おしゃれ偏差値の高い人ほど「いつも同じような格好の人」と思われているかも!? アラフォーに必要なわかりやすい「着映え服」とは?【エディター坪田あさみのおしゃれと暮らしと時々名品 #19】

「洗練されている」というのは女性誌ではもちろん褒め言葉。でもおしゃれの経験値が高くなりがちなアラフォーは「洗練されすぎて」しまわないよう注意して。隙のないおしゃれや細部にこだわるあまり同じような着こなしになっているかもしれません。
坪田あさみ エディター・ライター

坪田あさみ エディター・ライター

大学卒業後、出版社勤務を経て独立、女性誌や広告、カタログを中心にエディター・ライターとして20年以上活躍。ファッションはもちろんインテリア好きとしても知られる。3年前に東京から湘南地域に移住し、夫とともにオムライスとオムレツサンドの専門店サンダウナー 東京オムレツも経営する。
 
@asamit1201
@sundownertokyoomuretsu

 

若い頃はおしゃれに「可愛らしさ」や「甘さ」(ついでに「男受け」も)をほとんど意識したことのなかった私ですが、アラフォーともなると「大人の可愛げ」って重要だなと思う今日この頃です。自分に欠けているものを意識することは、おしゃれのスキルアップに必要なことですね。

  

なぜそんなことを思ったかというと、今は流れ的に着こなしがすごくシンプルになりつつあり、そのまま好きなものを着ていると本人的には「毎日違う」と思っていても、人から見ると記憶に残らないほど同じような格好ばかりしているということが起こります。ベーシック流行りの今、陥りがちだなと思ったのです。

  

私もシンプルな服が好きですし、色もベーシックカラー(たいてい地味な色)が多いので、「いつも同じような格好ばかりしているね」と夫から指摘されたことがあります。「全然違うよ!」と反論したのですが、思い当たる節が多々ありますのでそこは素直に反省(笑)。細部や素材にこだわったところで、残念ながら人から見た印象はたいていざっくりしているものです。

  

また長年の経験により失敗のないおしゃれをしがちなアラフォーに要注意なのが、素材の上質さを追い求めるあまりベーシックな服を選びがちで、デザインがどんどんシンプルかつ遊び心がなくなってしまうこと。

洗練されすぎてしまい、無駄を削ぎ落としてしまった結果、いわゆる“ツウ向け”なおしゃれになりすぎて可愛げが皆無、最終的に人から見れば単に地味な人に映ってしまうこともままあります。

  

ファッション業界のお仕事をしている人なら、そのよさを理解している人が周りにいるので、ちゃんと認知してもらえるかもしれませんが、そうでなければ、あまりに「ツウすぎる&洗練されすぎる」という方向性は、アラフォーを素敵に見せるという意味では真逆だなあと感じます。

「ほどほどにわかりやすい」可愛げ、デザイン性、カラーなどを取り入れた方が、結果的に「おしゃれっぽい人」(本当におしゃれかどうかはまた別)に見えるのではないかと思うのです。

  

アラフォーともなれば自分さえ心地よければ、好きなものを自由に着ればよいじゃないかと思わなくもないですが、できたら「毎日同じような格好の人」とは思われたくないですし、自分自身も同じような格好ばかりしていると、気分が上がらず、おしゃれそのものがつまらなくなってしまいます。また同じようなコーディネートを好むのでだんだん飽きてきます。

  

例えば黒い靴が好きでつい買ってしまう人がいるとします。先端がポインテッドやアーモンド、スクエア、ラウンドとバリエーションはひと通り揃えていて、レザーの種類もカーフやスウェード、パテントなど合わせる服によって使い分けています。また甲が深い、浅いでも印象は全く違いますし、ヒールのタイプもフラットからピンヒール、ブロックヒール、セットバックヒール、個性的なヒールとさまざま。トレンドによっても同じ黒でも全然違います。一見同じように見えても終わりがないぐらい種類があるのです。

  

そこを突き詰めるのがおしゃれのプロですが、普通の人はそんな必要はないですよね?人から見たら「どれも黒い靴でしょ?」と言われるのがオチです。黒い靴を買い足す前に白やグレージュやレオパードやパイソンなどのパッと見て違う靴を先に買うほどがよいかもしれないということ。

私もどちらかというと微妙に違う黒い靴を延々と追い求めるタイプなので、最近はそうなりそうな衝動を必死に食い止めています(笑)。

  

つい似たようなものばかり買ってしまうという人は、アラフォー以降は普段の自分なら選ばないようなものにあえて挑戦することを意識するとよいかもしれません。

  

例えば私の場合、今年の夏に購入したくすみピンクのレースマキシスカートがよい例です。ピンクもレースも人生ではほとんど手を出さずに生きてきましたが、アラフォーになってから積極的に取り入れるようになりました。

 

スカート エブール
スカート/エブール

これはギャザーが控えめなので、ふんわり感がほとんどなく、ピンク&レースといえども甘さは控えめ、大人仕様なシルエットになっています。地面ギリギリのマキシ丈もカジュアルなので自分的に取り入れやすいのもいいところ。

  

これをブラウスやシャツなどきれいめなトップスと合わせると、途端にコンサバ感が強くなって自分らしくなくなってしまうので、私はミリタリージャケット&ロゴTシャツ&スニーカーと合わせました。

 

坪田あさみさんコーディネート
スカート/ebure ジャケット/HYKE Tシャツ/sundowner souvenir shop バッグ/a vacation スニーカー/NIKE

これまでの私ならきっと黒やグレーのマキシ丈のリブスカートを合わせていたでしょう。もちろん個人的にはそういうスタイルは今でも大好きですし、そんな格好をすることもありますが、飽きないように「着映える」アイテムを投入することで変化をつけています。

  

またある日はこんなチュールスカートを投入。シルクタフタ素材なので、チュールがとても繊細で広がり方もとっても美しい一枚。合わせるアイテムによってはちょっとしたパーティにもOKな着回し力もあります。

 

スカート/ebure

このスカートを普段使いするならこんな感じ。

 

おしゃれ偏差値の高い人ほど「いつも同じような格好の人」と思われているかも!? アラフォーに必要なわかりやすい「着映え服」とは?【エディター坪田あさみのおしゃれと暮らしと時々名品 #19】_1_5
スカート/ebure トップス/Le Minor バッグ/Hereu サンダル/MICHEL VIVIEN

定番のボーダートップスに黒いチュールスカート&ストラップサンダルを合わせてコーディネート。

最近はカジュアルなボーダーが全然似合わず地味になってしまうので避けていたのですが、ふんわり感が上品なチュールスカートを投入したことで印象が変わり、再び出番が増えてきました。

こちらもチュール&ふんわりという甘めなアイテムですが、ブラックなのと、ボーダー合わせということで自分らしい感じに落ち着いています。そしていつもとは確実に気分が変わります(ここ大事!)。

 

 

「洗練されすぎない」ことは私たちの普段の着こなしで言えば「ちょっとした可愛げ」みたいなものに宿っているのではないかと思います(「抜け」や「ハズし」のテクニックもありますが、またそれは話が脱線するのでまた別の機会に)。

 

あたたかみやチャーミングさこそ、年を重ねるほどに重要になってくると思う今日この頃ですが、そうなると結局おしゃれは個性やパーソナリティが重要という出発点に舞い戻ってしまうのかもしれません。

 

残暑厳しい9月はまだまだ夏のアイテムが活躍していると思いますが、秋のおしゃれシーズンはもうすぐです。普段自分が選ばないような、でもなんとか自分らしい着地点が見つけられそうな「着映え服」を新たに投入するのも気分を変えるよい機会ですので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

  

次回の更新は9/26になります。

 

 

 

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