しっかり入念にお手入れしているのにエイジングの悩みがどんどん増えていく……そんなアラフォー女子は、業界随一の美肌と称される小林ひろ美さんのこの道場にぜひとも入門を! ひろ美直伝・肌を動かさないケア術をマスターすれば、不動の悩み知らずの美肌がかないます!
美容家、美・ファイン研究所主宰 小林ひろ美
肌を動かすスキンケアこそアラフォーの大敵です!
「マリソル世代は、美意識も高く、いいコスメを使っているかたが多いと感じています。なのに、皆さんシミやシワ、たるみなどの悩みがつきないようですね。お話を聞いてみると、ケアの際の肌への圧が強すぎる、手のスピードが速すぎる、量が少なすぎる、という“肌を動かしてしまう”三つどもえとなっている場合がすごく多いです」とひろ美さん。確かに、しっかりケアするつもりで、知らずにグイグイと肌を動かし、その刺激が肌悩みを引き起こしている可能性は大!
「皮膚は0.02㎜の世界。わずかラップ1枚の薄さで勝負しているわけです。無理に動かして傷をつけたらケアも台なし。特に肌の屋台骨がぐらつき始めているアラフォーは、ジェントル&スロータッチでいかに肌を動かさずにうるおいや美容成分を効果的に入れ込むかが重要です」
ポイントは、肌にかける手の圧とスピードの3段階調節、適材適所の指使い、使うアイテムの量、顔の周囲は動かすケアをプラスする、という下にあげた4つ。
「何をつけるかも大事ですが、どうつけるかがより大事。その積み重ねの違いが美肌の違いに如実に表れます。ぜひとも不動スキンケアをマスターしてくださいね」
■これが「不動美容」の4原則!
アラフォーの肌悩みを晴らして美肌をかなえる不動のスキンケアは、この4つのポイントを守るべし!
Point 1:〝圧〞と〝スピード〞は3段階に使い分け
「圧とスピードの基本は小鳥の頭をなでるくらいの優しいタッチ。そのうえで、顔の部位によって少しずつかげんを変えるのがコツ。飛行機でのサービスにたとえると、目もと、口もと、ほうれい線はファーストクラス、頰、口と鼻の間はビジネスクラス、額、小鼻、あごはエコノミークラスとイメージして。クラスが上がるほど、より、ていねいにジェントルに。エコノミーは少し圧をかけても肌は動きにくい場所だけど上下に引っぱらないよう注意。
Point 2:適材適所の〝指使い〞をマスター
「適材適所に指を使い分けることで、簡単に圧やスピードをコントロールできるし、効果的な入れ込みも可能に。圧の強い親指は支えとして使うのが基本。人さし指は圧が強い指なので、1 本で使う時は側面を利用。繊細な部分は中指と薬指が基本。そして小指はより繊細な部分に使うといいですよ」
Point 3:ケアアイテムの量はケチらず、適量を!
「ケアに使う化粧品の量が少ないと、肌によけいな圧や摩擦がかかり、肌が"動く"要因に。クレンジング、洗顔、化粧水、美容液、クリームなど、アイテムごとに、それぞれ適量を使うのが、不動スキンケアの鉄則。改めて見直しを」
こちらは、ひろ美さんがクレンジングの際に使う量の基本。あなたは、いかが? これより少なかったら、美肌はかないません!
Point 4:顔の〝周囲〞はしっかり動かして、めぐりよく!
「不動スキンケアの効果を高めるためには、頭・鎖骨・首・輪郭・胸もとなど顔の周辺部位に"動のメソッド"を組み込むのがポイント。この部分は圧をかけながら、しっかり動かすケアで血流やリンパの流れを促し、老廃物をしっかり流しましょう」
美容液を顔全体に広げたら、手のひらでリズミカルにふわっふわっふわっと軽やかに優しく密着させていく。その振動で美容液の浸透もUP。
■「不動」のための基本ワザ6
化粧品を広げる、なじませる、入れ込む時の肌を動かさない基本ワザをぜひ、覚えて!
☆スタンプづけ
化粧品を肌に広げる時の基本。化粧品を手のひらに広げ、スタンプを押すように肌全体にのせていく。
☆ハンドプッシュ
化粧品を肌に広げる時の基本。化粧品を手のひらに広げ、スタンプを押すように肌全体にのせていく。
☆トントンづけ
ファーストクラスからビジネスクラスの部位に入れるには、ピアノタッチでトントンと軽く叩き込むように。
☆3 本指づけ
上まぶたなどデリケートで狭い範囲は、人さし指、中指、薬指の指先で、トントンと優しくなじませる。
☆片方押さえづけ
美容液などをしっかり入れ込む時はこのワザ。片方の手で押さえて、肌を動かないようにしてトントン。
☆小指づけ
小指はエステ指と呼ばれるほどテクニシャン。目もと、小鼻まわりなど細かい部分も、繊細にケアできる。
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