【Marisolおせっかいサロン開設!】
みんながうっすらと心に抱えているお悩み、大声で質問するほどではないけれど正解がわからないあれこれ……そんな " スキマの疑問"に熱く答える新コンビが登場!
松村純子
発田美穂
まずは旬のデザインにアップデートすることが大切
発田(以下H) いよいよ始まりましたよ「おせっかいサロン」。お題はカーディガン!
松村(以下M) カーディガン、いいお題ですねえ(笑)。確かにすごく便利なアイテムですけど、いざおしゃれに可愛く着ようとすると、少しコツがいるかもしれません。
H うん、わかる。何にでも合わせやすいんだけど、“おしゃれアイテム”として取り入れようとすると、なんならいつもより気合いが必要かも。
M まず、声を大にして言いたいのは!(笑) カーディガンこそ更新がマスト、ということです。間に合わせ的に、何年も前のものを着続けている人も多いと思うんですが。
H ほんとに、声張ったね!(笑)
M はい! カーディガンって“脱ぎ着ができる”アイテムだからこそ、そのことを前提にして、適当な気持ちではおってしまうことが多いと思うんです。
H 温度調節アイテムとして、実際に便利だしね。
M でも本来は、“カーディガンがあるからこそ”スタイリングが完成する着こなしを目ざしてもらいたいんです。なんとなく着るのではなく、“着たほうが可愛い”スタイリングで。
H 春夏には、“カーディガンは着るものではなく、巻くものだ”って いう提案をマリソルでしたこともあったけど……。
M 春夏の薄手のものは、きれい色をトッピングするための道具としても実際に便利。巻き方しだいで、色の分量の調節もできますし。黒やネイビーなど濃い色のカーディガンを肩に巻けば、顔まわりをぐっと引き締めてくれる効果もあります。
H 確かに顔まわりが物足りないな、って時にカーディガンを巻くとなんとなくパッとするよね
カーディガン=万能アイテム、という考えを捨てるべし!
M でも秋冬の場合、カーディガンは脇役ではなく主役! そのためにはまず、「何にでも合いそう」「万能そう」という考え方で選ぶのをやめてください!
H お、語気強め!(笑) それって具体的にはどういうこと?
M 秋冬のカーディガンはハイゲージで編地がフラットなタイプよりも、カジュアルなミドルゲージやモヘア素材、リブ編みなど、表情のある素材を選ぶのが大前提です。
H 確かに今回ピックアップした5タイプも、いわゆる定番ではなく、個性派ぞろいかも。
M そうなんです。スタイリングにおいて“積極的な役割”を果たしてもらいたいので、控えめな存在感である必要はなし! むしろ、個性があったり華やかだったりするほうが、結果、使いやすいことを実感できるはずです。
■アラフォーの「カーディガン」は吟味が必要。どんな素材やシルエットがいい?
ピックアップした5タイプはこちら!
A.「ショート丈」なら身幅にゆとりのあるボックスシルエットが旬
丈はコンパクトで身幅があり、置くと正方形になるようなボックス型がおすすめ。ボリューム感のあるトレンドボトムスとも好相性。ショート丈カーディガン¥39,000/エストネーション(ルールースタジオ)
B.「ミドル丈」なら毛足が長めなど、素材感が可愛げムードのものを
ヒップが隠れるくらいのミドル丈は、季節の狭間の軽いはおりとしても活躍。暖かい素材感なら真冬まで使える。ミドル丈カーディガン¥30,000/プラージュ 代官山店(プラージュ)
C.「アンサンブル」ならシャープなリブ編みを。なかでも太リブがおすすめ
お仕事スタイルや温度調節が必要な時に、やはりあると便利なアンサンブル。リブの太さと光沢感のある素材が今っぽさの理由。カーディガン¥32,000・クルーネックニット¥30,000/スローン
D.「ロングカーデ」ならゆるく着られるドロップショルダーを
丈がしっかりと長く、はおるだけで旬のバランスに。ドロップショルダーで身頃や袖幅がゆったりしていて、合わせるインナーを選ばない。ロングカーディガン¥28,000/ギャルリー・ヴィー 丸の内店(ギャルリー・ヴィー)
E.「ニットガウン」ならたっぷりとしたボリュームとリッチな素材感がマスト
E素材を贅沢に使った主役級の存在感が光る。初冬までコート代わりに重宝確実。ニットガウン¥42,000/インターリブ(サクラ)