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なんの気なしにはおってるけど…。アラフォーの「カーディガン」ってアリなんですか?

“似合わせ”スタイリスト松村純子&全力エディター発田美穂が緊急タッグで、実は地味にむずかしい?「カーディガン」を徹底検証!

【Marisolおせっかいサロン開設!】

みんながうっすらと心に抱えているお悩み、大声で質問するほどではないけれど正解がわからないあれこれ……そんな " スキマの疑問"に熱く答える新コンビが登場! 

松村純子

松村純子

キレのいい女っぷりスタイリングが毎号人気。着る人の個性に応じた"似合わせ"の腕に定評あり
発田美穂

発田美穂

買い物もトークも、全方位全力エディター。気になるアイテムはとりあえず買って、着てみるタイプ

まずは旬のデザインにアップデートすることが大切

発田(以下H) いよいよ始まりましたよ「おせっかいサロン」。お題はカーディガン!

松村(以下M) カーディガン、いいお題ですねえ(笑)。確かにすごく便利なアイテムですけど、いざおしゃれに可愛く着ようとすると、少しコツがいるかもしれません。

 うん、わかる。何にでも合わせやすいんだけど、“おしゃれアイテム”として取り入れようとすると、なんならいつもより気合いが必要かも。

 まず、声を大にして言いたいのは!(笑) カーディガンこそ更新がマスト、ということです。間に合わせ的に、何年も前のものを着続けている人も多いと思うんですが。

お節介サロン_カーディガン1

 ほんとに、声張ったね!(笑)

 はい! カーディガンって“脱ぎ着ができる”アイテムだからこそ、そのことを前提にして、適当な気持ちではおってしまうことが多いと思うんです。

 温度調節アイテムとして、実際に便利だしね。

 でも本来は、“カーディガンがあるからこそ”スタイリングが完成する着こなしを目ざしてもらいたいんです。なんとなく着るのではなく、“着たほうが可愛い”スタイリングで。

 春夏には、“カーディガンは着るものではなく、巻くものだ”って いう提案をマリソルでしたこともあったけど……。

 春夏の薄手のものは、きれい色をトッピングするための道具としても実際に便利。巻き方しだいで、色の分量の調節もできますし。黒やネイビーなど濃い色のカーディガンを肩に巻けば、顔まわりをぐっと引き締めてくれる効果もあります。

 確かに顔まわりが物足りないな、って時にカーディガンを巻くとなんとなくパッとするよね



カーディガン=万能アイテム、という考えを捨てるべし!

 でも秋冬の場合、カーディガンは脇役ではなく主役! そのためにはまず、「何にでも合いそう」「万能そう」という考え方で選ぶのをやめてください!

 お、語気強め!(笑) それって具体的にはどういうこと?

 秋冬のカーディガンはハイゲージで編地がフラットなタイプよりも、カジュアルなミドルゲージやモヘア素材、リブ編みなど、表情のある素材を選ぶのが大前提です。

 確かに今回ピックアップした5タイプも、いわゆる定番ではなく、個性派ぞろいかも。

 そうなんです。スタイリングにおいて“積極的な役割”を果たしてもらいたいので、控えめな存在感である必要はなし! むしろ、個性があったり華やかだったりするほうが、結果、使いやすいことを実感できるはずです。

お節介サロン_カーディガン2



■アラフォーの「カーディガン」は吟味が必要。
どんな素材やシルエットがいい?

ピックアップした5タイプはこちら!

お節介サロン_カーディガン3

A.「ショート丈なら身幅にゆとりのあるボックスシルエットが旬

丈はコンパクトで身幅があり、置くと正方形になるようなボックス型がおすすめ。ボリューム感のあるトレンドボトムスとも好相性。ショート丈カーディガン¥39,000/エストネーション(ルールースタジオ) 


B.「ミドル丈なら毛足が長めなど、素材感が可愛げムードのものを
ヒップが隠れるくらいのミドル丈は、季節の狭間の軽いはおりとしても活躍。暖かい素材感なら真冬まで使える。ミドル丈カーディガン¥30,000/プラージュ 代官山店(プラージュ)

C.「アンサンブルならシャープなリブ編みを。なかでも太リブがおすすめ

お仕事スタイルや温度調節が必要な時に、やはりあると便利なアンサンブル。リブの太さと光沢感のある素材が今っぽさの理由。カーディガン¥32,000・クルーネックニット¥30,000/スローン


お節介サロン_カーディガン4

D.「ロングカーデならゆるく着られるドロップショルダーを
丈がしっかりと長く、はおるだけで旬のバランスに。ドロップショルダーで身頃や袖幅がゆったりしていて、合わせるインナーを選ばない。ロングカーディガン¥28,000/ギャルリー・ヴィー 丸の内店(ギャルリー・ヴィー)

E.「ニットガウンならたっぷりとしたボリュームとリッチな素材感がマスト

E素材を贅沢に使った主役級の存在感が光る。初冬までコート代わりに重宝確実。ニットガウン¥42,000/インターリブ(サクラ)

【Marisol11月号2020年掲載】撮影/魚地武大(TENT) スタイリスト/松村純子 取材・文/発田美穂

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