方【アイメイク&リップ編】
STEP 7:アイメイクとリップは引きで見てから
「大人の可愛げ」の敵は、メイクのしすぎ。それを避けるためには、肌、眉、チークの後、髪をスタイリング。「引き」で鏡を見てから、目もとと口もとを仕上げると、しゃれ感と親近感のあるメイクに。
【EYE】
 
    
      ピンクシャンパンのシャドウに茶のアイラインを
目もとには色を感じさせない。ピン クシャンパンのアイシャドウと、ブラウンのリキッドライナーとマスカラでゆらぐまなざしに。アイラインの長さは、目じりにまつ毛1 本分。
 
    
       
    
      左)2色を混ぜると、適度なツヤ感の可愛げピンクシャンパンに。カネボウ アイカラーデュオ 05¥2,300/カネボウインターナショナルDiv.
 
    
      左)「濃いめのブラウンで、適度に目ヂカラもアップ」。ラブ・ライナー リキッド アイライナーR3ダークブラウン¥1,600/msh
 
    
      【LIP】
 
    
      赤リップで可愛げアップ!中央に置き、指でのばす
女っぷりとヘルシーさを同時に感じさせるオレンジレッドをチョイス。全体に均一に塗ると重い印象になってしまうので、中央に置き、それを指でぼかすと抜け感のある仕上がりに。
 
    
       
    
      【HAIR】
 
    
      髪は、トップから前へ持ってくると可愛い
服を着たら、ヘアスタイルを再度整えてフィニッシュ。オイルをなじませた指でツヤを出しつつ、トップの髪を根元から持ち上げ、顔の方向にもってくると可愛げニュアンスに。
 
    
      90%自然界由来のオイル。アホ毛や毛先のパサつきを抑え、うるおいに満ちたツヤのある髪に。ドライレメディー デイリー モイスチュア オイル 30㎖¥3,400/アヴェダ
【Finish!】
 
    
      ⑤若返りをかなえる!大人の可愛げメイクで美女組が大変身!
顔立ちがのっぺりしてしまうのが悩み
(美女組No.144 Makiさん)
 
    
      森さんからのアドバイス
目がパチッとしすぎ。引き算のメイクを
アイメイクを頑張りすぎかな。まつ毛のカールアップをやめ、単色塗りであっさり仕上げると今どきの顔に。のっぺり見えるのはチークの位置が低いせい。リップはピンクを卒業して、オレンジレッドに挑戦してみて。髪はくずしてラフに。これで確実に可愛げがアップしますよ!
 
    
      1.眉間を少しだけ離すと抜け感アップ
毛の生えていない部分をアイブロウパウダーで埋めず、アイブロウペンシルで一本一本描いて。いつもより 2 ㎜外側から描き始めると抜け感がアップ。
 
    
      2.チークは、いつもより高い位置にぼかす
チークの位置が低いとのっぺりとした印象に。高めの位置で、鼻のすぐ脇から入れるつもりでぼかすと、可愛げを演出できる。
 
    
      3.アイシャドウはグラデーションにしない
目のきわをダークな色で引き締めてグラデーションを作ると、古くさい印象になりがち。透け感のあるブラウンをさらりとまぶた全体になじませて。
 
    
       
    
      4.アイラインの目じりは、目を開けて描く
アイラインは目じりを長めに描いて、切れ長に仕上げるとしゃれ感がアップ。目を開けた状態で描くと、目じりのまつ毛が長くなったように自然なラインに。
 
    
       
    
      5.ぷっくり唇で可愛げ増量
リップは輪郭に丸みをもたせ、唇の厚みをアップ。口角から上唇の山まで、下唇も口角から中央までの輪郭をふっくらカーブに。親近感のある表情に。
 
    
       
    
       
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